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ミニトマトを水耕栽培しよう!ペットボトルで自作!種から育つ?

水耕栽培は、室内で植物の栽培を楽しめる方法の1つです。土を使わないことから害虫の心配が少なく、ハーブや野菜などを気軽に育てることができます。中でも、トマトは水耕栽培に向いている野菜の一つです。今回は、ミニトマトを中心に中玉〜大玉トマトも含めて、ペットボトルや発泡スチロールを使ったトマトの水耕栽培を詳しくご紹介します。

ミニトマトの水耕栽培!種まきや苗植えをする時期や方法は?

ミニトマトは、スポンジや2Lペットボトルを使って水耕栽培をします。4~8月上旬頃まで、種まきや苗植えの適期です。以下に種まきとペットボトルの容器の植え付け方法をご紹介します。

種まき

  1. 台所用のスポンジを2〜3cm角にカットする
  2. スポンジの中心に深さ1cmほどの切り込みを十字に入れる
  3. 種を2〜3粒切り込みに入れ、上からうっすら見える深さに埋める
  4. フタが閉まるプラスチック容器に水をはり、スポンジを並べてからフタをする
  5. 発芽したらフタを外し、容器を日当たりのよい場所に移動する
  6. 本葉が2〜3枚に育ったら、弱い芽は間引く
  7. 本葉が4〜5枚に育ったら、自作した容器に植え替える

苗植え

水耕栽培 ペットボトル
  1. ペットボトルを、上から1/3のところで水平にカットする
  2. 飲み口を逆さにして切り口で重ね合わせる
  3. 切り口から下にアルミホイルを巻き、遮光する
  4. 底部分に液体肥料を溶かした水(培養液)を入れる
  5. 根が水に届かないとき、幅1.5~2cm、長さ30cmほどの大きさにカットしたフェルト布(※1)を飲み口に通す
  6. フェルト布と根をつなぐようにしながら、苗をスポンジごと飲み口にハイドロボールなどで固定する

※1:水を吸い上げるためのポリエステル製のひも

中玉、大玉トマトの水耕栽培!種まきや苗植えの時期と方法は?

トマト_水耕栽培_発砲スチロール_イラスト

4月中旬~5月中旬頃、種まきで大きくなった。中玉、大玉トマトは、4L以上の発泡スチロール箱で育てるのがおすすめですよ。容器の作り方と苗植えの方法をご紹介します。

発泡スチロール箱の作り方

  1. 発泡スチロールのフタと箱の側面、底に両面テープでアルミシートを貼る
  2. 箱の内側にポリ袋をかぶせ、固定する
  3. フタに植え穴を開ける
  4. 底につくくらいの長さに切ったフェルトを穴につける
  5. フタの穴に鉢を埋め込む
  6. フタの角を1箇所斜めにカットし、水の注ぎ口を作る

苗植え

  1. 根についている土をきれいに洗い落とす
  2. 鉢や飲み口に洗って湿らせておいたバーミキュライトやハイドロボールなどの培地を薄く敷く
  3. 培地の上に苗の根を広げながら置き、周りに培地を足して固定する
  4. 植え穴に鉢を入れる
  5. 培養液を容器に注ぐ
  6. フェルトが浸かるくらい、容器に培養液を入れる
  7. 日の当たる窓辺やベランダで育てる

トマトの水耕栽培!水やり、肥料の与え方は?

水やり

根やフェルトが、水に1/2~1/3浸かる程度を保ちます。水が根元に接していると根が呼吸できなくなって枯れます。また、水温が上がる時期は、根元と培養液の距離が近いと、湿度が上がって病気を引き起こすことがあるので注意しましょう。

肥料の与え方

肥料を水に溶かして培養液を作り、株に与えます。ハイポニカやハイポネックス、ベジタブルライフといった液体の肥料を規定の量だけ水に薄め、容器に入れてください。

トマトの水耕栽培!誘引方法は?

株が生長するとつるがどんどん伸び、草丈も高くなっていきます。土植えは支柱を立てて支えますが、水耕栽培ではビニールひもを使って株を支えます。

1. 草丈が20~30cmになったら、1~1.5mくらいの長さのビニールひもを天上から垂らします。ひもの先2. を根元にゆるく結び、幹にひもをぐるぐると巻きつけていく
3. 天上などに先端を巻き、上から吊す
4. ひもの先まで株が生長したら、頂点の芽を摘み取って上への生長を止める

トマトの水耕栽培!収穫をする時期と方法は?

屋外では、虫が花粉を運んでくれることで受粉します。室内の水耕栽培は、虫の力を借りることができないため、花を指先で弾いたり、花のついた枝を数回ゆすったりして、受粉させてください。

うまくいくと、6月下旬~8月下旬までの約2ヶ月にわたって実を収穫することができますよ。実をとるときは、茎にヘタを残したままにすると病気にかかるリスクが減ります。

トマトを水耕栽培するときのポイントは?

トマトは、たくさんの日差しを浴びて大きくなる夏野菜です。そのため、日当たりのよい場所で適度な摘心をしながら管理することがポイントです。日光が不足すると、貧弱な株に育ち、実つきが悪くなります。

また、土と違って常に栄養が豊富な状態なので、トマトは実をつけて子孫を残すよりも、枝を伸ばし花を咲かせることに栄養を使ってしまいます。定期的に摘心をしてわき芽を伸ばすことで、大きな実をたくさんつけることに養分を使います。

水耕栽培はミニトマトからはじめるのがおすすめ

水耕栽培でトマトを育てるなら、まずはミニトマトからはじめてみるのがおすすめです。病気にかかりにくく、種からでも気軽にチャレンジできますよ。

株がコンパクトなのでつるの誘引もスペースをとらずに済むので、手軽にトマトの栽培を楽しめます。

更新日: 2023年03月22日

初回公開日: 2015年10月05日

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