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ペチュニアの育て方|種まきや切り戻しの方法、挿し木のコツは?

ペチュニアは夏の熱い日でもたくさんの小さい色とりどりの花を咲かせてくれますよ。今回は、ペチュニアの植え付けや肥料・水やり、剪定、増やし方の方法や時期についてご紹介します。

ペチュニアとはどんな花?寄せ植えに向いてる?

ペチュニア

ペチュニアは南アメリカが原産の1年草や多年草です。花色が豊かで春から秋までの長い間花を咲かせることからガーデニングで人気があります。

ペチュニアは、「花壇の女王」と呼ばれるほどガーデニングや花束、フラワーアレンジメントによく利用されている人気の草花です。花色や形にバリエーションが豊富なことと、開花期間が長いことから寄せ植えで楽しむのに向いています。

ペチュニアの育て方の特徴は?

ペチュニア

ペチュニアは種まきと苗植えから育てることができます。苗を鉢や庭に植えて育てます。開花期間が長く、小さい花をたくさんつけるので、花壇にボリュームを持たせるために利用されることが多いです。

ペチュニアの種まきと苗の植え付け方法と時期は?

ペチュニア サクラフタエ

種まきの時期と方法

発芽温度の22度くらいになる4~5月が種まきに適した期間です。ただし、4月の気温が低いときは、室内で育てるようにしてください。

また、種が小さく指でつぶしてしまいやすいので、ノートなど紙の上にのせてトントンと軽く叩きながら、まくと種同士が重ならずにすみます。種まき後に霧吹きでやさしく水を吹きかけてあげましょう。

1. ピートモスや赤玉土、パーミキュライトなど水はけのいい用土か、種まき用土を用意する
2. セルトレイや底の浅い箱に用土を入れて湿らせておく
3. 種が重ならないように5cmほどの間隔でまく
4. ラップやビニールを被せて用土の乾燥を防ぐ
5. 日陰の涼しいところで管理する
6. 1週間ほどで芽がでてきたら、半日陰に置き、ビニールを外す
7. 本葉が2〜4枚ほどでてきたら鉢やプランター、庭に植え替える

※ジフィーセブンやピートバンなどの土で作られた種まき用の容器を利用するとそのまま植え替えられるのでおすすめです。

苗植えの時期と方法

ペチュニアの苗は、4~5月の梅雨入り前に植え付けます。鉢植えの場合は一回り大きい鉢を用意して、鉢底石や軽石を敷いて用土を入れておきましょう。草花用の培養土に苦土石灰を加えたものがおすすめです。

苗を取り出して、根がポットの土を覆っている、たくさん見えている状態であれば、手で軽くほぐして土を落としてから植え付けます。

庭植えの場合は、赤玉土3:鹿沼土3:腐葉土3:ピートモス1くらいの用土に乾燥鶏糞や油かす、緩効性肥料を元肥として混ぜて、1週間ほど寝かせたものに植えてください。複数の株を寄せ植えにする場合は、20~30cmほどの株間を空けて植えましょう。

ペチュニアの水やりの仕方や肥料の与え方は?

水やりの仕方

土が乾いてからたっぷりと行います。鉢植えの場合は、よく土を乾燥させた後に、鉢底から流れるくらいしっかり水を与え、メリハリをつけて過湿にならないよう空気を入れ替えてあげてください。

土が乾いていないときに水を与え続けてしまうと、根腐れを引き起こすので注意してくださいね。ただし、夏になると水分がすぐ蒸発してしまうので朝と夕方の涼しい時間帯に土を確認し、乾燥しているようであれば1日に2回水をあげてもかまいません。

また、ペチュニアは雨に濡れると痛んで枯れてしまうので、梅雨の時期の管理には注意が必要です。鉢植えならば、軒下など雨をしのげる場所に移動させるといいですよ。

肥料の与え方

繰り返し花をつけるペチュニアにとっては、開花期の間は肥料を切らさないようすることが大切です。肥料が切れてしまうと、花が咲かなくなってしまいます。10日に1回ほどの頻度で薄めた液体肥料を与えてください。

ペチュニアの寄せ植えのコツは?

サフィニア ペチュニア

種類の違うペチュニアやエリゲロンを寄せ植えすると、素朴でかわいらしい雰囲気を演出することができますよ。また、オレガノやシロタエギクと寄せ植えにすると、花数が減ってきたとしても緑のボリュームが多くなることで寂しさを緩和できます。

開花する季節が似ていることと、植え付けたときに花と花のバランスがいいかどうかが寄せ植えのコツです。

ペチュニアの剪定!切り戻しや摘心の方法と時期は?

ペチュニアの切り戻し、剪定のイラスト画像

ペチュニアを繰り返しきれいに咲かせるためには、切り戻しや摘心、摘芽といった剪定が欠かせません。何もせずそのままにしておくと、真上に生長して茎が長く花数が少ない状態で満開を迎えてしまいます。

たくさんの花を長く咲かせ続けたい、きれいな満開を何度も見たいという場合は、花が咲いているタイミングで茎全体の長さが10cmほどになるよう切り戻しましょう。新しく株元から茎が生えて再び満開を楽しむことができますよ。

  1. 植え付け後2週間に真ん中の茎の先端にある芽を手でつみとる「摘心」を行う
  2. 梅雨前に茎を1/2の長さに切り戻す
  3. 3~11月に咲き終わった花がらをつみとる
  4. 茎が長くなったら半分~茎元あたりまで切りとる
  5. 株元を覆う葉っぱをつみとる

ペチュニアの植え替えの方法と時期は?

ペチュニアの植え替えは、苗の植え付け同様に梅雨前の4~5月に行います。ペチュニアは、高温多湿や連作に弱いので、早めの時期に新しい土を用意して植えけることが大切です。

ペチュニアはナス科の植物なので、連作による病気にかかりやすく寄せ植えなどに利用すると伝染する可能性もあるので気をつけてください。

ペチュニアの増やし方!種まきや挿し木の方法と時期は?

ペチュニア 紫 白

種まき

品種によって適した増やし方が異なり、種子系品種は種まき、栄養系品種は挿し木が向いています。種まきは、上記で紹介した方法と同様です。

挿し木

種をつけていない枝を選び、10㎝くらいで切りとります。枝には葉を2~3枚残しておきましょう。花やつぼみがついているときは取り除き、1時間ほど水につけておきます。その間に、種まきと同じ用土を入れたポットか鉢を用意します。水あげ後は、切り口に発根剤をつけて割り箸や指で土に穴を掘り、枝を3cmほど植え付けます。

2週間ほどで発根したら、植え替えを行ってください。挿し木には、切り戻しの際に切り落とした茎を利用するといいですよ。

ペチュニアの育て方で注意する病気や害虫は?

ペチュニアが注意したい病気は、葉が枯れる灰色カビ病です。主に株を清潔に管理できていない、風通しが悪いといった低温多湿の環境によって、アブラムシや病原菌が増殖して病気にかかります。

予防策として、咲き終わった花びらや弱った葉は感染元となる可能性があるのですぐに取り除きましょう。アブラムシを見つけたときは、オルトラン薬剤を散布して退治してください。

ペチュニアの育て方のポイントは切り戻し

ペチュニア

ペチュニアは丈夫で育てやすいので、初めてガーデニングをする方におすすめの植物です。水やりと肥料を正しく与えれば、きれいなペチュニアを長く楽しむことができますよ。また、多湿を嫌うので、きちんと切り戻しを行ってあげてくださいね。

更新日: 2021年07月14日

初回公開日: 2015年06月15日

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