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わけぎの栽培を徹底解説!育て方のコツ、植え付けの時期や方法は?

手間がかからずプランターや鉢で簡単に栽培できるわけぎは、ベランダ菜園向きの野菜です。やわらかくて、くせがないので、いろいろなお料理に活用して楽しむことができますよ。また、緑黄色野菜でビタミンや葉酸が豊富なことも魅力となっています。今回はそんなわけぎの栽培について、育て方のポイントや球根の植え方などをご紹介します。

わけぎ(分葱)の育て方!まずは土作り

鉢やプランターは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜあわせた土か、市販の野菜用培養土を使います。日当たりのよい場所で育てれば、土質はそれほど気にする必要はありません。自分で土を配合するときは、野菜用の緩効性化成肥料も一緒に混ぜ込んでおきます。

地植えは、植え付ける2週間前に、1平方メートルあたり100~150g(両手にいっぱいくらい)の苦土石灰を加えて、よく耕しておきます。そして、1週間前に、堆肥を3割ほどと、緩効性化成肥料を混ぜ込んでさらに寝かせてから、畝作りをスタートしてください。

わけぎ(分葱)の植え付けの時期と方法は?

7~10月に球根を鉢やプランター、地面に植え付けていきます。関東より北の涼しい地域は8~9月、南の温かい地域は9~10月に植え付けるのがおすすめです。また、1つのかたまりにたくさんの球根が付いているときは、傷つけないようていねいに2球がひとかたまりになるよう分けていきます。

鉢、プランター、地植えいずれの場合も、株同士の間隔は10~20cmほど空けて植えていきます。10号鉢に2~3球、65cmプランターに4~5球が植え付けの目安です。

地植えは、幅1~1.2m、高さ10cmほどの畝に、2列に植え付けていくとうまくいきますよ。球根の先端が土からはみ出るくらい、浅く植え付けるのがポイントです。

わけぎ(分葱)の水やり・肥料の時期と方法は?

水やり

乾燥した状態が続くと生育が悪くなります。鉢やプランターは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えは、土の乾燥が激しいときは水やりをしましょう。

特に夏場の気温が上がる時期は土の状態をよく観察しておくと安心です。

肥料

植え付け後14~20日後、草丈が10cmほどになったら株元の土を寄せて倒れにくくしてから、薄めた液体肥料を水やり代わりに与えます。

その後、株元の土は半月に1回ほど寄せるようにし、肥料は1週間に1回与えるようにすると生育がよくなります。

わけぎ(分葱)の収穫の時期と方法は?

草丈が25~30cmほどに生長したら、収穫のタイミングです。株元から地上3~5cmほどを残して、葉っぱを切り落としていきましょう。株全体を手でわしづかみにし、園芸用のハサミやナイフで水平に切り落とすとよいですよ。

このとき、株元まで葉っぱを切らないよう注意してください。少し葉っぱを残しておくことで、2~3回ほど再び収穫を楽しめます。何度も収穫したいときは、液体肥料を与えるとよいですよ。

わけぎ(分葱)は植えっぱなしでも大丈夫?

わけぎは、球根を植えっぱなしにすると病気や害虫の被害にあいやすくなります。翌年以降も収穫を楽しみたいときは、4月頃から保存する球根を決めておきます。そして、その球根を太らせるため、葉っぱを生長させて放っておきます。

ある程度球根が太ると葉っぱが倒れて枯れ、休眠します。そのタイミングで掘り上げ、土を落としたら風通しのよい日陰で乾燥・貯蔵していきます。

保管した球根は、また8月以降に植え付ければ収穫を再度楽しめますよ。球根はネットに入れて吊して保存するのがおすすめです。

わけぎ(分葱)の育て方のポイントは?

株元に土を寄せてぐらつかないようにし、根元を残して葉っぱを切り落とすと何度も収穫が楽しめます。球根を深く植えてしまう、腐ってしまうことがあるので注意してください。

わけぎ(分葱)は初心者でも栽培しやすい野菜

わけぎは、栽培の手間がかからないことに加えて、病気や害虫の被害を受けにくい野菜です。水やりや肥料など、慣れない作業が多い初心者にとっては、家庭菜園の入門編におすすめ。

ストレスなく、日々生長していく過程を楽しむことができますよ。しかも球根を保存すれば、翌年も栽培できてしまいます。たくさん収穫したら様々な料理にアレンジしてみてくださいね。

更新日: 2023年03月22日

初回公開日: 2016年03月30日

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