ぴりっとした辛みがくせになるクレソン。ステーキなど肉料理の付け合せや、サラダによく利用されていますよね。繁殖力が旺盛で、育てやすいことから、ガーデニング初心者の方なら家庭菜園に取り入れたいハーブの1つです。今回は、クレソンの栄養や効果効能、花言葉についてまとめました。
クレソン(オランダガラシ)の花言葉は?
『安定』『不屈の力』『着実』『忍耐力』『順調』
古代ギリシャでは、クレソンは特別な力を持っており、絶えることのない希望の象徴とされていたことから、「不屈の力」という花言葉が付けられました。
また、繁殖力が旺盛で、簡単に収穫できることが「安定」「着実」「順調」という花言葉の由来です。
クレソン(オランダガラシ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Nasturtium officinale
- 科・属名
- アブラナ科・オランダガラシ属
- 英名
- Water cress
- 原産地
- ヨーロッパ
- 開花期
- 4~6月
- 花の色
- 白
- 別名
- 水芥子(ミズガラシ)
和蘭芥子(オランダガラシ)
西洋芹(セイヨウセリ)
クレス
クレソン(オランダガラシ)とは?どんなハーブ?
クレソンとは、アブラナ科の水生植物です。ヨーロッパが原産で、今ではヨーロッパからアジアの広い範囲に分布しています。日本へは明治時代初期に在留外国人のための野菜として渡来しました。その後、外国人宣教師が日本各地へと持ち歩き、全国に広がったとされています。
つるを伸ばして草丈は30~120cmになり、半水生の植物のため湿地を好んで生長します。また、生育が早く、茎を切って水に挿しておくだけで簡単に発根します。この繁殖力の強さから、水域に自生していた珍しい在来種を駆逐する恐れがあるとされ、日本では外来生物法により、要注意外来生物に指定されています。5~6月になると、伸ばしたつるの先に、小さな白い花を咲かせます。
クレソン(オランダガラシ)の栄養や効果・効能は?世界一栄養のある野菜なの?
クレソンは、βカロテンをはじめ、カルシウムやカリウム、鉄、ビタミンCを豊富に含んでいます。そのため、がんや高血圧の予防や利尿作用が期待できます。また、辛み成分であるシニグリンは、わさびや大根にも含まれている、抗菌作用や食欲増進効果のある成分です。
これらの効能から、古代ギリシャから薬用ハーブとして栽培されてきました。また、日本でも近年スーパーなどで手軽に購入することができるようになり、一般的に親しまれるようになりました。肉料理の臭み消しや付け合せやおひたし、味噌汁の具などに使われます。
100gあたりの栄養素が世界一
2014年、17項目の栄養素を最も多く含む野菜としてクレソンが選ばれました。これは、アメリカのニュージャージー州にあるウィリアム・パターソン大学の研究者たちによる発表で、「栄養素の高い果物と野菜トップ41」の中で、クレソンがNo.1に輝きました。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)による「栄養素の高い果物と野菜トップ41」 参考文献:クレソン(オランダガラシ)の種類や品種は?
日本では厳密に種類や品種を区別していません。ただ、イギリスなどハーブの文化がある地域では、葉っぱや草丈の大きさによっていくつかの品種があります。また、最近では、辛みの少ない品種も日本で生み出されてきています。
クレソン(オランダガラシ)は栽培が簡単なハーブ
クレソンは、独特の辛みと香りがメインディッシュを引き立て、口直しとしても活躍してくれるハーブです。手軽に種や苗を入手でき、栽培も簡単なことから、手軽にガーデニングに取り入れられますね。水に挿しておくだけでも育つので、水耕栽培にチャレンジしたい方にもおすすめです。
更新日: 2015年11月03日
初回公開日: 2015年11月03日