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9月の家庭菜園|植えたいおすすめの野菜や果物は?

9月は日中の残暑は厳しいものの、夏場の高温による苗の傷みや病害虫の発生などが少しずつ減って時期ではあります。今回は9月に植付ける野菜や果物の種類をご紹介しますが、この記事では植付け時の土づくりと植付け方法、収穫の仕方についてを簡単にご説明いたします。

9月の家庭菜園の特徴

はつかダイコン 栽培
9月からはラディッシュやダイコンなどアブラナ科の作物の植付けに適した時期に入ります。その他ラッキョウやジャガイモなども育てることができます。果物類では、ブルーベリーやラズベリーなどベリー類の植付けも可能になってきます。実の収穫は翌年の夏からの収穫になります。

9月の家庭菜園でおすすめの野菜

カブ 栽培
アブラナ科の作物の生育適温は15℃~20℃。ラディッシュやカブラ類などは気温が30℃を下回ると育ちやすくなります。
寒冷地では8月中旬頃からの植付けも可能です。

ラディッシュ

ラディッシュ 収穫
・植付け
【プランター】

1.プランターは縦15cm×横30cm×高20cm程度のもの(目安)を用意し、野菜用培養土を鉢の縁下2cmのところまで入れる

2.種は条間20cmで深さ1cmぐらいの溝を掘り2cm間隔で蒔いていく。種を蒔き終わったら、土を5mmほどかけて軽くおさえてからたっぷりと水やりする

・収穫期
根が直径2cmぐらいになったら順次収穫していきます。これ以上大きくなると実割れやす入りの原因になるので、特に気温の高い時期は取り遅れに注意しましょう。

ルッコラ

ルッコラ 収穫

【プランター】
1.プランターは縦15cm×横60cm×高さ20cm程度のものを用意し、野菜用培養土を鉢の縁下2cmのところまで入れる
2.種は条間20cmで深さ1cmぐらいの溝を掘り、2~3cm間隔で蒔いていく。種を蒔き終わったら、土を5mmほどかけて軽くおさえてからたっぷりと水やりする
(苗植えの場合は、株同士が15~20cm間隔になるようにする。

・収穫期
収穫は株元から刈り取る、もしくは外葉から摘み取る方法のどちらでもよい。
外葉から摘み取る場合は5~10cmほどの葉の大きさで収穫し、株元から刈り取る場合は背丈15~25cm程度になった頃、ハサミで地際から切り取ります。

レタス

レタス 栽培
・植付け(ポットに種まきする場合は直径7.5~9cm程度に対して4~5粒蒔きます。
(気温が高い時は種をガーゼにくるんで水に1日以上つけてから冷蔵庫に2~4日入れて芽を出やすくさせる)

【畑・露地植え】
1.植付け2週間以上前から苦土石灰を1㎡あたり150g入れて耕す
2.植付け1週間前に堆肥を1㎡あたり2kg蒔き、化成肥料を1㎡あたり2握り(約150gほど)入れて耕す
3.幅80~90cmの畝を仕立てたら、ポットに植付けた苗を30cm間隔で植付ける

【プランター】
プランター栽培の場合は、幅50cm×奥行20cm×高さ20cmに2株が目安。培養土が10リットル以上入るものを選びましょう。地植えと同じようにポット苗を作り、植付ける。

・収穫期
結球レタスは球の上を軽く押して硬くしまっていたら収穫します。球を手で押し上げながら包丁で芯を切断します。なるべく朝のうちにおこないましょう。
リーフレタスの場合は、内側の葉が少し内側に巻き始めたら収穫適期です。

ビーツ

ビーツ 収穫
【畑・露地植え】
1.植付け2週間以上前から苦土石灰を1㎡あたり100g入れて耕す
2.植付け1週間前に完熟堆肥を1㎡あたり2kg蒔き、化成肥料を1㎡あたり1握り(100g)を入れて耕す
3.幅70~80cm、高さ15cm程度の畝を仕立て、条間20cmで2列のまき溝をつくる。そこへタネを2cm間隔でまく
4.1.5cmほど土を覆いかぶせる軽く押さえ、たっぷりと水やりをする

【プランター】
テーブルビーツは根を浅く張り、あまり大きくならない性質なので、深さが15cm程度でもうまく育てられます。プランターに種まきする際は、50~60cmのプランターなら2条で10cm間隔の点蒔きにします。

・収穫期
土の間から見える肩の部分が5~6cmになったら頃が収穫適期。種を蒔いてから60~70日前後が目安です。

ラッキョウ

ラッキョウ 栽培
【畑・露地植え】
1.植付け2週間以上前から苦土石灰を1㎡あたり120g蒔き耕す
2.植付け1週間前に堆肥を1㎡あたり3kg蒔き、化成肥料を1㎡あたり約150gほど)入れて耕す
3.幅1m、高さ10cmの畝を仕立てる。種球の薄皮をむき鱗片をばらしたものを、1か所に1片ずつ条間20~25㎝、株間15㎝で植付ける。
4.種まき後は3~5cm程土を被せたら上から軽く押さえ、たっぷりと水やりをする

【プランター】
プランターの場合は10cmの間隔で植付けたら、地植えと同じように3~5cm土を被せておく。

※「エシャロット」といって、細長い若採りの状態で収穫する場合は、土を5cmほど被せ深植えにします。

・収穫期
翌年の6~7月頃が収穫期です。葉が7~8割以上枯れてきたのを目安に収穫します。天気の良い日に掘り取り、風通しの良いところで乾燥させましょう。

8月の家庭菜園でおすすめの果物

ブルーベリー

ブルーベリー 栽培
【畑・露地植え】
1.直径40~50cmの穴を掘り、掘りだした土にピートモスを40~50リットルと腐葉土40リットルを混ぜ込んだら、半分ほど穴に埋め戻す
2.ブルーベリーの苗木をポットから外し、苗木の根元を軽くほぐしてから植付ける。(苗木の株元が地面の高さと同じになるように高さを調整する)
3.植付け後は支柱を立てる。軽く枝先を切り戻してたっぷりと水やりをする。また根元の乾燥を防ぐため、パークチップや藁などで株元を覆うとよい。
・収穫期
実が青く色づいてから、さらに実と枝のつけ根部分に丸いリング状のラインが現れ、実全体に「ブルーム(白く粉をふいたような状態)」になれば適期。熟した実をやさしく持ち上げるとポロっと取れる。

ラズベリー

ラズベリー 栽培
【畑・露地植え】
1.植付け用に直径40cm、深さ30cm程度の穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土、赤玉土、完熟堆肥を5:3:1:1の割合で混ぜ込んだら、1株につき50g程度の粒状肥料を混ぜる
2.肥料などを混ぜ込んだ土を穴の2/3程度まで埋め戻したら苗を植付ける
3.植付け後枝の1/3程度を切り戻し、支柱で苗を支えたらたっぷりと水やりをする

【鉢植え】
※直径15cm~18cm程度の鉢に植付けます。
鉢植えの場合は、はじめにポリポットから苗を外して根が傷まない程度に軽くほぐし、小粒の赤玉土、腐葉土、川砂を6:3:1の割合で混ぜた土に植付けます。
植付け後は表土に1株あたり3g程度の粒状肥料を置いてたっぷりと水やりをして植付け完了です。

・収穫期
完熟した実を順次収穫します。熟すと実が柔らかくなり、香りが漂ってきます。果実の傷みを避けるためにも、収穫は天候のよい午前中または夕方に行なうのがおすすめです。

夏野菜の収穫直後の9月の植え付け

ルッコラ 栽培

9月の野菜や果物の植付け自体はそれほど難しいものではありませんが、9月はところによってはまだまだ気温が高い日があったり、昼と夜の温度差が大きいので植付け時期と時間帯の見極めも大切です。
また、台風が多く発生する時期でもあるのでまだ小さく未熟な苗はネットをかけたり、ドーム状のキャップをかけたりするなど台風対策も施しましょう。

更新日: 2020年06月12日

初回公開日: 2020年06月12日

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