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みかんの剪定の時期と方法!注意点は?

果実としてはもちろん、香りのよい庭木としても魅力的なみかんの木。丈夫で小型品種もあるので、鉢植えにしてベランダや室内で育てている方もいるのではないでしょうか。そんなみかんの木は、ちゃんと剪定をしないと実を多くつけすぎたり、全く実らなくなることがあります。そうならないために今回は、そんなみかんの剪定の時期と方法や注意点などをご紹介します。

みかんの剪定のポイントは?

みかんの剪定のポイントは、果実をつけやすように不要な枝を切り取って、1割ほど葉っぱも減らすことです。放置していると、枝が八方へ伸びて混み合い、風通しが悪くなって結果病気になったり、実りが悪くなります。そのため、混み合いにならないよう主枝ではない内向き、下向き、上向きの不要な枝を適度の切り取ってください。

みかんの剪定の時期は?

ミカン

みかんの剪定は、新芽が出る前の2~3月頃が適期です。気温や湿度などが適温なら、春、夏、秋の年3回ほど生長期を迎え、枝が伸びます。ただ、鉢植えや1~3年目の苗木の場合、春枝しか伸びないことも少なくありません。落葉果樹のようにばっさりと切り詰めずに、ある程度の樹形を保ちながら、3~5年をかけて少しずつ大きさをコントロールしていきましょう。

みかんの成木~若木(樹齢5年以上)の剪定の方法

ミカン

樹齢5年以上のみかんの成木~若木の場合は、不要な枝の「間引き剪定」が基本となります。間引き剪定とは、枝を付け根から切り落とし、日当たりや作業性を向上させるための剪定です。生育や樹形を乱す枝を切ることによって、樹冠の内部まで日光が当たるようになり、栄養状態がよくなって花芽がつきやすくなります。切り落とした方がよい不要な枝としては下記のようなものが挙げられます。

1. 枯れている枝

みかんの木のすでに枯れている枝は、樹が生長の過程で自然に捨てたものです。放置すると病害虫の発生源になるので、枯れている部分をすべて切除します。

2. 病害虫の被害を受けた枝

重症のみかんの枝は付け根から切り落とします。軽症の枝は被害葉などをできるだけ取り除き、対処薬剤を散布しましょう。

3. 細い枝・込んだ枝

細い貧弱な枝を残すと、日当たりや風通しが悪くなって病害虫が発生しやすくなります。一箇所から数本の枝が出ている場合は、元気なものを1~3本残して切り落とします。

4. 徒長枝(暴れ枝)

春~夏に強く立ち上がった枝は、養分を吸い上げる力が強すぎてよい果実がつきません。他の枝に栄養を分散させるために付け根から切り落とします。

5. 下に垂れている枝

下に垂れている枝は養分を吸い上げる力が弱く、果実ができても小玉の傾向があります。放置するとすす病の原因になるので、枝分かれしたところから切り落とします。

6. 前年の秋に伸びた枝・前年に果実のなった枝

みかんの花芽は春枝や夏枝によくつきます。前年の秋に伸びた枝にはつかないか、ついても結実しないことが多いので枝の付け根から切り落とします。前年に果実のなった枝も翌年に花芽がつかないため、1/3程度に切っておきましょう。

みかんの苗木(樹齢4年未満)の剪定方法

ミカン

樹齢4年未満の苗木を購入してコンパクトに育てたい場合は、植え付けた年の1年目から毎年の剪定が必要です。品種にもよりますが、1~3年目は放任してもそれほど大きくはなりません。枝の途中から切る「切り返し剪定」を適度に取り入れることで、樹の骨格となる枝を育て、花芽のつく新梢の発生を促します。

1年目

主枝を50cm程度の高さに切り詰めます。太い枝を1株当たり3~4本残して他の枝をすべて間引き、残した太い枝も1/3程度の長さに切り返しておきます。

2~3年目

着花したものの、花のつかない枝(発育枝)が多かった樹は、長すぎる枝を小枝のところから切り返します。枝数も着花も少なかった樹については無理に枝を切る必要はありません。

4年目以降

みかんは、着果の多い「成り年」と着果の少ない「不成り年」を交互に繰り返す隔年結果性の強い果樹です。成り年の翌年は不要な枝を間引く程度にとどめ、逆に、不成り年の翌年は夏枝や秋枝を切り返して春枝を多く出させるようにします。

みかんの剪定の注意点は?

ミカン

1. 強剪定を控える

常緑果樹のみかんにとって、葉を大量に失う強剪定は大きな負担になります。早く元に戻ろうとエネルギーを消耗し、着花や結実に影響するので注意しましょう。1回の剪定で切り落とす葉の量は、樹全体の1~2割程度にとどめます。

2. 春に伸びた新梢を切らない

みかんは前年の秋~冬の間に花芽分化して、その年に伸びた1年生枝の先端に2~3芽ずつ花芽をつけます。枝先を切り詰めると花芽も一緒に切り落とすことになるので、春に伸びた新梢はできるだけ切らずに残しましょう。

3. 剪定に目的をもつ

枝を途中から切ると、切り口から分岐して枝数が増えてしまいます。切り返し剪定では枝数を増やすことが目的なのでかまいませんが、間引き剪定の場合は花芽を増やすことが目的なので、必ず枝の付け根から切るようにしましょう。

みかんの剪定は簡単

ミカンの木 鉢

みかんは強健な果樹なので、少しぐらい剪定を失敗したからといって、樹全体が枯れることはありません。大切なのは、葉っぱを落としすぎず、枝を切りすぎないこと。ある程度樹形ができてきたら、その樹にちょうどいいバランスもわかってきます。農家などで栽培しているみかんの樹を見て、雰囲気を参考にするのもおすすめですよ。

初回公開日: 2016年06月20日