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ローズマリーの剪定を徹底解説!時期は?木質化したら?

ローズマリーは手軽に収穫や栽培が楽しめるハーブとして有名です。また年中緑の葉っぱをつけることから観葉植物としての価値もあるお得な植物です。今回は、そんなローズマリーの収穫や枯らさないための手入れとして必要な「剪定(せんてい)」について、時期や方法、切った後の手入れなどをご紹介します。

ローズマリーの剪定が必要な理由は?

ローズマリー 苗

ローズマリーは一年を通して葉や茎が生長するハーブです。もともとは地上から1〜2mほどの高さまで生長する木なので、放っておくとどんどん茎や葉っぱを伸ばしていきます。

茎や葉っぱが増えすぎると見栄えが悪くなるだけでなく、空気が循環しにくくなって蒸れやすくなり、病害虫の被害にあう確率が高まります。そこで「剪定」が必要になるわけです。

ローズマリーの栽培の楽しみである「収穫」も剪定の1つなので、ローズマリーには剪定がかかせないのです。

ローズマリーの「見た目を整える剪定」と「収穫」を合わせると効率的

ローズマリー

鉢に植えたローズマリーを放っておくと植木鉢以上にサイズが大きくなり、観葉植物としては見た目が悪くなります。そのため定期的に見た目を整える剪定が必要になるのですが、このタイミングに合わせて収穫を意識すると、一度の剪定で収穫と見た目の調整ができるため効率的です。

ローズマリーの収穫のための剪定!切り方や時期は?

ローズマリーの剪定方法は2つあります。1つは収穫のために葉や茎を切る剪定、もう1つは新しい茎や葉を出すために古い茎を切る剪定です。具体的にそれぞれご紹介します。

収穫のための剪定

茎や葉が伸びていれば、収穫は1年を通していつでも行なえます。伸びた茎の先端から10〜15cmほど切り取るだけです。あとは使い道によって葉を乾燥させたり、保存したりしてください。

このときに注意したいのが清潔なハサミを使うこと、15cm以上茎が伸びていることです。ハサミが汚れていると切り口から菌が入って病気にかかる可能性があるので注意してください。また茎が伸びていないと切り終えた後のローズマリーが一回りも小さくなってしまいます。

ローズマリーの新しい茎や葉を育てるための剪定!切り方や時期は?

ローズマリー

ローズマリーは夏が苦手な時期なので、この時期に切りすぎると回復できずに枯れてしまうことがあります。新しい茎や葉を育てるための剪定はできるだけ7〜9月を避けて行いましょう。

夏の時期をさければ基本的にはいつ剪定を行っても構いません。「収穫したあと葉が生えてこない茎」「内向きの茎」「下向きの茎」「枯れている茎」「細い茎」を中心に茎の生えぎわから切りとってください。

ローズマリーを剪定したあとの手入れは?

ローズマリー

ローズマリーを剪定したあと、特にかわったことをする必要はありません。

夏以外の時期なら日当たりがよく風通しのよい場所で生長するため、いつもの置き場所が暗めなら1週間ほど日当たりのよいところへ置き場所を変えてみてください。

その後はもとの置き場所に戻しても大丈夫です。

ローズマリーが木質化したら?剪定の位置に注意

ローズマリーは「常緑低木」といって、1年中葉をつける背丈の低い「木」です。生長にするにつれて緑色で柔らかかった茎は茶色で太くなり、だんだんと固くなっていきます。

このように茎が茶色くなって固く変化することを「木質化(もくしつか)」または「木化(もっか)」と呼び、木質化したローズマリーの茎からはほとんど新しい茎が生えてきません。

そのため、木質化した部分で切ってしまうと葉が生えてこなくなるので注意してください。

ローズマリーの花が咲かないのは剪定がうまくできていないから?

ローズマリー

ローズマリーの花が咲かなくて困っているなら、もしかすると剪定がうまくできていないことが原因かもしれません。

ローズマリーは新しい茎からの方が花を咲かせやすく、木質化するなど古くなった茎の部分からはほとんど花が咲きません。そのため、剪定するときに木質化した古い茎から順に切っていくと、花が咲く可能性がアップしますよ。

ローズマリーの剪定を覚えて収穫を楽しもう

ローズマリー 花

ローズマリーは剪定を繰り返すことで新しい茎を伸ばし、葉を生やし、花を咲かせる植物です。剪定方法や時期、ポイントをおさえておけば毎年収穫が楽しめるようになります。

ローズマリーの剪定を覚えれば、切りとった茎を利用した「挿し木」など新しい取り組みもできるので剪定がはじめての方はどんどん挑戦して覚えていってくださいね。

更新日: 2022年11月23日

初回公開日: 2017年01月25日

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