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月下美人(ゲッカビジン)の育て方!挿し木や植え替えの方法は?

月明かりの下、浮かび上がるように白い花を咲かせる月下美人。「女王花」といわれるゴージャスな花は、一度見たら忘れられないとよくいわれます。

ただ、その開花は一夜限りで、人知れず咲き終わってしまうこともよくあります。なかなか見られない神秘的な花を、自分の手で咲かせてみませんか?

今回は、そんな月下美人の育て方について、挿し木の方法や花の咲かせ方をご紹介します。

月下美人の育て方の流れ!最初に用意する土は?

育て方の流れ

  1. 4~9月の間に苗を鉢植えにする
  2. 11月頃までは屋外で管理する
  3. 5~9月の間、肥料を定期的に与える
  4. 11月~3月は室内の日当たりのよい場所に移動する
  5. 4月になったら、再び屋外へ鉢を移す
  6. 株が1m以上に育ったら、6~11月の間に花が咲く

月下美人を植える準備!土作りの方法は?

月下美人は株が蒸れると根腐れを起こすので、乾燥しやすい5号(直径15cmくらい)の素焼き鉢に、1株を目安に植えていきます。また、土は水はけのよいものを好みます。赤玉土(小~中粒)5:腐葉土3:鹿沼土(小~中粒)2の割合の土にリン酸の多い化成肥料を混ぜ込んだものか、市販のラン用バークがおすすめです。

月下美人(ゲッカビジン)の育て方!苗植えの時期と方法は?

月下美人は季節によって場所を移動させるので、鉢植えで育てていきます。苗は、4~6月頃に出回るので、9月までに鉢に植えていきましょう。

直射日光に当たると葉焼けを起こすので、真夏は遮光率50%の寒冷紗をかけるなどして日当たりを調節するようにします。ただ、日照不足になると花が咲かなくなるので注意してください。

  1. 鉢の底に鉢底ネットを敷いて、鉢底石を1/4程度入れる
  2. 土を1/3くらいまで入れる
  3. 鉢の中心に苗を置く
  4. 根のまわりに隙間ができないよう、しっかりと土を詰めていく
  5. 春と秋は屋外の半日陰、夏は明るい日陰に置く
  6. 冬は室内に取り込んで育てる

月下美人(ゲッカビジン)の水やり、追加の肥料の与え方は?

水やり

1年を通じて湿度が高すぎるのは禁物ですが、外科美人は多肉植物の中でも水を好みます。4~10月の生育期は、やや乾燥を好む草花と同じ感覚で、土の表面が乾いたら水を与えるようにします。

11~3月の休眠期も、完全に水を与えないようにするのではなく、土を軽く湿らせる程度に月2~3回ほど水やりをしていきましょう。

また、月花美人の栽培で最も心配なのは根腐れです。茎節にしわが寄ってしなびてきたら、多湿による根腐れを疑ってください。

しばらく水やりを控えてみて、それでも元気がないようなら鉢から抜き、腐った根を取り除いてから新しい土に植え直すと、枯れさせずにすみますよ。

肥料の与え方

月下美人は株が大きくなることで花が咲きやすくなるので、肥料は欠かせません。ただ、窒素の多い肥料は茎葉ばかりが茂ってしまうので、リン酸やカリウムが多めに入っている肥料を与えてください。

4~9月までは、月1回株元に肥料を置いていきましょう。10月に入ったら液肥に切り替えて10~15日に1回施します。そして、11月以降は春まで肥料を与えません。

月下美人(ゲッカビジン)の剪定の時期と方法は?

月下美人を育てていると、根元から棒状の茎(シュート)が伸びてきます。そのままにしておくと、蕾がつかずに背丈ばかりが大きくなるので、出てきたら好みの高さに途中から切り戻して、帯状の茎を伸ばすようにします。

また、花を咲かせたことのない株や花数の少ない株以外は、9月下旬~10月上旬頃に切り戻しますが、樹形を軽く整える程度なら春先に剪定してもかまいません。

株が充実しないと花を咲かせないので、剪定は最小限に留めることがポイントです。

月下美人(ゲッカビジン)の花の咲かせ方は?

月下美人は1m以上の高さにならないと花を咲かせません。そのため、2~3年以上は枯らさないよう、生育期は日当たりのよい場所で、肥料をきらさないようにして育てていきましょう。

そして、冬になったら室内に取り込んでいきます。5年以上育てて株が十分大きくなり、一度花を咲かせたものなら、年に3~4回花を咲かせることもありますよ。

月下美人(ゲッカビジン)の栽培で注意する病気や害虫は?

月下美人は、ハダニやアブラムシ、カイガラムシといったよく見かける害虫の被害にあうことがあります。いずれも、葉っぱや茎について栄養を吸い取ったり葉っぱを食べたりしてしまい、株を弱らせてしまいます。見つけたらすぐに殺虫剤をまくか、ピンセットで取り除きましょう。

月下美人(ゲッカビジン)の育て方!植え替えの時期と方法は?

月下美人は、最終的に1m以上の大きさになるので、1~3年に1回のペースで、株に合ったサイズの鉢に植え替えていきます。

適期は、5~9月です。鉢の横を手で叩いて株を取り出し、重なり合っている葉や、伸びすぎた根を切り取ったら、1回り大きな鉢に植えます。

植え替えの手順は、苗植えと同じです。根がはるまでの1ヶ月間は、日陰で管理していくとよいですよ。

月下美人(ゲッカビジン)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

月花美人は、挿し木で数を増やすことができます。適期は5~9月で、剪定や植え替えのときに出た茎を利用すると効率的ですよ。

  1. 厚みのある茎節をよく切れるカッターで15~30cm程度の長さに切り取る
  2. 2~3日くらい陰干しする
  3. 乾いた赤玉土や鹿沼土を入れた育苗ポットに茎の切り口を浅く挿す
  4. 7~10日ほど経ってから水やりをはじめる
  5. 風通しのよい明るい日陰で、10日に1回土が締める程度に水やりを続ける
  6. 約2~3週間で発根する
  7. 根がある程度生えたら、無肥料の土を入れた鉢に植え替える
  8. 新芽が5cmほど生えてきたら、肥料を与える

月下美人(ゲッカビジン)の育て方のポイントは?

生育期はたっぷりの日に当てて育てる

月下美人は、陽に当たる量が足りないと花が咲きません。5~9月の生育期は、ベランダなど屋外に出して日光をたっぷり浴びるようにしましょう。

ただ、直射日光は葉っぱが変色したり枯れたりしてしまうので、半日陰に置くのが最適です。

冬は室内に取り込む

月下美人は熱帯地域が原産なことから寒さに弱く、冬でも最低8~10度の気温を必要とします。そのため、日本では地植えに向かず、冬は室内に取り込んで明るい窓辺に置きましょう。

たっぷりと水を与える

サボテンというと水をそれほど与えなくても育つイメージですが、月下美人はジャングルなど水が豊富にある場所に自生しているので、水が足りないと枯れてしまいます。

他の草花のように、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。

月下美人(ゲッカビジン)を育てて花を咲かせよう

月下美人は、病害虫の被害にあいやすく、こまめな肥料や温度管理を必要とします。育てる手間はかかりますが、そのぶん美しい花を見たときは感動してしまいますよ。

花を長く楽しみたいときは、満開のタイミングで花のつけ根をもぎ取り、ホワイトリカーや焼酎に漬け込んでみましょう。何年にもわたって美しい姿を保ち、花酒としてじっくり楽しめますね。

初回公開日: 2016年03月06日