ガーベラは、春と秋に花が咲く多年草です。乾燥した環境に強く、野草のセンボンヤリの近縁なのでオオセンボンヤリとも呼ばれます。ガーデニングでは、品種改良によって生まれた赤、ピンク、白、黄、緑、オレンジ色の花を咲かせたガーベラを育てることができますよ。
今回はそんなガーベラについて、花言葉や見頃の季節、ピンクやオレンジ、白色の種類などをご紹介します。
ガーベラの花言葉は?
『希望』『常に前進』
ガーベラはたくさんの花言葉をもつ植物です。そもそもガーベラには花全体と、花色ごとの花言葉があります。ガーベラの代表的な花は、オレンジ、ピンク、黄色、赤色など見た目がやさしく明るい雰囲気の色です。
様々な色や形をした陽気なガーベラが、その場にいる人たちの気持ちを明るくさせることにちなんで、「希望」や「常に前進」という花言葉が生まれました。
●色別の花言葉
赤 | 愛/挑戦 |
白 | 希望/律儀 |
ピンク | 熱愛/崇高美 |
オレンジ | 冒険心/我慢/忍耐強さ |
黄色 | 究極の愛や美/親しみやすさ/優しさ |
次から、色別の花言葉の意味と由来を詳しくご紹介していきます。
赤色のガーベラの花言葉
情熱的な「愛」「恋」「美」を表現するといわれる赤色のガーベラは、「愛」や「挑戦」という花言葉をもっています。
「常に前進」というガーベラ全体の花言葉に加えて、赤色のガーベラは「限りない挑戦」という花言葉をもっているので、学校や会社への入園・入学・入社といった、これから頑張る人に向けたプレゼントにピッタリです。
白色のガーベラの花言葉
白色のガーベラは、「希望」や「律儀」といった真面目な印象の相手にピッタリな花言葉をもっています。新しい関係をもった相手、何にも染まっていないきれいな存在へのプレゼントに喜ばれるのが白色です。「改めてよろしくね」という意味を込めて、親友の誕生日に贈るのも素敵かもしれません。
ピンク色のガーベラの花言葉
女性にプレゼントしたい花色といえばピンク色ですよね。ガーベラのピンクは、「熱愛」「崇高美」と、好きな気持ちを抑えられない感情を表現するにピッタリ。愛が深すぎるだけではなく、「童心に帰る」など幼いころの純粋な気持ちを表現することもできます。大好きな相手や頑張った自分へのプレゼントにおすすめです。
オレンジ色のガーベラの花言葉
ガーベラのオレンジ色は、趣味やお仕事、恋愛や勉強など何かを頑張っている方に贈りたい花言葉をもっています。今頑張っている方やこれから頑張る方の力になりたいと思うなら、「冒険心」「我慢」「忍耐強さ」という花言葉をメッセージに花束をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
黄色のガーベラの花言葉
黄色の花色は、どの花の花言葉でもネガティブな意味が多いもの。しかし、ガーベラの黄色の花言葉は違います。
「究極の愛や美」「親しみやすさ」「優しさ」といった、黄色の花言葉でも数少ないポジティブな意味を表します。相手に贈るのに気が引けるなら、自分へのご褒美に黄色いガーベラを贈ってあげてもよいかもしれませんね。
ガーベラはどんな花を咲かせる?
ガーベラとは、キク科・ガーベラ属に分類される花の総称です。熱帯アジアやアフリカなど広い範囲の国々に生息しています。野生種で40種類ほど、品種改良によって生み出されたものは数百種も。
小さく細長い花びらを水平に咲かせる花姿が特徴です。花の色は、赤やピンク、白、緑、黄やオレンジなど様々で、ガーベラだけでフラワーアレンジメントや花壇が作れるほど色んな種類がありますよ。
ガーベラの花が咲く時期や見頃の季節は?
ガーベラの開花期は、3~5月と9~11月の2回です。気温20度ほどの4~5月、9~10月頃に最も花を咲かせます。季節でいうなら春から夏前、夏終わりから秋前くらいが見頃です。
ガーベラの種類と品種は?
ガーベラは野生種が約40種、品種が500種以上あるとされています。ガーベラの花びらのサイズや咲き方はそれぞれ異なり、原種を利用した品種改良が行われてきました。日本でも、ヨーロッパから伝わった明治末以降は、色んなガーベラが育てられているんですよ。
園芸品種の多くは、ジャメソニーという現在の品種よりも花が大きく、背丈が40cmぐらい、鮮やかなオレンジ色が特徴の品種を元に生み出されています。
ガーベラの花びらは3つに分けられていて、3cmほどをマイクロミニサイズ、4cmほどをミニサイズ、12cmほどを大輪サイズと呼び分けます。また、咲き方には一重咲きや半八重咲き、八重咲き、万重咲きやスパイダー咲きなどがあります。以下に、いくつか代表品種をご紹介します。
アップルケーキ(フルーツケーキシリーズ)
アップルケーキは、ジャパンアグリバイオ株式会社によって作られた園芸品種です。花粉が出にくいように改良され、赤色の花びらをしています。花持ちがよく、真っ赤な花びらと黄色の芯が特徴で、お菓子の「アップルケーキ」にちなんで名前が付けられました。
ココナッツケーキ(フルーツケーキシリーズ)
ココナッツケーキは、アップルケーキ同様にジャパンアグリバイオ株式会社によって作られた園芸品種です。花粉が花びらに付くと商品価値が下がることから、無花粉品種の研究によって生み出されました。花持ちがよく、真っ白な花びらからお菓子の「ココナッツケーキ」という名前がつきました。
花の芯は、黒と黄色で、ココナッツケーキやアップルケーキなどいくつかの園芸品種をまとめてフルーツケーキシリーズと呼ばれます。
パティオシリーズ イエローストーン
パティオシリーズ イエローストーンは、大輪系の黄色+オレンジ色の花びらをした品種です。中心がオレンジ色で外側の花びらが黄色をしているのが特徴で、8号鉢など大きな鉢で育てます。
トマホーク
トマホークは、大輪系のオレンジ色の花びらをした品種です。花びらの形が特殊で、針のように細くチクチクしたスパイダー咲きのガーベラです。細長い花びらのスパイダー咲きは珍しく、黄色・オレンジ色、ピンク色などがあります。
ブルーアイ
ブルーアイは、美しい紫ピンク色をした品種です。大輪系の花で、よく名前から青色の花と勘違いされますが、紫系の花びらガーベラです。セミダブルタイプで、芯が黒く「黒目がかわいい」と人気があります。
ガーベラの花の値段は?
ガーベラ1本あたりの値段は、平均150円ほどです。ただし、単体で売っていることは少なく、10本単位だったり、花束として売っていたりします値段の幅は、1本50〜300円までと広く10本以上であれば1本単位からの注文が可能なお店もあるようです。
ガーベラの花言葉を知って花束で贈ろう!
ガーベラは、切り花として市場にたくさん売られるようになりました。自分でガーベラを育てたり、切り花を買ってきて飾ったり、自分好みの方法でガーベラを生活に取り入れられたらステキですね。
更新日: 2022年10月26日
初回公開日: 2015年05月24日