家庭菜園をはじめたばかりの人なら、ぜひ育ててほしい野菜の1つがわけぎです。丈夫で栽培の手間がかからず、何度も収穫して味わうことができます。採れたてのわけぎは麺類の薬味や味噌汁の具材など色々な料理に加えて楽しめますよ。今回は、ネギとの違いや栄養、保存方法など、わけぎとはどんな野菜なのかについてご紹介します。
わけぎ(分葱)の学名・原産国・英語
- 学名
- Allium×wakegi
- 科・属名
- ユリ科・ネギ属
- 英名
- ー
- 原産地
- ギリシャ、シベリア地方など諸説あり
- 開花期
- ー
- 花の色
- –
- 別名
- コネギ
チモト
イチモンジ
センボンネギ
わけぎ(分葱)とは?
わけぎとは、ネギ属に分類される多年性の野菜です。もともとはネギの突然変異種と考えられていました。しかし、近年になって染色体を調べたところ、ネギとエシャロットが自然交雑してわけぎが生まれたということがわかりました。原産地ははっきりとはしておらず、ギリシャやシベリア地方、西アジアなど様々な説があります。日本でも、熊本県では「イチモンジ(一文字)」、大分県では「」チモト」など、地方によって呼び方も様々です。
球根からたくさんの葉っぱを生やして生長し、花を咲かせず種もできません。その代わり、種球で増えていきます。葉っぱはネギよりも少し細く、草丈は30cmほどになります。
わけぎ(分葱)とネギの違いは?
わけぎは、エシャロットのように根元部分がぷっくりと膨らんでいます。これに対して、ネギは根元から葉っぱまで一直線になっていて膨らみはありません。また、わけぎはネギよりも香りがマイルド。ツンとくる刺激臭がないので、ぬたや酢味噌和えなどの料理に使われます。ちなみに、関東でいう「わけぎ」は「葉ネギ」のことなので、購入するときは注意してくださいね。
わけぎ(分葱)の栄養は?
わけぎは、緑黄色野菜でβカロテンや葉酸、ビワミンCを多く含んでいます。βカロテンは、体内でビタミンAに変わる物質で、細菌に対する抵抗力を高める作用があります。また、活性酸素の発生を抑制する働きがあり、ガンの予防にも効果的です。
ネギにも含まれる香りの成分「硫化アリル」は、胃腸の働きを活発にすることで、消化促進や食欲アップに効果的です。
わけぎ(分葱)の保存方法は?
わけぎは、鮮度が落ちやすく傷みやすいので、湿らせたキッチンペーパーなどに包んで、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。あるいは、小口切りにしてジップロックなどの保存袋に入れて冷凍させておけば、使いたいときに必要な分だけ使えて便利ですよ。冷蔵保存なら3、4日以内、冷凍保存なら1ヶ月以内に食べきってくださいね。
わけぎ(分葱)を栽培して楽しもう
色々な料理や薬味に使えて便利なわけぎ。栄養価が豊富で、体にうれしい作用があることから、
自分で収穫したものを冷凍庫に保存しておけば、毎日の食事に手軽にプラスすることができますよね。育て方はネギに比べて簡単なので、ぜひ育ててみて楽しんでみてください。
更新日: 2016年03月26日
初回公開日: 2016年03月26日