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アスチルベの花言葉と育て方|種類や苗植えの時期と方法は?

アスチルベは、しゅっと伸びた穂の先にピンクや赤の花を咲かせる、独特の姿をした植物です。日陰に強く、雨に当たっても花が傷まないことから、育てやすいと人気があります。花壇にたくさん植えると、幻想的な雰囲気を作り出してくれますよ。今回は、アスチルベの花言葉や種類、苗植えの時期と方法など育て方をご紹介します。

アスチルベの花言葉は?

アスチルベ

『恋の訪れ』『自由』『繊細』『控えめ』

「恋の訪れ」という花言葉は、硬い茎の先端についたつぼみから、ピンクや赤、白のふわふわした花を咲かせる姿にちなんでいます。また、花が泡立つように咲く姿から連想されて、「繊細」「控えめ」という花言葉がつけられました。

アスチルベの学名・原産国・英語

学名
Astilbe
科・属名
ユキノシタ科・チダケサシ属
英名
Astilbe
原産地
日本、中国、中央アジア、北アメリカ
開花期
5~9月
花の色
白、紫、ピンク、赤、茶
別名
アスティルベ
泡盛草(アワモリソウ)
曙升麻(アケボノショウマ)

アスチルベとは?どんな花を咲かせる?

アスチルベとは、チダケサシ属の多年草です。草丈20~100cmに生長し、5~9月に穂のように伸びた茎の先に小さな花を咲かせます。こんもりと茂る葉と花のバランスが美しく、花色が豊富で日陰にも強いことから、近年ガーデニングに向く花として人気が出ています。

名前の由来

アスチルベという学名は、ギリシア語で「~がない」ことを意味する「a」と、「輝き」を意味する「stilbe」が合わさった名前で、地味なことを意味しています。和名の「泡盛草」は、泡がたくさんついたようにふわふわと咲く花姿に由来します。

アスチルベの種類や品種は?

アスチルベは、アジアから北アメリカの広い範囲に約25種が分布し、日本にも約6種が自生しています。園芸品種として普及しているのは、ほとんどがドイツで作られた「アレンジー」という品種の系統です。以下に、よく知られる品種をいくつかご紹介します。

アスチルベ・アレンジー

ゲオルグ・アレンズ氏によってドイツで生み出された品種で、アスチルベというと本種を指します。日本原産のアカショウマやアワモリショウマなど様々な品種をかけあわせて生み出されました。ファイアやヴィーナスなど多くの園芸用の品種の元となっています。

アスチルベ・カラーフラッシュ

オランダで作られた品種です。新芽は緑色で、徐々に葉色が赤に変わっていくことから、カラーリーフとしてよく用いられます。日陰にも強いことから、樹木の下に植えられることが多いですよ。

アスチルベ・チョコレートショーグン

黒褐色の葉色が特徴で、カラーリーフ用の品種です。初夏に淡いピンクの花を咲かせます。シェードガーデンのアクセントにおすすめです。

アスチルベの育て方のポイントは?

アスチルベ

湿り気のある場所に植えることと、花が終わったら早めに切り戻すのが上手に育てるコツです。水が十分でないと、枯れてしまうので、特に鉢植えは土を乾燥させないように注意してください。また、花が咲き終わった後そのままにしておくと、種がついて株の栄養が奪われてしまいます。

アスチルベの苗の植え付け時期と方法は?

苗植え

アスチルベの種は市販されておらず、個体差も出やすいことから、苗から育てるのが一般的です。種類によって草丈も違うことから、鉢植え、地植えで育てることができます。3~4月か、10~11月が植え付けの適期です。

鉢植えは、苗よりも1~2回り大きな鉢の底に軽石を敷き、植え付けていきます。植え付けた後は、水をたっぷりと与えてください。

地植えは、日陰~明るい日陰を選び、株同士の間隔を20~30cmほど空けて植え付けていきましょう。直射日光に当たると、枯れてしまうので注意してください。

アスチルベの土作り・水やり・肥料の与え方

アスチルベ

土作り

水はけと水もちのバランスがよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜあわせた土がおすすめです。市販の草花用培養土を使うときは、鹿沼土と腐葉土を1~2割混ぜあわせておきましょう。地植えは、あらかじめ土を耕しておき、腐葉土を混ぜ込んでおきます。

水やり

乾燥した環境が苦手です。鉢植えは、土の表面が乾いたらすぐにたっぷりと水を与えます。土が乾燥しないように注意してください。地植えの場合は、土が乾燥しているようであれば水やりをしてください。特に春は生長し、水が乾きやすいので、土の様子を観察しておくと安心です。

肥料の与え方

植え付けるときに、ゆっくり効く緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。そして、4~5月と9~10月に同様の肥料か、薄めた液体肥料を与えます。

アスチルベの剪定の時期と方法は?

アスチルベ 剪定 花 赤 地植え

花が色あせてきたら、花首から切り落とします。この作業によって種がつかず、株が消耗するのを防ぐことができます。また、冬になって茎葉が枯れたら、株元から刈り取ってしまいましょう。根が地中に残っていれば、翌年の春に新芽が生え、また元気な花を咲かせてくれますよ。

アスチルベの植え替え時期と方法は?

鉢植えは、1~2年に1回、1回り大きな鉢に植え替え、根詰まりを防ぎます。地植えは、株が混み合うと花つきが悪くなるので、3~4年に1回新しい土に植え替えます。植え替えの時期や手順は、植え付け時と同様です。

アスチルベの増やし方!株分けの時期と方法は?

アスチルベ ピンク 花 いっぱい 株分け

3~4月か、9~10月に株分けで数を増やすことができます。植え替えと同時に行うと、効率的ですよ。

1. 株を掘り上げ、根についた土を軽く落とす
2. 1株に3~5芽ほどつくように株を手やナイフで切り分ける
3. それぞれの株を鉢や地面に植え替える

アスチルベの栽培で注意する病気や害虫は?

白絹病

カビが株に寄生することで引き起こされる病気で、発症すると株元や土が白い絹糸で覆われたようになります。治療はできず、他の株にも伝染するため、発生した株は土から抜き取って焼却処分します。

また、発生した土は直射日光で消毒します。土の水はけをよくし、風通しをよくすることで予防できます。

灰色カビ病

茎や葉に水がしみたような模様が現れ、放っておくと次第に植物が枯れてしまう病気です。高温多湿の環境で発生しやすく、一度発生すると治療することはできません。被害が少ないうちは発症した葉や茎を切り落とし、薬剤を散布して被害を食い止めます。茂りすぎた茎や葉を切って風通しをよくすることで予防できます。

アブラムシ

茎や葉に針を突き刺し、栄養を吸い取って弱らせる害虫です。見つけたらすぐに薬剤を散布して駆除していくか、ガムテープなどを使って株から引きはがしましょう。

ヨトウムシ

夜のうちに葉や茎を食べてしまう蛾の幼虫です。昼間に姿を見かけないときは、ヨトウムシによる被害を疑いましょう。日中は地中の浅いところに潜んでいるので、株元を掘り起こせば簡単に発見することができます。

見つけたら、捕殺し、殺虫剤をまいておきましょう。また、米ぬかが好物なので、近くに米ぬかを置いておびき寄せるのも効果的です。

アスチルベの花はガーデニング初心者におすすめ

アスチルベ ピンク 庭 花壇 栽培 地植え

欧米で人気が高いアスチルベは、塀やフェンスなどに沿って立体的に花を配置するボーダー花壇によく植えられます。ふわふわとして花が穂のように先、初夏の庭を明るく彩ってくれますよ。また、日陰に強く、どんな場所でも元気に育ってくれるのもうれしいポイントです。洋風の庭を作りたいという方は、アスチルベを植えてみてはいかがでしょうか。

更新日: 2022年04月27日

初回公開日: 2015年10月13日

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