ピザやサラダのトッピングとして食べられることの多いルッコラ。おひたしや味噌汁の具としても利用できる、ポピュラーなハーブの1つです。春から初夏には、かわいいクリーム色の花を咲かせますよ。今回は、そんなルッコラとはどんなハーブなのか、栄養や効果効能、花言葉などについてまとめました。
ルッコラの花言葉は?
『競争』『私に振り向いて』
「私に振り向いて」という花言葉は、古代ローマで惚れ薬の効果があると信じられていたことに由来しています。
ルッコラの花の色や別名は?
- 学名
- Eruca sativa
Eruca vesicaria
- 科・属名
- アブラナ科・キバナスズシロ属
- 英名
- Rucola
Arugula
Garden rocket
Rocket
Rocket salad
- 原産地
- 地中海沿岸
- 開花期
- 2~8月
- 花の色
- クリーム
- 別名
- ロケット
ロケットサラダ
キバナスズシロ
ルッコラとは?どんな花や葉をつける?
ルッコラとは、地中海沿岸を原産とする、アブラナ科のハーブ・葉野菜です。ごまのような香ばしい風味が特徴で、ピリッとした辛味があることから、ピザやパスタの具材など、イタリア料理によく利用されています。セルバチコやワイルドルッコラといった同じような風味をもつものがありますが、植物学上は別種に当たります。
草丈は20~80cmに生長し、茎の先に淡いクリーム色をした十字の花を咲かせます。中心から紫色のスジが入っているのが特徴です。
名前の由来
英名の「ロケット」は、葉が直立している姿がロケットに似ていることにちなみます。ただ、この英名よりもイタリア料理の普及とともに知られるようになったことから、「ルッコラ」というイタリア名の方が一般的に知られています。
和名であり、属名でもある「キバナスズシロ」は、葉っぱが大根と似ていることからきています。大根の古名は、「スズシロ」といいます。
ルッコラの栄養や効果効能は?
ルッコラは、βカロテンやビタミンC・K・Eを豊富に含む野菜です。特に、ホウレンソウの2倍ものビタミンCを含んでいることが特徴です。ビタミンCは葉っぱの部分に多く、血液浄化や利尿、胃の不調を改善する作用が期待できます。加えて、鉄分がプルーンの1.5倍も含まれており、貧血気味の方にはおすすめです。
また、辛味の素であるアリルイソチオシネートは、わさびやからしなどにも含まれる成分で、強い抗酸化作用が特徴です。ガンや血栓を予防する効果がありますよ。
これらの効能から、古代ローマ時代からハーブとして栽培され、エジプトのクレオパトラは好んでルッコラを食べていたとされています。
ルッコラの花はクリーム色でかわいい
ルッコラはクリーム色のかわいい花を咲かせるだけでなく、栄養が豊富なハーブで、イタリア料理をはじめ、肉や魚の煮込みなど様々な料理に利用できます。
栽培も簡単で、明るい日陰で育てれば、やわらかい葉っぱをたくさん収穫して楽しめますよ。生ハムやトマトとの相性もよいので、自分なりのアレンジを加えて味わってみてくださいね。
更新日: 2022年08月24日
初回公開日: 2015年10月30日