夏のガーデニングには、何のお花を植えればよいのか迷いがちですよね。今回は、赤やピンク、白、黄色、紫や青など、人気色に絞ったガーデニングにおすすめな夏の花をご紹介します。
夏の花の特徴は?春から秋まで長く咲く花はあるの?
多くの植物が生長期を迎える夏は、色のはっきりした花が生える時期です。開花時期が、夏をこえて9〜11月頃まで長く咲いてくれる花もあるので、好みの色に合わせて選んでみてくださいね。
夏の花、人気の種類15選!
1. インパチェンス
インパチェンスは、別名「アフリカホウセンカ」と呼ばれる多年草です。ただ、寒さに弱く日本の冬に耐えられず枯れてしまうため、育てるときは一年草として扱うようにします。
草丈20〜60cm、丸みを帯びた白や赤など彩り豊かな花びらは、味気ない花壇や室内を飾るのにおすすめ。半日陰や夏の直射日光に強く育てやすいので夏のガーデニングにピッタリです。
植付時期 | 4~7月 |
開花時期 | 6~11月 |
花色 | 赤、白、ピンク、オレンジ |
2. ガザニア
ガザニアはグラデーションがかかった、つややかな花びらをもつ夏の花です。春から秋までと開花期間が長く、ずっと同じ花を育てたい方におすすめですよ。
曇りや雨の日は花が開かず、日光に当たると花を開く習性があります。高温乾燥には強いですが、寒さには弱いため、冬の霜には当たらないように気をつけなければいけません。
冬さえのりきれば丈夫で育てやすく、初心者の方の栽培に向いています。
植付時期 | 3~5月 |
開花時期 | 4~10月上旬 |
花色 | 赤、白、ピンク、オレンジ、黄 |
3. 千日紅(センニチコウ)
千日紅は、7〜11月頃まで咲き続ける夏の花です。切り花にしても、なかなか花が枯れないことが名前の由来です。
丸みのある花とはっきりとした色が特徴で、寄せ植えにすれば花壇やプランターに華やかさを加えてくれます。花を十分に楽しんだあとは、ドライフラワーにするとより長く千日紅が楽しめますよ。
植付時期 | 4~8月 |
開花時期 | 7~11月 |
花色 | 赤、白、ピンク、紫 |
4. マリーゴールド
マリーゴールドは、筒状のオレンジ色の花びらを密集させて咲く夏の花です。日光を好み、強い日差しにも負けず花を咲かせます。
夏になると、マリーゴールドと他の植物が寄せ植えにされている姿を、公園や庭先、道路沿いで目にしませんか?これは、マリーゴールドが害虫を寄せ付けない成分を根から出していて、野菜や他の植物を守るために植えられているんですよ。
ガーデニングの病気や害虫に困っていたり、虫が苦手という方におすすめの花です。
植付時期 | 4~6月 |
開花時期 | 6~10月 |
花色 | 赤、オレンジ、黄 |
5. トレニア
濃い紫色の花びらが美しいトレニア。病気や害虫、暑さに強く、ガーデニング初心者でも育てやすい夏の花の1つです。
草丈が低いため他の花と一緒に植えたときに高低差を出しやすく、花数も多いのでボリューム感のある花壇を作りたいときに向いています。
ただ、乾燥や肥料切れに弱いので、定期的な水やりと追肥をしてあげてくださいね。
植付時期 | 5~7月 |
開花時期 | 6~10月 |
花色 | 赤、白、ピンク、紫 |
6. エボルブルス(アメリカンブルー)
エボルブルスは、小振りな花を咲かせる草花です。別名「アメリカンブルー」と呼ばれ、夏の花壇やハンギングに植えるお花として人気があります。
淡く青い花びらが、暑い夏の花壇を涼しそうな雰囲気で満たしてくれますよ。暑さに強く、乾燥気味に育てるのがコツで、寒さに弱いため冬は暖かい場所で管理すると長く楽しめます。
植付時期 | 3~5月 |
開花時期 | 6~10月 |
花色 | 青 |
7. アガパンサス
アガパンサスは、光沢のある細く分厚い花をいくつも咲かせる夏の花です。青や紫、白、ピンクなど花色が豊富で、1本の長い茎の先に細長い5枚の花びらをつけます。
太い根をよく伸ばすので、鉢植えで育てるのは少し扱いづらいかもしれません。ただ、花自体は暑さに強くとても丈夫で、乾燥を気味に育てるとどんどん生長してくれますよ。
夏のガーデニングで個性的な花を育てたい方には欠かせないお花です。
植付時期 | 4~6月 |
開花時期 | 6~9月 |
花色 | 青、紫 |
8. アカンサス
アカンサスは、別名「ハアザミ」と呼ばれる夏の花です。国花に選ばれているギリシャでは、じゅうたんや建造物の模様にアカンサスの花が使われる人気ぶり。
毎年花を咲かせる常緑性の多年草で、細長い1本の茎の先に筒状の花びらをいくつも咲かせてくれます。暑さや寒さに強く日陰でも丈夫に育つ、オールシーズン活躍してくれる植物です。
植付時期 | 3~5月 |
開花時期 | 6~8月 |
花色 | 白、淡いピンク、淡い紫 |
9. ペチュニア
春から晩秋まで開花する草丈の低いカラフルな夏の花といえば、ペチュニアです。花色が豊富で目立ちすぎない姿から、寄せ植えやハンギングにされているのをよく見かけます。
夏の日差しや乾燥に強く、ガーデニング初心者なら最初に育てたいお花の1つです。種まきからの生長が早く、ちょっとボリュームのある花壇を作りたいときに重宝しますよ。
愛好家も多く品種改良が盛んなので、同じ花で新しい色や形を試してみたい方にもおすすめです。
植付時期 | 3~9月 |
開花時期 | 4~11月 |
花色 | 赤、白、ピンク、青、紫、黄 |
10. ペンタス
ペンタスは、星形の花びらがロマンチックな雰囲気を感じさせる夏の花です。暑さに強く、夏の直射日光の下でも元気に育ちます。
「願い事」といったロマンチックな花言葉をもち、花びら同士が寄せ合うように集まって咲く花姿から、女性へのプレゼントに人気です。
次々と花を咲かせるので、寄せ植えでボリュームをもたせたいときに頼りになる存在です。少し高さのある花なので、トレニアなどの低い花と合わせるとバランスよくまとめられますよ。
植付時期 | 4~6月 |
開花時期 | 5~11月 |
花色 | 赤、白、ピンク、紫 |
11. ブーゲンビリア
ブーゲンビリアは、アメリカが原産の夏の花です。半つる性と呼ばれる低木で、春頃に花が咲きはじめ、夏に最盛期を迎えます。ブーゲンビリアの一番の特徴は、なんといっても種類の多さ。
ピンクや白など花色が豊富で、ピンク色の枝をもった種類など、様々な姿が楽しめますよ。南国気分を味わいたい方には、鉢植えを室内に飾るのがおすすめです。
植付時期 | 5~7月 |
開花時期 | 5~10月 |
花色 | 赤、ピンク、黄、白、紫 |
12. ケイトウ(鶏頭)
夏から秋に開花期を迎えるケイトウ。鶏のトサカのように見える花姿は、夏の訪れを知らせてくれます。見た目にインパクトがありますが、思っているよりも花は小さく、直径10cmほどしかありません。
花壇にアクセントを加えたいときにおすすめです。植木鉢で育てるなら色違いのケイトウを植えてみてください。カラフルでお部屋が明るい雰囲気になりますよ。
植付時期 | 4月中旬~6月 |
開花時期 | 7~11月 |
花色 | 赤、ピンク、黄、オレンジ、淡い緑 |
13. サルビア
サルビアは、5,000以上の種類を誇る仲間の多い夏の花です。英名は「セージ」といい、ハーブや薬草として世界中に知られています。赤い花びらが印象的ですが、青やピンクの種類もあるんです。
丈夫で育てやすく、鉢植えと地植えのどちらでも栽培が楽しめますよ。植え替えの必要がない一年草なので、毎年違うお花を育てたいという方におすすめです。
植付時期 | 4~6月 |
開花時期 | 6~11月 |
花色 | 赤、白、ピンク、紫 |
14. キンギョソウ(金魚草)
金魚草は、花の咲いた姿が金魚のように見えることから名付けられた夏の花です。3月にちらほらと咲きはじめた花は、6月頃まで楽しめます。
和名は「金魚草」ですが、花びらの形がドラゴンの姿にも見えることから「スナップドラゴン」という英名や、「majus(噛みつきドラゴン)」という学名がつけられました。
花色がカラフルで育てやすい一年草なので、初めてのガーデニングでいろいろな植物を育ててみたいという方におすすめです。
植付時期 | 4月、9~10月頃 |
開花時期 | 3〜6月 |
花色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、複色 |
15. トルコキキョウ
トルコキキョウは、5〜9月まで咲き続ける夏の花です。花の咲いた姿がトルコ人のターバンに似ていることから名付けられました。
草丈30〜100cmに生長し、すっと伸びた茎の先端に1つの花を咲かせます。丈夫で育てやすく花色が豊富なことから品種改良が盛んに行われ、今では色んな形や色の品種が生み出されていますよ。
開花期間が長く、夏のガーデニングには欠かせないお花の1つです。
植付時期 | 寒冷地:3~4月 温暖地:9~10月 |
開花時期 | 5〜9月 |
花色 | 赤、白、ピンク、濃紫、薄紫、緑、黄、青、アンティーク |
夏の花でガーデニングを楽しもう
夏のガーデニングでは、水やりをしていても花が元気をなくしてしまったり、下を向いてしまったりというのはよくあることです。
ただ、せっかくならきれいな花が咲き続ける庭やプランターにしたいですよね。日差しの強さや気温にも負けずに咲いてくれる花を選んで、夏のガーデニングを楽しんでみてくださいね。
更新日: 2022年01月05日
初回公開日: 2015年05月14日