白菜といえば、鍋料理で活躍する冬野菜の1つです。保存がきくので、野菜が不足する冬の季節には、重宝します。葉の部分によって味わいも変わるのも、楽しみ方が増えるうれしいポイント。今回は、そんな白菜の花は食べられるのか、種類や旬の時期などをご紹介します。
白菜(ハクサイ)の花言葉とは?
『固い結束』
互いに抱き合うように重なりあう形から、白菜には「固い結束」という花言葉が付けられました。
白菜(ハクサイ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Brassica rapa var. pekinensis
- 科・属名
- アブラナ科・アブラナ属
- 英名
- Chinese cabbage
napa cabbage
Chinese leaf
Chinese Leaf Lettuce
- 原産地
- 中国
- 開花期
- 3~4月
- 花の色
- 黄色
- 収穫期
- 10~1月
- 別名
- ー
白菜(ハクサイ)とは?花や葉っぱの特徴は?
白菜とは、アブラナ科・アブラナ属に分類される二年草の野菜です。白菜やキャベツのように葉が重なって球状になることを結球といい、白菜の結球は80~100枚の葉で形成され、草丈は40~50cmほどに生長します。
種まきの時期が遅れると、葉数が十分にならず、結球しないほか、低温の影響を受けて結球不良になってしまいます。白菜を収穫せずにしておくと、春に菜の花のような黄色い花を咲かせます。また、蕾のうちにとう立ち菜として収穫して食べることができますよ。
歴史
原種は、地中海沿岸が原産地ですが、7世紀頃に中国北部で白菜ができあがったとされています。もともとは丸くなりませんでしたが、16~18世紀頃に結球する品種ができました。日本へは、江戸時代末期に渡来し、日清・日露戦争後から本格的に栽培され、大正時代から昭和にかけて全国的に普及していきました。
白菜(ハクサイ)の栄養や効果・効能は?
白菜の栄養素
白菜は、約95%が水分です。その他、ビタミンやカルシウムなどのミネラル類、そして食物繊維を含んでいます。それぞれの含有量が多いわけではありませんが、幅広い栄養素をバランスよく含んでいることが特徴です。
効果・効能
カリウムは、余分な塩分や水分を体外に排出する働きがあり、むくみや高血圧の改善に効果を発揮します。また、「モリブデン」は、発ガン物質の亜硝酸アミンを吸収し、蓄積を防ぐ効果があるほか、アブラナ科に共通の「ジチオールチオニン」や「グルコシノレート」は、発ガン物質の活性化を抑制し、発生を抑える効果があります。
白菜(ハクサイ)の種類や品種は?
円筒形(包被型)
最も多く出回る結球タイプの白菜です。外葉は緑色、中は黄緑色~黄色がかっています。甘みのある味わいは、加熱するとさらにまろやかになります。主な品種には、「はるさかり」「無双」「黄ごころ80」などがあります。
砲弾形(包合型)
葉が頭部まで重ならず、とがった形をしている結球タイプの白菜です。秋や冬に出回りますが、店頭で見かけることはあまりありません。主に漬け物用として利用さら、「栄黄」「黄ごころ75」などの品種があります。
半結球形
下部はぎっしりとしていますが、上部が重ならず開いている白菜です。やわらかな葉は食感がよいのですが、あまり流通はしません。関東に多く、主に漬け物用として利用されます。「花心白菜」「山東白菜」などがあります。
オレンジ白菜
外葉は一般的な白菜と同じが、中の葉はオレンジ色をしています。甘みが強く、青臭さが少ないため、彩りを生かした漬け物やサラダに適しているほか、一般的な白菜よりも栄養価に優れています。
オレンジクイーンが主な品種です。
ミニ白菜
1kg前後の小型の白菜です。扱いやすいサイズであることから、近年野菜売り場で見かけるほか、家庭菜園でも栽培されています。味や食感は一般的な白菜と同じで、鍋物、漬け物、炒め物などに利用できますよ。「黄味小町」「お黄にいり」「娃々菜」といった品種がよく出回っています。
白菜(ハクサイ)を栽培してみよう
白菜は、シャキシャキとした食感と、淡白な味わいが様々な料理に合うことから、冬の食卓には欠かせない野菜です。美容や健康によく、低カロリーなのでたくさん食べられるのもうれしいですね。また、花芽がつくまで放っておく方がいるように、食べ方かも様々です。家庭菜園なら好みの時期に収穫できるので、まずは一度収穫までチャレンジしてみてくださいね。
更新日: 2016年06月17日
初回公開日: 2016年06月17日