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ローズマリー

ローズマリーの育て方!剪定や苗の鉢植え、挿し木の増やし方は?

ガーデニング初心者でも育てやすく、収穫後の使い道が多いローズマリー。料理の香りづけや薬草、香水、ハーブティー、観葉植物など好みに合わせた利用方法ができる人気のハーブです。今回は、そんなローズマリーの育て方について、剪定や苗の鉢植え、挿し木の増やし方などをご紹介します。

ローズマリーとは?種と苗木どちらから育てるのがおすすめ?

ローズマリー 鉢 苗木

ローズマリーはシソ科・マンネンロウ属に分類される低木です。ていねいに育てれば、数年にわたって観葉植物として栽培が楽しめ、花や葉っぱを収穫してハーブティーや料理などに利用できます。

ローズマリーは、種からでは時間がかかるので苗を栽培するのが一般的です。ただ、種類に合わせた栽培が必要で、2m近くまで伸びる「立性種」なら地植えに、20cmくらいまでしか育たない「ほふく性種」なら鉢植えで育てていきましょう。

ローズマリーの育て方のポイントは?

ローズマリー

しっかり乾燥させてから水やりをする

ローズマリーは湿気が苦手な植物です。できるだけ水はけのよい状態で育て、霧吹きなどはせずに乾燥状態で育てていきましょう。できるだけ風通しのよい状態を維持できるように剪定をていねいに行い、風を遮るものを周りに置かないようにしましょう。

日当たりがよく広い場所

ローズマリーの立性種は年々大きくなるので、スペースに余裕がある場所で育てましょう。西日が当たる場所は苦手なので、鉢植えなら窓越しの午前中日の当たる場所に、地植えなら大木の近くか、直射日光の当たらない日当たりのよい場所を選ぶのが大切です。また、寒さに強いので暖かい地域ならば冬越しの対策は必要ありません。

アルカリ性の土作り

ローズマリーは、中性~弱アルカリ性の土を好みます。市販のハーブ用の土を買っておくか、アルカリ性に調節した土を作ってください。

ローズマリーの栽培スケジュール

ローズマリー
  1. 苗植えの1ヶ月前に土作りをする
  2. 苗と植える場所を用意する
  3. 3〜4月か9〜10月に苗を植える
  4. 6〜7月と9〜10月に剪定
  5. いつでも10〜15cmほど茎を収穫・保存が可能

ローズマリーの苗木を育てる前の土作りって?

土作り シャベル 掘り返し

ローズマリーを苗木を鉢で育てるなら、市販のハーブ用の土を購入するか、アルカリ性よりで水はけのよい土を自作します。鉢植えなら赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜ、もみ殻くん炭や川砂をさらに1割ほど混ぜ込みます。赤玉土の代わりに鹿沼土を使ってもかまいません。

地植えにするなら、苗を植える4週間前に土作りをはじめます。庭土を30cmほど掘りあげ、3割ほど腐葉土を混ぜ込みます。2週間ほど寝かせたあと、苦土石灰を1㎡あたりコップ1杯(50〜100g)ほど混ぜ込んで、アルカリ性へ近づけます。ここからさらに2週間ほど寝かせれば土が完成します。水はけが悪いときは、バーミキュライトや川砂などを混ぜて調節してください。

ローズマリーの苗木の育て方!鉢植えの時期と方法は?

ローズマリー

ローズマリーは、3〜4月か9〜10月頃に苗木を植えていきます。ほふく性種であれば鉢植え、立性種であれば2mを超えるので地植えにして支柱を立ててあげましょう。

種から育てることもできますが、発芽率が低いことや発芽まで1ヶ月ほど時間がかかるため、育てたい量や時間が調節しにくい欠点があります。詳しい種の育て方は、後ほど増やし方でご紹介しますのでそちらをご参照ください。

鉢、プランター植え

  1. 幅20cm以上のプランターか、5号(直径15cm)ほどの植木鉢を用意する
  2. 鉢の底に軽石を敷き、土を1/3ほど入れる
  3. 苗を鉢の中心に置く
  4. 苗の周りを土で固める
  5. 水やりをする

地植え

地植えは、水分が多くなってしまいがちです。土を5cmほど盛り上げたところかや傾斜のある場所の上の方に苗植えるか、周りに溝を作るなどして水はけがよくなるよう対策をしましょう。

  1. 土作りをする
  2. 60cm以上の間隔をあけて植え穴を掘る
  3. 植え場所の土を高く盛るか、周りに水の逃げる溝を掘る
  4. 苗を植えて隙間を土で固める

ローズマリーの水やり、追加肥料の施し方!水の与えすぎに注意

ローズマリー

水やりの頻度は?

ローズマリーは乾燥に強く、蒸れに弱いため地植えの水やりは不要です。鉢植えは、表面の土が乾いて数日たったあとに鉢底から流れるくらいたっぷり水やりをします。霧吹きは過湿のもとになるので不要です。乾燥が進んで少しずつ葉っぱが小さく、細くなっていくのを目安に水を与えるのがおすすめです。

追加で与える肥料のタイミングは?

ローズマリーの苗を植えるとき、腐葉土や米ぬかをたっぷり混ぜ込んだり、ハーブ用培養土を利用したりしているなら追加の肥料はほとんどいりません。ただ、生長が遅いときは、鉢植えは3~5月か9〜10月の間、1〜2週間に1回ほど薄めた液体肥料を与えます。地植えは、土作りで米ぬかなどを混ぜ込んでいるなら追加の肥料は不要です。何もしてないなら、有機肥料を月に1回株元に混ぜ込みましょう。

ローズマリーの栽培中に注意したい病気や害虫は?

ローズマリーは病気や害虫に強いハーブです。被害にあうことは少なく特に心配はいりません。ただ、2016年7月に「ヨコバイ」という新種の害虫によって葉が黄色くなったという事例が千葉県で報告されています。もし、体長2〜3mmの害虫であれば、ヨコバイかもしれません。見つけたら、以下の3つの対策で、害虫を退治しましょう。

  • 農業用の防虫ネットで覆う
  • 被害が進んでいる場合は、茎や葉っぱを切り取るか苗ごと処分する
  • 黄色の旗や粘着性のあるテープを設置して誘導、捕獲する

大きくなったローズマリーは剪定で小さくする!タイミングや方法は?

ローズマリー_剪定_切り戻し_イラスト 2

ローズマリーは、6〜7月と9〜10月頃が剪定の適期です。放っておいても問題はないのですが、どんどん生長していくため特に鉢植えなどスペースに限りがあるときは剪定をして姿を整えてすっきりさせてあげましょう。内向き、下向き、枯れている、細く弱っている枝を中心に根元から切りとります。

上記の写真は通常の剪定ですが、長く伸びすぎて葉っぱや花付きが悪くなっているときは、冬の前に根本から15〜20cmほどの場所で全ての枝を切り落とす「強剪定」によってローズマリーの樹形をリセットして作り直すこともできます。

ローズマリーを収穫しよう!乾燥させてから保存方法は?

ローズマリー (3)

収穫はどうやるの?

ローズマリーは、花と葉っぱが収穫できるハーブです。特に、剪定で切り落とした花や葉っぱはもったいないので、保存しておきましょう。収穫の方法はシンプルです。花が咲き終わったあとに花先から10cmほどのところで切り落とすか、高く伸びた適当なタイミングで茎を切って収穫します。春や秋が望ましいですが、茎や葉っぱは1年中収穫できますよ。

保存方法は?

収穫したローズマリーは、乾燥させて乾燥剤と密閉容器にいれるか冷凍保存します。収穫した枝が汚れているなら水で洗って水気を切り、新聞紙でくるんで根本をゴムでまき、ロープなどに逆さまに吊るして乾燥させます。代わりに電子レンジで時短を目的に乾燥させてもかまいません。2〜3分ほど温めてください。乾燥後、ゴム手袋をつけて枝から葉っぱをしごき、別々にします。あとは、使用するまで密閉の容器に乾燥剤と一緒に入れておくか、ビニールの袋に入れて冷凍保存します。

ローズマリーの植え替え時期と方法は?

ローズマリー

ローズマリーは、根詰まりしやすいハーブです。鉢やプランターなら1~2年に1回を目安に、4~5月か9〜10月に植え替えをしましょう。または、底から根が出るようになってきたら植え替えの合図です。古い土は水はけが悪く湿った状態になりやすいので新しい土を使い、切り口から雑菌が入ると病気にかかるのでハサミは清潔にしておきましょう。

  1. 苗よりも一回り大きな鉢を用意する
  2. 鉢底に軽石をしき、土を1/3だけ入れる
  3. 苗木を置いて土を入れて固定する
  4. たっぷりと水やりをする

ローズマリーの増やし方!挿し木、種まきの時期や育て方は?

ローズマリー (2)

挿し木の育て方

ローズマリーは、挿し木が最も簡単で効率よく数を増やせる繁殖方法です。土は市販の種まき用の土を購入しておきます。土の中に細菌や病原菌がいると、挿し木の切り口から侵入して病気にかかりやすくなるので注意してください。花が咲き終わった春や秋が適期で、1ヶ月ほどすると発根して、2ヶ月もたてば鉢や庭に植え替えられます。

  1. 新しい芽をつけた茎を5cmほど切る
  2. 葉を取り除く
  3. 土に挿して水やりをする
  4. 土が乾燥しないよう水やりをする
  5. 1〜2ヶ月で十分に発根したら、鉢や庭に植え替える

種の育て方

4~5月か9~10月が種まきの適期です。ローズマリーの種から苗木を育てるときは、苗木からローズマリーを育てた経験をしてからがおすすめ。鉢植えや庭のスペースが小さいほど、ちょうどよい数や大きさの苗木を育てられるわけではないので注意してくださいね。

土は、苗木と同じアルカリ性に調整しておきます。ローズマリーの種は発芽するまでに1ヶ月近くかかるので、生長は遅めですが、発根して苗木になれば生長速度は早くなるのでそれまでが踏ん張りどきです。

  1. 土を湿らせて軽く指で穴をほる
  2. 種をまいて薄く土を被せる
  3. 土が乾燥しないように水やりをする
  4. 発芽して本葉が育ってきたら土が乾いてから水やりに変更する
  5. 本葉が20cmを超えたら一回り大きな鉢か庭に植え替える

ローズマリーの寄せ植えの相性がよい植物は?

ハーブガーデン

ローズマリーは、寄せ植えが可能なハーブです。寄せ植えの適期は、苗植えと同じで3〜4月か9〜10月頃です。春から秋にかけて栽培と収穫ができるハーブとの相性がよいです。

相性がよい植物

タイム、バジル、ラベンダー、セージ、フェンネル、チャイブ、パセリなど。

ローズマリーが枯れる原因は?対処法はあるの?

ローズマリー

ローズマリーは黄色くなったり、枯れてくることあります。基本的に枯れる原因は3つあり、根っこの状態と関係してます。1つ目は水やりをし過ぎて根腐れをした場合、2つ目は植え替えで根を傷つけた場合、3つ目は葉っぱの量が多く根の吸水力が追いつかなくなって株のバランスが悪い場合です。

ローズマリーの鉢植えでまず大切なのは、土が乾いたと思ってすぐに水を与えないこと。夏なら手で触って土の表面が乾いていることを確認してから1~2日後に水やりをしてください。または、葉っぱが弱って細くなったら、水を欲している証拠なので水やりをします。

植え替えでローズマリーの根を傷つけたり、葉っぱが生い茂りすぎた場合は、葉っぱの数を減らしましょう。基本的には、根の吸い上げる水や養分を超えないように、元気な時期の根と葉っぱの大きさや量を覚えておくことが大切です。葉っぱを切っても元気にならないときは、挿し木で新しい苗を育てておくのがおすすめです。

ローズマリーは育て方が簡単なハーブ

ローズマリー

ローズマリーは、苗を植えて1ヶ月ほどで収穫が楽しめます。ぜひ、自分で収穫した葉っぱや花を乾燥させて、料理やハーブティーに使ってみてください。ローズマリーがより一層好きになるかもしれませんよ。初めてハーブを育てる方にもおすすめできるくらい丈夫で、育てやすく、収穫も楽しめて食事にも使えるローズマリー。まだローズマリーの栽培を経験したことがない方は、これをきっかけに自宅で家庭菜園を楽しんでみてはいかがでしょうか。