ノウゼンカズラは、真夏に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる花木です。つるを壁や木に生やし、どんどん花を咲かせていく姿は迫力満点。平安時代には、薬として使われていたとか。今回は、ノウゼンカズラの花言葉や毒性、種類、見頃の季節などについてご紹介します。
ノウゼンカズラ(凌霄花)の花言葉は?
『名声』『名誉』『栄光』
● 西洋の花言葉…『fame:名声』
ラッパ状の花を咲かせる花姿から、英雄や勝者を祝福する際のファンファーレで吹くトランペットを連想し、「名声」「名誉」という花言葉がつけられました。
ノウゼンカズラ(凌霄花)の花の色や別名は?
- 学名
- Campsis grandflora
- 科・属名
- ノウゼンカズラ科・ノウゼンカズラ属
- 英名
- Chinese trumpet vine
Chinese trumpet creeper
- 原産地
- 中国
- 開花期
- 7~8月
- 花の色
- オレンジ、黄、赤
- 別名
- 凌霄花(ノウゼンカズラ)
ノウゼンカズラ(凌霄花)とはどんな花?
ノウゼンカズラは、つる性の落葉樹です。枝や幹から根を生やし、壁や木の上を這いながら上に伸びていきます。
草丈は3~10mにまで生長し、3~7cmのギザギザした葉っぱをつけます。真夏になるとラッパ状の花を咲かせ、花の中から、周りを湿らせるほどの蜜を垂らす、という特徴があります。
名前の由来
和名は、漢名の「凌霄(りょうしょう)」という名前が「ノウセウ」となまり、その後ノウゼンになったといわれています。
英名は、ラッパに似た花の形から「トランペットヴァイン(Trumpet vine)」や「トランペットクリーパー(Trumpet creeper)」と呼ばれます。
ノウゼンカズラ(凌霄花)の開花時期と見頃の季節は?
真夏の7~8月に花を咲かせます。オレンジ、赤、黄と花色がはっきりしており、夏の青空によく生えますよ。
ノウゼンカズラ(凌霄花)に毒性はある?
花の蜜には、ラパコールという成分が多く含まれています。ただ、ラパコールがどれだけ有毒なのかはまだ明らかにされていません。
過去事例として、花びらに多く含まれているため、花の汁が手につくとかぶれ、目に入ると炎症を起こすなどのことがあったとされています。
ノウゼンカズラ(凌霄花)の花の種類は?
アメリカノウゼンカズラ
原産国がアメリカで、別名「コノウゼンカズラ」と呼ばれる品種です。ノウゼンカズラよりも小ぶりで細長い花を咲かせます。花色は赤みがかったオレンジ色をしています。
タグリアブアナ
ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラを交配させた種類です。花の形はノウゼンカズラ、花の色はアメリカノウゼンカズラの性質を受け継いでいます。代表的な品種に「マダム・ガレン」があります。
ピンクノウゼンカズラ
ポドラネア属のピンク色の花を咲かせる品種です。属が異なる南アフリカ原産の品種で、寒さに弱いため、鉢植えがおすすめです。
ノウゼンカズラ(凌霄花)は色々な仕立て方を楽しめる花
ノウゼンカズラは、夏に鮮やかなオレンジの花を咲かせます。つるをどんどん伸ばして生長するので、さまざまな仕立て方が楽しめますよ。アーチやフェンスの近くに植えれば、バラのような華やかさに。玄関付近の壁に這わせるのもすてきですね。
ちょっと寂しいなと思う場所には、ぜひ、ノウゼンカズラを植えてみてください。
更新日: 2021年12月05日
初回公開日: 2015年09月18日