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蓮(ハス)の育て方!種まきや植え替えの時期と方法は?

蓮は、土に植えてから水に沈めるという変わった栽培方法で育てる植物です。とはいっても、決してむずかしいものではなく、もともと日本の気候に適した植物なので、お庭やベランダでも簡単に楽しめますよ。今回は、そんな蓮の種まきや植え替えの時期と方法など育て方をご紹介します。

蓮(ハス)の育て方のポイントは?

紫色のハスの花の画像

水をたっぷりと用意し、日当たりのよい場所で育てるのがポイントです。

また、常に水の中に沈めて育てるため、水の量や状態をチェックすることが大切です。特に春~夏にかけては生育が活発になる時期で、水分も蒸発しやすいことから、たくさんの水を必要とします。1日家を留守にするだけでも、水がなくなってしまうので注意してください。また、日当たりが悪いと、花が咲かなくなってしまいます。

蓮(ハス)の種まき、苗植えの時期と方法は?

種まき

4~5月が適期です。種に傷をつけないと発芽しないので、下処理をしてからまきましょう。

1. 種の凹んでいるお尻の部分を、ニッパーやヤスリで白いところが見えるまで傷つける
2. 発芽するまで水に浸ける
3. 4~7日ほどで発芽したら、鉢に入れた土へ横向きに置き、2cmほど土を被せる
4. 水を入れた睡蓮鉢などの容器に鉢を沈める

苗植え

苗植えは、3~4月が植え付けの適期です。鉢植えは、7~10号の鉢に2/3ほどまで土を入れ、新芽を上向きに置いて、土を被せます。そして、水を鉢の縁までたっぷりと注ぎ、日当たりがよく、暖かい場所に置きます。水に沈めるという栽培方法なので、地植えはしません。

蓮(ハス)の土作り・水やり・肥料の与え方

ガーデングに使用する土の画像

土作り

水もちのよい粘土質の土を好みます。荒木田土や田土、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の土に苦土石灰を混ぜあわせたものを使いましょう。水生植物専用土を使ってもかまいません。

水やり

容器や鉢の水を、蒸発した分だけ継ぎ足していきます。目的は2つあって、水温を高くするためと水中のバクテリアを増やすためです。

水を頻繁に入れ替えてしまうと、水温が下がり、かつバクテリアや有機物を分解する微生物が大量に失われ、水が腐りやすくなってしまいます。水を交換するのは、植え替えのときだけにしましょう。

肥料の与え方

植え付けるときに、ゆっくりと効く緩効性化成肥料か、同量の骨粉と油かすを水でこねたものを土に混ぜ込んでおきます。その後は、4~9月の間、月に1回同様のものを与えます。

蓮(ハス)の剪定の時期と方法は?

ピンクのハスの花の画像

葉っぱが水面に茂りすぎ、茎に光が当たらないと枯れてしまいます。変色した茎や茶色くなった葉は早めに取り除き、株元に日が当たるようにしましょう。

蓮(ハス)の植え替えの時期と方法は?

根をよくはるので、1~2年に1回、3~4月に植え替えをします。鉢をひっくり返した株を取り出し、根についた土を取り除いて新しい土に植えましょう。このとき、新芽や塊茎は傷つけず、乾燥しないよう素早く植え替えるのがポイントです。

蓮(ハス)の増やし方!株分けの時期と方法は?

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蓮は株分けと種まきで増やすことができます。種まきの時期や手順は、植え付け時と同様です。10月頃採取した種を、1週間ほど陰干ししてから次の春まで保管してください。

株分けは、3~4月に行います。塊茎を掘り上げ、丁寧に水洗いしたら、先端に新芽のついたところを選んで3~4個に切り分けましょう。そして切り口に消毒薬を塗ってから、植え付け時と同様の手順で土に埋めます。

蓮(ハス)のかかりやすい病気や害虫は?

腐敗病

地中にひそむ菌が地下茎へと侵入し、根、葉、茎を腐らせる病気です。乾燥が引き金になって菌が繁殖するので、容器の中に水を十分に注いでおきましょう。

鉄欠乏症

鉄分が不足すると上の葉から黄色く変色し、その後白っぽくなっていきます。放っておくと光合成ができず枯れてしまうので、微量の栄養素を含んだ肥料を与えてください。また、太めの釘を沈めておくのも効果があります。

ボウフラ

梅雨時期から秋にかけて発生しやすい蚊の幼虫です。蓮の栽培で最も悩まされる害虫で、産卵を防ぐことが難しく、増殖するとやっかいです。同じ容器にメダカを飼うと成虫になる前に食べてくれるのでおすすめですよ。

アブラムシ

4~6月の生育期に発生しやすい害虫で、新芽や茎葉に針を挿して栄養を吸い取って弱らせます。見つけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除しましょう。

蓮(ハス)の花と一緒にメダカやエビを育ててみよう

ピンクのハスの花の画像

蓮は、一緒にメダカやエビ、タニシを育てることができます。これらは、害虫のボウフラの幼虫をたべてくれるので、共存させたい生き物です。ただ、化成肥料はメダカなどに害を与えてしまう可能性があるので、与えるときには成分表示に注意してください。魚類を一緒に育てると、蓮の花の涼しげな雰囲気を一層楽しむことができますよ。

初回公開日: 2015年10月21日