梅雨が終わり、カラッとした天気の続く7月。いよいよ夏がはじまったことを告げるように、はっきりとした色合いのカラフルな花たちが蕾を咲かせていきます。今回は、そんな夏の花壇を賑やかにしてくれる7月に咲く花を13種ご紹介します。
7月に咲く花13選
1. ハイビスカス
ハイビスカスは、春の終わりから初秋まで花を咲かせる、アオイ科・フヨウ属の低木植物の総称です。1つの花びらは1日しか開花できず、その分次々と違う花を咲かせ続けるのが特徴です。
開花期間が長く、花色も豊富なので、カラフルな花壇を作りたい方におすすめです。
開花期 | 5~10月 |
花の色 | 白、ピンク、赤、オレンジ、黄、紫、茶 |
花言葉 | 「繊細な美」「新しい恋」 |
2. サルスベリ(百日紅)
中国が原産のサルスベリ。気温が高くなると、ピンクや白色の花を咲かせます。猿が登ろうとしても滑ってしまいそうなほど、樹皮がツルツルスベスベしていることから「サルスベリ」という名前がつけられました。
開花期が長いので、百日紅(ヒャクジツコウ)という別名でも呼ばれることがあります。庭に大きなスペースがある方はシンボルツリーとして植え付けるのがおすすめです。
開花期 | 7~10月 |
花の色 | ピンク、赤、白 |
花言葉 | 「愛嬌」「雄弁」「不用意」 |
3. ひまわり(向日葵)
夏に咲く花といえば、ひまわりを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。草丈が0.3cmと小さいものから、3mを超える品種までひまわりの大きさは様々。
大きな庭を持っている方は大きなひまわりを、庭がない方はミニひまわりを育ててみてはいかがでしょうか。一重咲きから八重咲きまで、花の咲き方も様々で、ガーデニングが楽しくなりますよ。
開花期 | 7~9月 |
花の色 | 黄色、オレンジ、褐色 |
花言葉 | 「愛慕」「崇拝」「あなただけを見つめる」 |
4. ハス(蓮)
ハスは、夏に花を咲かせる水生植物です。池や沼などに生息し、水の中に根をおろして水面から茎を伸ばして花を開花させます。
ただし、年1回植え替えをしないと花が咲きにくくなるので、ガーデニングに慣れてきたらチャレンジしてみたいお花です。
開花期 | 7~9月 |
花の色 | ピンク、白、黄色 |
花言葉 | 「神聖」「清らかな心」「離れ行く愛」 |
5. シュウカイドウ(秋海棠)
シュウカイドウは、ベゴニアの仲間の植物です。垂れさがるように花を咲かせる姿が仏像の首飾り(ヨウラク)に見えるので、別名「瓔珞草(ヨウラクソウ)」とも呼ばれています。
左右非対称に咲かせる花びらは小さくてかわいらしく、見る人の心を癒やしてくれます。球根植物なので、暖かい地域であれば、越冬もしやすく、ガーデニングに取り入れやすいですよ。
開花期 | 7~10月 |
花の色 | ピンク |
花言葉 | 「片思い」「親切」「丁寧」「未熟」「恋の悩み」「可憐な人」「繊細」 |
6. 朝顔(あさがお)
朝顔といえば、小学生の夏休みの研究として、育てた経験のある人も多いつる性植物ですよね。日本の植物のように思われていますが、実は中国が原産となんですよ。
つるがよく伸びで生長が早いので、うまく支柱や壁に誘引することが育てるポイント。ベランダがある方は、グリーンカーテンにチャレンジしてみるのもよいかもしれませんね。
開花期 | 7月中旬~10月上旬 |
花の色 | 青、ピンク、紫、白、複色など |
花言葉 | 「はかない恋」「固い絆」「愛情」 |
7. ラベンダー
ラベンダーは、シソ科・ラベンドュラ属に分けられる植物の総称です。花が咲いたときの香りが穏やかで、古代ローマ人は、お風呂や衣類の香りづけに利用していたといいます。名前も「lavare(洗う)」というラテン語に由来しているんですよ。
品種によって開花時期が微妙に違いますが、5〜8月が主な開花期です。北海道の富良野が有名なラベンダー畑は、少し開花が遅い7〜8月頃が見頃の時期なので、ぜひ、観光にいった際は訪れてみてくださいね。
開花期 | 5~8月 |
花の色 | 紫 |
花言葉 | 「沈黙」「私に答えてください」「期待」「疑惑」「不信感」 |
8. グラジオラス(夏咲き)
グラジオラスには、春咲きと夏咲きの種類があるアヤメ科・グラジオラス属の多年草です。一般的な夏咲き品種は、6月頃に花が開きはじめ、7月頃に最盛期を迎えます。
草丈のある植物を探している方は、原種300、園芸品種5,000種を誇るグラジオラスの中からお気に入りの品種を見つけて、花壇の中段から背景に配置するとよいですよ。
開花期 | 7~10月 |
花の色 | 赤、ピンク、オレンジ、白、黄色、複色など |
花言葉 | 「密会」「用心」「忘却」「思い出」「勝利」 |
9. ゲッカビジン(月下美人)
ゲッカビジンは、夜に咲いて、わずか4~5時間後には花がしぼんでしまう性質の着生サボテンです。サボテン科・クジャクサボテン属に分けられ、メキシコやブラジルなどが原産地です。
花が短命なことにちなんで、「美人薄命」が語源となって「月下美人」という名前がつきました。開花期には強くよい香りを放つのも特徴となっています。
開花期 | 7~11月 |
花の色 | 白 |
花言葉 | 「はかない美」「はかない恋」「あでやかな美人」 |
10. サルビア・スプレンデンス
サルビア・スプレンデンスは、一般的によく知られているサルビアの園芸品種です。夏になると燃えるように赤い花を咲かせ、花壇や道路の植え込みとしてよく利用されています。
色違いがほしいときは、草丈が低く、青やオレンジ色の花を咲かせる仲間のブルーサルビアや、コッキネアなどがおすすめですよ。
開花期 | 7~11月 |
花の色 | 赤 |
花言葉 | 「尊敬」「知恵」「家族愛」「良い家庭」 |
11. ケイトウ(鶏頭)
花の形がニワトリのトサカに似ているケイトウは、ヒユ科・ケイトウ属の一年草です。独特な花姿が印象的で、夏の花壇の寄せ植えに人気があります。上の写真はノゲイトウといい、ケイトウの一種です。
開花期間が長く、暖色系の花を咲かせるので、花壇の主役にもピッタリ。中には草丈の低い品種も作られているので、花姿が気に入った方は好みのサイズを探してみてくださいね。
開花期 | 7~11月 |
花の色 | オレンジ、赤、黄色、オレンジなど |
花言葉 | 「おしゃれ」「風変り」「気取り」 |
12. コスモス(秋桜)
コスモスは、メキシコが原産の多年草です。人によっては、コスモスは夏の花というイメージを持っているかもしれませんが、和名が「秋桜(コスモス)」というように、もともとは秋に花を咲かせる植物でした。近年は、品種改良によって夏咲きの品種が出回るようになりました。
白やピンク色のコスモスを花壇の縁に植え付ければ、かわいらしくもひっそりと主役を引き立てる名脇役になってくれますよ。
開花期 | 6~11月 |
花の色 | 白、ピンク、赤、黄色、赤茶色、紫色など |
花言葉 | 「乙女の真心」「調和」「愛情」 |
13. ノウゼンカズラ
初夏から真夏にかけて、鮮やかな赤色やオレンジ色の花を咲かせるノウゼンカズラ。気根を出して壁や木を這い登り、夏の間中どんどん花を咲かせていく姿は迫力満点です。
開花期 | 7~8月 |
花の色 | オレンジ、赤、黄 |
花言葉 | 「名声」「名誉」「栄光」 |
7月の花は色鮮やかな種類が多い
7月、庭やベランダで涼しげに咲く花たちの姿は、夏の暑さを和らげてくれますよね。そんな、暑さの続く日中の水やり厳禁。水がお湯になって、植物を傷めてしまいます。水やりは、朝や夕方の涼しくなってからがおすすめです。
花たちのお世話に夢中になって、熱中症にならないよう気をつけながら、ガーデニングを楽しんでくださいね。
更新日: 2023年06月08日
初回公開日: 2016年04月13日