長く伸びた茎の先に、大きな緑色の葉っぱを付けるオーガスタ。リゾートホテルやショッピングモールに飾られていると、トロピカルな雰囲気がプラスされておしゃれですよね。「極楽鳥花」の別名でストレリチアの品種で、白やオレンジの特徴的な花を咲かせます。今回は、そんなオーガスタの育て方や、どんな観葉植物なのかについてご紹介します。
オーガスタ(ニコライ)とは?どんな花や葉をつける観葉植物?
オーガスタは、マダガスカルを原産とするバショウ科ストレリチア属の常緑多年草です。すらりと伸びた茎の先に、うちわのような楕円形の葉が生えます。その姿がエキゾチックな雰囲気を持つことから、観葉植物として人気です。上手に育てると葉の長さは60cm以上、幅は30cm以上ととても大きくなりますよ。
かなり大きく育てなければいけませんが、4~10月頃に花を咲かせます。折れ曲がった先端から突き出すように白い花が咲く姿は、鳥の顔のように見えます。「天国の白い鳥」という意味を持つ「オーガスタ」と名づけられたのは、この花の見た目からです。
オーガスタ(ニコライ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Strelitzia nicolai
- 科・属名
- バショウ科・ストレリチア属
- 英名
- Bird of paradise tree
- 原産地
- 南アフリカ
- 開花期
- 4~10月
- 花の色
- 白、オレンジ
- 別名
- ストレリチア・ニコライ
オーガスタ(ニコライ)の花言葉は?
『輝かしい未来』
オーガスタの美しい花に由来して、「輝かしい未来」という花言葉が付けられました。この丸みのある葉っぱは、人間関係を円滑にすると風水では考えられていることも、縁起がよいですよね。
オーガスタ(ニコライ)の育て方のポイントは?
日当たりのよい場所で管理する
オーガスタは、直射日光に当たることで元気に育てます。生育期にあたる春~秋は、日当たりのよい窓辺や、ベランダなど戸外でたっぷりと太陽の光を当てましょう。ただ、気温が5度以下になると弱ってしまうので、冬は室内に取り込んでください。
オーガスタ(ニコライ)の苗植え、植え替えの時期と方法は?
冬になったら室内へ取り込むことを考えて、鉢植えで育てるのが一般的です。苗の植え付けや、植え替えは5~6月が適期。生育旺盛なので、少なくとも2年に1回は植え替えをしてください。また、根を下向きに生やすので、深さのある鉢に植えるのがおすすめです。
- 苗よりも一回り大きな鉢と、土を準備する
- 鉢底石を敷き、土を鉢の1/3~1/2ほど入れる
- 根に付いた土を軽くほぐし、鉢の中心に苗を置く
- 周りに土を入れて株を安定させる
- たっぷりと水やりをする
オーガスタ(ニコライ)の土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
水やけのよい土であれば、土質はそれほど選びません。市販の観葉植物用の土か、赤玉土(小~中粒)5:腐葉土3:パーライト2の割合で混ぜた土がおすすめです。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。葉っぱが乾燥しているけれど、土がまだ湿っているときは、霧吹きで水を葉っぱに吹きかけると色ツヤがよくなります。また、最低気温が20度以下になると生育が鈍ってきます。この時期は水をあまり必要としないので、土の表面が乾いて2~3日たってから水やりをするくらいでかまいません。
肥料の与え方
5~9月の間、2ヶ月に1回緩効性の化成肥料を与えます。同じペースで、固形の油かすを与えてもかまいません。
オーガスタの増やし方!株分けの時期と方法は?
オーガスタは種まきか株分けで数を増やすことができます。ただ、種は市販されておらず、花もめったに咲かせないことから、生長した株を分ける株分けで増やすのが一般的です。
株分け
株分けの適期は5~9月となっています。株分けをするときは、土を乾燥させてから行うとよいですよ。
- 土から株を掘り出す
- 子株が分かれているのを目安に、ナイフやハサミで根を切り分ける
- それぞれの株を一回り大きな鉢に植える
- たっぷりと水やりをした後は、通常どおり管理す
オーガスタの育て方で注意する病気や害虫は?
3~10月の間、カイガラムシの被害にあうことがあります。カイガラムシの幼虫は、薬剤を使って駆除してください。ただ、成虫は薬剤が効きづらいので、1匹ずつブラシで株から擦り落とすか、ティッシュで拭きとってください。
オーガスタを長く育てて花を咲かせよう
オーガスタは、丸い葉っぱが南国リゾートのような雰囲気を持つ、人気の観葉植物です。ストレリチアの仲間で、目にする機会も多いかもしれません。長く育てていると、草丈がどんどん大きくなって、存在感が増していきますよ。また、鳥のような花も見られるかもしれません。ぜひ、長く育てて、オーガスタの色々な姿を目で見て楽しんでくださいね。
更新日: 2023年02月08日
初回公開日: 2016年07月15日