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【苔の育て方まとめ】栽培のポイントは?

木漏れ日の差す日本庭園の岩や木の足元に生えている苔。独特の趣があり、たくさん植えられていることで、風情が感じられますよね。また、その透きとおるような緑色は、侘び寂びの雰囲気が感じられます。そのためだからか、日本の伝統的な園芸方法である盆栽には、木の足元に苔を植えて楽しむことが多いですよね。

今回は、そんな苔の育て方について、栽培のポイントなどをまとめました。

苔の栽培のポイントは?

種類ごとに適した生育環境を作っていくことが大切です。苔は、世界中のどこにでも見かけるような植物で、種類がとてもたくさんあります。薄暗くジメジメとした場所を好むイメージがありますが、スナゴケやハイゴケなど日当たりを好むものも少なくありません。植え付ける環境によって、種類を選ぶようにするとよいですね。

苔の植え方は3種類ある?増やし方は?

苔の植え方は、種類ごとの性質によって変える必要があります。「まき苔法」「移植法」「はり苔法」の3種類があります。中でも、少ない苔で増やすことに適しているのは「まき苔法」です。以下にそれぞれの育て方をご紹介します。

苔の育て方!まき苔法での植え方は?

まき苔法とは、ほぐした苔を種のようにまいて植えていく方法です。育てる手間と時間はかかりますが、少しの苔で数を増やすことができる、苔の生育が揃うといったメリットがあり、最もよく行われる苔の植え方となっています。小型~中型の苔に向いています。

まき苔法手順

  1. 手で揉みほぐしたり、ふるいに押し当てたりして苔を細かくする
  2. 浅い鉢や育苗箱に土を入れる
  3. 重ならないように苔を均等にまいていく
  4. 上から砂をまいて苔同士のすき間を埋める
  5. 苔や砂が流れないよう注意しながら、水をたっぷりと与える
  6. キッチンペーパーを容器に被せて土を乾燥させないようにする
  7. 芽が生えそろうまで乾燥に注意しながら管理していく

苔の育て方!移植法での植え方は?

苔の小さな塊を植え付けていく方法が移植法です。庭の地面や岩など広いスペースに苔を植え付けたいときに適しています。そのため、スギゴケやヒノキゴケのように立ち上がる大型な種類のものを使います。

移植法手順

  1. 植え付ける場所に土に残留しない除草剤をまき、雑草を駆除する
  2. 植え付ける土に腐葉土やピートモスを混ぜて耕す
  3. 土の水はけが気になるようなら、川砂や鹿沼土(細粒)、軽石などを混ぜ込む
  4. レイキなどを使って土の表面を平らにする
  5. 1握りくらいの大きさの苔を差し込むように植える。
  6. 土へ差し込むように苔を移植していく
  7. 苔の間に土を入れてすき間を埋める
  8. たっぷりと水やりをする

苔の育て方!はり苔法での植え方は?

はり苔法とは、マットのように剥がした苔を、そのまま庭や培養土に貼るように植え付ける方法です。塊を一気に植え付けるので、短期間で広い範囲に苔を植え付けるときに行われます。基本的な手順は、移植法と同じです。市販の苔シートを、土作りがすんだところに置いていき、コテやスコップを使って地面と密着させていきます。最後に苔の間に目土を入れ、水やりをして完了です。

苔の土作りや目土の作り方は?

苔は植え付ける土以外に、目土と呼ばれる土を植え付けた後に被せていきます。目土をすることで、土の乾燥を防ぐ、直射日光を遮って湿度や日光の量を調節するといった効果があります。

基本的に植え付ける土と配合は同じでかまいません。苔の種類ごとに水はけと水もちのバランスを調節してくださいね。

おすすめの土や目土の配合

  • 赤球土か鹿沼土(細粒)3:川砂2:黒土2:ピートモス2:バーミキュライト1
  • 黒土5:ピートモス2:川砂(または山砂)2:赤玉土細粒(または鹿沼土細粒)1

苔を育てる環境作り!日当たりや湿度、風通しは?

日当たり

苔は、種類ごとに適した日照条件が違います。例えばスナゴケやスギゴケは1日の半分以上日光が当たる環境を好みます。一方、ハイゴケやフデゴケは1日数時間しか日の当たらない場所が栽培に呈しています。苔を購入する前に、栽培場所と合った種類を調べておくと安心です。

湿度・風通し

苔のほとんどは、湿度が高い方がよく成長します。そこで、湿度を保つ工夫が必要です。土の水はけと水もちのバランスを考えることはもちろん、風通しがよいと乾燥してしまうので、直接風が当たらないように垣根を作るなどするとよいですよ。

また、エアコンの室外機の近くなどは周囲が乾燥しやすいので苔の栽培には向きません。

苔の種類によって育て方を変えよう

苔は、世界中のどこにでも見かけるような植物で、種類がとてもたくさんあります。そのため、姿形や好む環境は様々です。一般的に、苔庭や盆栽で苔を使うときは、見た目が美しく、日当たりのよい場所でもよく育つスギゴケがよく利用されますよ。自分の育てる環境に合った苔を見つけて、栽培をはじめてみてください。

更新日: 2018年08月27日

初回公開日: 2016年06月14日

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