イチゴは、みずみずしく甘酸っぱい味わいが人気の果物です。そのまま食べることもできますし、ジャムやジュース、ケーキの具材と様々なスイーツレシピを楽しむこともできます。土で栽培するイメージが強いですが、水耕栽培で育てられるんですよ。今回は、イチゴの水耕栽培での育て方についてご紹介します。
イチゴの水耕栽培のポイントは?
水を清潔な状態に保ち、生育に必要なだけの肥料を与えて育てることがイチゴの水恋栽培を成功させるコツです。水で育てる水耕栽培は、土からの栄養がないので、肥料を定期的に施さないといけません。水耕栽培用の肥料を活用しましょう、また、水に空気がないと窒息して根が腐ってしまうので、空気をポンプで送り込むか、定期的に取り替えるようにします。
イチゴの水耕栽培で必要なもの
- イチゴの苗
- 苗を支えるスポンジの土台
- 発泡スチロールなどの容器
- エアポンプとエアホース
- アルミシート
- 野菜の水耕栽培用の液肥
- 人工授粉用の綿付きの耳かきや綿棒
イチゴの水耕栽培の時期と方法は?
イチゴの苗の準備
- イチゴの苗を育苗ポットから取り出し、水をはった容器の中に土の部分をしばらく浸ける
- 白い根が見えるまで周りの土をていねいに取り除く
- 黒く傷んだ根を切り取る
- イチゴの苗を水に浸けておく
容器作り
- 発泡スチロールの蓋に直径4~5cmほどの穴を数ヶ所空ける
- エアポンプように直径1cmほどの穴を空ける
- 発泡スチロールの箱や蓋の周りにアルミシートをはる
- 水耕栽培用の液肥を混ぜた水を発泡スチロールの中に入れる
植え付け
- 苗の茎と根の境目にスポンジを巻く
- 発泡スチロールの蓋に開けた穴へ苗をセットする
- 液肥を混ぜた水と苗の根が触れるくらいに水位を調節する
- エアポンプをセットし、空気を送り込む
- 直射日光の当たらない、明るい場所で管理する
- 花が咲いたら、綿棒や耳かきの綿で人工授粉をする
- イチゴのランナーが伸びてきたら、土を入れた鉢などで受ける
- 実が十分に赤く熟したら収穫する
イチゴの水耕栽培を室内やペットボトルでするときの注意点は?
室内
イチゴを室内で水耕栽培をする際は、病害虫に注意しましょう。湿気が多く、暗い場所ではハダニやアブラムシが発生しやすくなります。また、肥料の上げ過ぎにも注意が必要です。害虫をみつけたら野菜用の殺虫剤を散布して、病気にかかった部分があればすぐに切り取って処分しましょう。
ペットボトル
イチゴをペットボトルで水耕栽培する際は、成長点(クラウン)をスポンジなどで隠さないように注意しましょう。成長点からどんどんつるが伸びて成長し、果実を実らせるためです。
イチゴの水耕栽培は肥料の濃度が決め手
水耕栽培は、土を使わないことから病気や害虫の心配が少ない植物の育て方です。ただ、土から栄養をもらうことができないので、水に液肥を混ぜて栽培していきます。
このとき、肥料の濃度が濃すぎると根が傷んでしまいますし、濃度が薄ければ発育不良になってしまいます。規程の量はありますが、イチゴの品種や株ごとに好む環境が若干違うので、少しずつ調節しながら、育ちやすい環境を作っていけたらいいですね。
更新日: 2023年02月08日
初回公開日: 2016年05月02日