細かいトゲのある鋭い葉っぱを放射状に生やすディッキア。乾燥に強く、育てやすい多肉・観葉植物として知られています。また、個性的な葉の色や形からコアなファンの多い植物です。今回は、そんなディッキアの育て方種類、植え替えの時期と方法などについてご紹介します。
ディッキアとはどんな植物?
- 学名
- Dyckia
- 科・属名
- パイナップル科・ディッキア属
- 英名
- Dyckia
- 原産地
- 南アメリカ
ディッキアとは、土のいらない植物「エアプランツ」の仲間の多年草です。見た目はアロエによく似ていて、パイナップル科に分類されます。
シャープな葉姿から観葉植物や多肉植物として人気があり、乾燥や強い日差しを好みます。
ディッキアの種類や品種は?
ディッキアにもいろいろな種類があり、葉っぱの生え方や色合いに違いがあります。よく見かけるのは、ディキア・ハイブリットと呼ばれる交配種です。
他にも細く赤茶色の葉っぱが美しいレプトスタキア、大きな銀色の葉っぱのマルニエルラピストレイなどがあるので、自分好みの種類を見つけて園芸店やECサイトで探してみてください。
ディッキアを育てよう!まず準備するものは?
- 苗
- 市販の培養土か自作の配合土
- 一回り大きな鉢
ディッキアはもともと乾燥した日差しの強い場所に自生しています。自宅で育てるときは、同じように乾燥気味で日差しの強い環境を作りましょう。
鉢は、水が乾燥しやすい素焼き鉢がおすすめです。土は、水はけのよい多肉植物や観葉植物用の培養土を使うと、簡単に栽培がはじめられます。
土の水はけがよすぎるときは、培養土に赤玉土と軽石を混ぜて水もちをよくし、底穴からすぐに水が流れ出てくるくらいに調節しましょう。
ディッキアの育て方!鉢植えの時期と方法は?
気温が高い4〜6月か、9〜10月に苗を鉢植えにしていきます。すでに鉢植えにされているのであれば、この作業は省いてかまいません。
- 鉢の底穴に鉢底石を敷く
- 鉢の1/3ほど土を入れる
- 苗をポットから取り出し、根に付いた土をほぐす
- 鉢の中心に苗を置く
- 根が見えないくらいの深さまで土を入れる
- 1週間後に水やりをする
ディッキアのお手入れ!置き場所や水やりの仕方、追加の肥料の与え方は?
置き場所は?
ディッキアは、強い日差しを浴びないとひょろひょろの徒長した姿になります。鉢に植えたら、日光がしっかりと当たる風通しのよい場所に置きましょう。南向きの窓辺がおすすめです。
日当たりが悪いお部屋なら、春〜秋の間屋外で栽培するのも手です。ただ、気温が3度以下になると枯れてしまうので、風が冷たくなってきたら室内に取り込んであげてください。
水やりの仕方は?
乾燥した環境で育てないと、ディッキアの根はすぐに腐ってしまいます。土が完全に乾燥したのを指で確認して、葉っぱに水がかからないように水やりをします。真夏以外は、月に1回くらいが水やりの目安です。
指を汚したくない方は、土に割り箸をさし置く方法がおすすめ。適度にしめっていないかを確認するとうまくいきますよ。
肥料の与え方は?
ディッキアはもともと栄養分の少ない土地で育っている植物なので、たくさんの肥料は必要ありません。よく生長する3〜8月の間、緩行性化成肥料を月に1回与える程度で十分です。
ディッキアの植え替えの時期と方法は?
ディッキアは鉢の大きさに応じて根を生やして大きくなります。4〜6月か9〜10月に鉢の底をのぞき、根っこが飛び出ているなら植え替えのサインです。
だいたい、1〜2年に1回の頻度で行います。植え替えの手順は、苗植えのときと同じです。
ディッキアに子株が付いたときの増やし方は?
長い間育てたディッキアには、親株の根元に子株ができていることがあります。この子株を切り取って、別の株として育てられますよ。
苗植えと同じグッズを準備し、子株は根をつけながら清潔なナイフで切り離しましょう。その後の手順は苗植えと同じです。
育て方が簡単なディッキアで観葉植物に慣れよう
ディッキアは原産地の砂漠で動物から身を守るためにたくさんのトゲを葉っぱにつけていると考えられています。
見た目はちょっと怖いかもしれませんが、その独特の見た目から愛好家もたくさんいます。生命力が強く育てやすい一面もあるので、はじめて観葉植物・多肉植物を育てる方におすすめです。
更新日: 2023年01月11日
初回公開日: 2016年12月09日