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赤星病とは?症状や対策、予防方法は?

心をこめて大切に育てていても、植物は植えられている環境によって様々な病気にかかります。赤星病もその1つです。特に梨などの果樹がかかりやすいとされ、被害が深刻になると、葉っぱが枯れて生育が悪くなってしまいます。今回は、被害による症状や対策に効く農薬など、赤星病とはどんな病気なのかについてご紹介します。

赤星病とは?症状は?

赤星病

別名、ナシ赤星病

赤星病は、「サビ病」と呼ばれるサビ病菌によって葉っぱが変色する病気の1種です。主に梨やリンゴといったバラ科の果樹が被害にあいやすく、別名ナシ赤星病とも呼ばれます。感染すると、葉っぱの表面にあらわれたオレンジ色の斑点が徐々に大きくなるのが特徴です。

そして葉の裏に房状の丸く毛羽立った病斑ができ、その先端から胞子を飛ばして移動します。この病斑が、赤みを帯びていて、星のようにみえることから名付けられました。被害にあった葉っぱは、腐って黒褐色の大きな斑点ができ、しだいに枯れてしまいます。

赤星病の原因。発生しやすい時期は?

赤星病

赤星病は、サビ病菌には種類の中でも、2つの植物を交互に行き来して生活する「異種寄生菌」によって引き起こされます。異種寄生菌とは、カイヅカイブキなどのビャクシン類を中間宿主として寄生し、冬を過ごします。このとき、茶色の塊を作り出し、その後そこから胞子を風で飛ばして梨などの寄生植物についていきます。2つの植物を交互に行き来するので、リンゴからリンゴや梨から梨には伝染しません。そして夏を迎える頃に、再びビャクシン類へと移動します。3~6月の暖かい時期に発生しやすく、中間宿主のビャクシン類の近くに感染しやすい植物を植えると発生しやすくなります。

かかりやすい植物

  • 梨やリンゴ、木瓜などバラ科の花木・果樹
  • カイズカイブキなどのビャクシン類

赤星病にかかったときの対策は?

農薬 

発生初期の段階であれば、薬剤をまいて駆除することができます。サンケイエムダイファー水和剤やオーソサイド水和剤といった殺菌剤が有効です。これらの薬剤は、中間宿主のビャクシン類に対しても使うことができます。ただ、野菜や果樹などの食品に使うときは、体に害がないかなど注意表記を確認するようにしてください。

被害が拡大してしまい、葉の変色や星形の病斑があらわれたときは、葉っぱを切り落とすほかありません。他の種類の植物へと被害を拡大していく恐れがあることから、病気にかかっている葉を見つけたら、すぐに切り落として処分していきましょう。

赤星病を予防する方法は?

水やり 霧吹き 薬剤 防虫 害虫 散布 農薬2

赤星病の病原菌は、4~6月に果樹に感染し、それ以外をビャクシン類で過ごします。のため、感染しやすい植物の近くにビャクシン類を植えないことが1番の予防です。近くに植えられていては、梨やリンゴに感染した菌をいくら駆除しても被害がおさまることはありません。梨やリンゴの産地では、ビャクシン類の栽培を禁止している市町村もあるんですよ。

ただ、胞子は風にのって1km以上運ばれるので、飛散する3~4月には駆除にも効果のサンケイエムダイファー水和剤などの薬剤を散布しておくとよいですよ。他にも、剪定や雑草の除去などをして風通しをよくする、窒素分の多い肥料を控える、土の水はけをよくするといった、植物が健康的に育つ環境を作ることも大切です。

赤星病は予防が大切な病気

赤星病

赤星病は感染してしまうとすぐに枯れてしまうような、植物の脅威となる病気ではありません。ただ、きちんと対処しておかないと、毎年のように発生し、長い間苦しむことになります。特に梨やリンゴに発生しやすいので、すぐに対処できるように薬剤などを準備しておくと安心ですね。大切な植物を守るためにも、日々様子をチェックしてあげてください。

初回公開日: 2016年03月26日