ダチュラは「チョウセンアサガオ」とも呼ばれ、江戸時代から薬用植物として利用されていました。一方、毒性があり、幻覚症状を引き起こす危険な花でもあります。今回はそんなダチュラの花言葉や種類、毒性や幻覚についてご紹介します。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)の花言葉は?
『偽りの魅力』『愛敬』『変装』『夢の中』『あなたを酔わせる』『愛嬌』
毒性が高く、幻覚を見るといわれているダチュラ。花言葉にはその毒性を連想させるようなものが並んでいます。
英語の花言葉は、『deceitful charms(人をだますかわいさ)』です。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)とは?学名や原産国は?
- 学名
- datura metel
- 科・属名
- ナス科チョウセンアサガオ属
- 英名
- datura/thorn apple/datura stramonium/metel
- 原産地
- 南アジア
- 開花期
- 5~11月
- 花の色
- 白
- 別名
- 朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)
曼陀羅華(まんだらげ)
キチガイナスビ
イガナス
ダチュラはとはインド原産の植物です。
別名チョウセンアサガオと呼ばれ、外国から入ってきたという意味合いで「チョウセン」、花びらが朝顔に似ていることから「アサガオ」と名付けられたといわれています。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)はどんな花を咲かせる?
ダチュラは、5〜11月にかけて先端が外側に反り返った白や黄色の花を咲かせる植物です。薬用として栽培されていたものが現在は野生化し、野原などにも自生しています。
夏から秋にかけて朝顔とよく似た白い花を咲かせます。受粉すると短いトゲをたくさん生やした卵型の実がつきます。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)には毒性があるの?
ダチュラは、ヒオスチアミンやスコポラミンなどの有毒アルカロイドを葉っぱに多く含んでいます。誤って摂取すると、喉の渇きや体のふらつき、吐き気が起こるほか、脈が早くなって呼吸が乱れたり、体がだるくなったりします。
症状は一過性で回復しますが、大量に摂取する死に至ることもあります。ハーブと間違えて葉っぱを食べてしまうことが多く、毎年中毒例が数件報告されています。
厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:チョウセンアサガオ」 参考文献:ダチュラ(チョウセンアサガオ)の種類は?
ダチュラは大別すると「木のタイプ」と「草のタイプ」の2つがあります。
草のタイプは「チョウセンアサガオ」、木のタイプは「キダチチョウセンアサガオ」という別名で呼ばれることが多いです。
また、場合によっては木のタイプを「エンジェルズトランペット」と呼ぶこともあります。
ダチュラとエンジェルズトランペットの違いは?
トランペットのように木に咲く黄・ピンク・オレンジ色のダチュラを「エンジェルズトランペット」と呼びます。
これらは南米を原産とする「キダチチョウセンアサガオ属」で、草タイプの「チョウセンアサガオ属」とは異なるものです。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)の育て方で気をつけたいポイントは?
ダチュラは、園芸品種も販売されていることから自宅の庭や野原に生えていることがあります。自宅で育てたいという方は、野菜の近くに植えないなどの注意が必要です。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)は見て楽しもう
かわいらしいアサガオのような花を咲かせるダチュラ。見ている分には害がなく、育て方も簡単な植物です。ただ、誤って食べてしまうと、有毒作用を及ぼすこともあります。
注意事項を迷いながら、上手にダチュラと付き合って、きれいな花を楽しめるといいですね。
更新日: 2023年03月22日
初回公開日: 2015年05月09日