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女郎花(オミナエシ)の花言葉と育て方|花の色や見頃の季節は?

秋の七草の1つとして、奈良時代から鑑賞されてきた女郎花(オミナエシ)。青い空に生える、小さな黄色い花が印象的ですよね。今回は、オミナエシの花言葉や名前の由来、見頃の季節、育て方などをご紹介します。

女郎花(オミナエシ)の花言葉は?

オミナエシ 女郎花

『美人』『はかない恋』『親切』

「美人」「はかない恋」は、秋風に揺れる美しい花姿が、繊細で寂しそうな女性を連想させることに由来します。すらっと高く咲き誇る女郎花は、素敵ですよね。

女郎花(オミナエシ)の花の色や別名は?

学名
Patrinia scabiosifolia
科・属名
オミナエシ科・オミナエシ属
英名
Golden lace
Scabious patrinia
Yellow patrinia
原産地
日本、中国、東シベリア
開花期
6~10月
花の色
黄、白
別名
血目草(チメグサ)
粟花(アワバナ)

オミナエシは沖縄を除く日本全土から中国、東シベリアに分布する多年草です。100~150cmの草丈に生長して小さな黄色い花を咲かせます。

花は15~20cmほどでまとまって咲くのが特徴です。乾燥させて煎じたものは「肺醤(はいしょう)」という生薬になり、解熱や解毒作用があります。

女郎花(オミナエシ)はどんな花を咲かせる?開花時期と見頃の季節は?

オミナエシ 女郎花

オミナエシは6~10月が開花期になり、8~9月が最も見頃の季節を迎えます。秋の七草といわれますが、実際には秋の早い時期に咲きます。

これは、旧暦の秋が今の7月下旬~10月中旬までを指すためです。黄色い花は切り花として楽しめますが、悪臭がするので注意してください。

女郎花(オミナエシ)の育て方のポイントは?

オミナエシ 女郎花

日当たりのよい環境であれば、毎年きれいな花を咲かせてくれます。ただ、鉢植えの場合は、伸びた根が土から出てくるときがあり、根が乾くと枯れてしまうので、土を被せてあげましょう。

女郎花(オミナエシ)の種まきや苗植えの時期と方法は?

オミナエシは苗から育てましょう。水はけのよい土であれば、土質は選びません。市販の草花用培養土や山野草用培養土を用意してください。

2~4月、8号鉢に1苗を目安に苗を植えます。鉢底に鉢底石を敷いて土を入れ、苗を鉢の中心においてください。あとは周りのすき間を土で埋めていきましょう。

女郎花(オミナエシ)のお手入れ!水やりの仕方や肥料の与え方は?

オミナエシ 女郎花

水やりの仕方

鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。乾燥しやすい土なら、苗元にワラを敷いて乾燥を防ぐのも有効ですよ。

肥料の与え方

苗を植えるときに、ゆっくり効く緩効性の化成肥料を土に混ぜておきましょう。花が咲き終わった後には、骨粉入りの固形油かすを苗元に少し与えてください。

肥料を与えすぎると茎葉が茂り、花つきが悪くなるので用法用量には注意が必要です。

女郎花(オミナエシ)の剪定の時期と方法は?

オミナエシの草丈が30cmほどの高さになったら芽の先を摘みます。芽を摘んで新しい茎を伸ばすことで草丈が低い状態で花を楽しめます。

草丈を高くしたいときは、支柱を立てて支えてあげましょう。

女郎花(オミナエシ)の植え替えの時期と方法は?

オミナエシ 女郎花

鉢植えは2~3月に、毎年植え替えをします。鉢から苗を抜いたら、根を1/3ほどの長さにカットし、新しい根の発生を促します。そして、植え付け時と同様の手順で、一回り大きな鉢に植え替えていきます。

生育が旺盛なため鉢が根でいっぱいになりやすく、根詰まりすると生育が悪くなるので、植え替えのタイミングには注意してください。

女郎花(オミナエシ)の増やし方!株分けの時期と方法は?

オミナエシは、種まきと株分けで数を増やすことができます。種は秋に採取したら、翌年の春に、先述した種の植え付け手順と同じです。

種まきの手順

2~3月に花壇や鉢に直接まくか育苗ポットに種をまきます。種の上に軽く土を被せ、土が乾燥しきらないよう水やりを続けましょう。本葉が5~6枚ほどに育ったら、花壇か鉢に植え替えてください。

株分けの手順

2~3月頃、大きくなった硬い根を、剪定バサミやナイフで2つに切り分けましょう。切り分けた根はそれぞれ、鉢や庭に植えてください。植え替えと一緒に行うと効率よく作業ができますよ。

女郎花(オミナエシ)の育て方で注意する病害虫は?

病気や害虫の心配は、ほとんどありません。ただ、うどんこ病に感染することがあります。うどんこ病は5~6月と9~10月に発生しやすく、カビが繁殖して植物を枯らす病気です。

感染すると治療はできないので葉に白い病変が出たらすぐに切り取りましょう。そして、薬剤を散布して拡大を防ぎます。

女郎花(オミナエシ)の花言葉は儚い恋

オミナエシ 女郎花

山上憶良が詠んだ「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」という詩の通り、秋の七草は観賞して楽しめる花ばかりです。

「はかない恋」という花言葉をもつオミナエシは、まとまって咲く姿が美しいですよ。庭や鉢で育てて、秋の空に映る黄色い花を眺められたらすてきですね。

更新日: 2021年09月27日

初回公開日: 2015年09月10日

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