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プリンセチアの花言葉と育て方|ポインセチアとの違いは?

プリンセチアは、ピンクの花がかわいらしい鉢花です。2009年に日本フラワーオブザイヤー最優秀賞、2015年にフラワー大賞グランプリを受賞したことから、近年よく知られるようになりました。今回はそんなプリンセチアの花言葉と育て方、ポインセチアとの違いについてご紹介します。

プリンセチアの花言葉は?

プリンセチア

『思いやり』

名前の由来ともなっているプリンセスのような気品とかわいらしさを持っていることにちなんで、「思いやり」という花言葉が付つけられました。

プリンセチアの花や葉の色や開花時期は?

学名
Euphorbia pulcherrima
科・属名
トウダイグサ科・トウダイグサ属(ユーフォルビア属)
英名
Princettia
原産地
メキシコ西部、中央アメリカ
開花期
11~1月
葉の色
白、ピンク、複色
別名

プリンセチアとは?どんな花を咲かせる?

プリンセチアとは、2009年に発表されたポインセチアの新しい品種です。日本のサントリーフラワーズ株式会社によって作り出されました。ピンクや白の花が特徴で、2009年にフラワーオブザイヤー最優秀賞をはじめ、様々な賞を獲得しています。また、その美しさとかわいらしさから、クリスマスの時期になると、道端やイベント会場を彩る花としても活躍しています。

名前の由来

ピンクの花色が、プリンセスのような華やかさを持つポインセチアであることから名付けられました。淡いピンクの「ルージュ」、濃いピンクの「ホットピンク」など、ピンクの色合いも様々で、現在8品種が販売されています。

ポインセチアとの違いは?

プリンセチア

ポインセチアとの違いは、葉色です。花のように見える色づいた葉っぱが、ポインセチアが真っ赤なのに対して、ポインセチアは、薄いピンク色の葉色をしています。

プリンセチアの育て方のポイントは?

プリンセチア

葉っぱをピンク色にしたいときよりも2ヶ月前から、一定時間日光を遮ることが、花色を美しくするコツです。ポインセチア同様、プリンセチアも「短日植物」なので、日照時間が短くなることで花芽をつける性質があります。暗い時間が12~13時間以上の日が、90日続くと新芽をつけますよ。

ただ、日当たりが悪いと下の方の葉っぱが枯れてしまうので、日中は日当たりのよい場所においてください。

プリンセチアの苗植えの時期と方法は?

プリンセチア

雨や寒さに弱いので、4~5月に鉢やプランターに苗を植え付け、日当たりのよい室内で育てます。

鉢植えは、苗よりも1回り大きいものを準備し、鉢底石を敷いてから植え付けてください。根についた土は、軽くもみほぐしてから植えると生育がよくなります。プランターの場合は、株同士の間隔を、20~30cm空けるようにしましょう。

プリンセチアの土作り・水やり・肥料の与え方は?

プリンセチア 水やり

土作り

水はけと水もちのバランスがよい土を好みます。赤玉土(小粒)7:腐葉土3か、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1の割合で混ぜた土がおすすめです。市販の草花用培養土を使ってもかまいません。

水やり

暖かく乾燥した環境を好むので、冬の水やりは控えめにするのがポイントです。春~秋にかけては、土の表面が乾いたら水やりをします。気温が10度以下になったら、土の表面が乾いてから3~5日おいて水やりをしてください。また、葉っぱに水がかかるので、株元に水を注ぐように与えましょう。

肥料

5~7月の間は、1ヶ月に1回ゆっくりと効く緩効性化成肥料を施します。そして、8~10月は、10~15日に1回液体肥料を与えると、元気に育ちますよ。休眠期の冬は、肥料は与えなくてかまいません。


プリンセチアの剪定の時期と方法は?

4~5月に、全体の半分の高さまで茎をバッサリと切り落とします。こうすることで、脇芽が増えて、葉っぱや花の数が増えます。剪定をしないと株の生育が悪くなってしまうので注意してください。

プリンセチアの植え替えの時期と方法は?

4~5月の間で、剪定と同時に行います。植え替えの手順は、植え付け時と同様です。鉢から抜いた株の根は、1/3ほどほぐし、傷んだ根は切ってから植え替えましょう。また、植え替えから2〜4週間は、10~15日に定期的に液肥を与えてください。

プリンセチアの増やし方!挿し木の時期と方法は?

プリンセチア

5~7月か、9~10月に挿し木をして数を増やすことができます。枝をカットすると出てくる白い樹液は、触れるとかぶれる恐れがあるので、手袋をしてから作業をするようにしてください。

1. 新芽のついた茎を5~10cmの長さに切り取る
2. 切り口を斜めにカットし、よく水洗いする
3. 切り口を1~2時間水に浸ける
4. 上の方の葉っぱを3~4枚残し、他は切り落とす
5. 赤玉土(小粒)に割り箸で穴を空け、茎を挿す
6. 明るい日陰で、土が乾かないよう水やりをして管理する

プリンセチアの栽培で注意する病気や害虫は?

オンシツコナジラミ

葉っぱの裏に寄生し、汁を吸うためにかすり状の傷を作る白い虫です。一度に大量発生し、排泄物はすす病を誘発するので、見つけたらすぐに殺虫剤で駆除していきましょう。葉っぱの表裏に霧吹きで水をかけると予防できます。

カイガラムシ

体が硬い殻で覆われている害虫で、薬剤が効きづらいという特徴を持っています。幼虫のうちは薬剤が効くので、早めに薬剤を退治することが大切です。殻に覆われている成虫を見つけたら、ブラシなどで株からこすり落としましょう。

アブラムシ

新芽や茎葉に寄生し、栄養を吸い取って株を弱らせる害虫です。少量しか発生していないときブラシなどで株から引きはがします。大量に発生したときは、薬剤を散布して駆除してください。


プリンセチアの育て方を覚えてクリスマスに飾ろう

淡い印象が繊細な印象のプリンセチア。このピンク色の花にちなんで、開発元であるサントリーフラワーズは、日本乳がんピンクリボン運動を支援しています。プリンセチアの売上の一部は、J.POSHピンクリボン基金に寄付されているんですよ。そんな思いやりにあふれたプリンセチアの花を栽培して、部屋や玄関を彩ったらすてきですね。

更新日: 2020年12月09日

初回公開日: 2015年11月01日

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