ドラゴンフルーツは、鱗で覆われたような姿が印象的な果物です。パフェやサラダの具材として人気ですよね。ただ、食べたことはあっても、生態について詳しく知る方は少ないのではないでしょうか。今回は、ドラゴンフルーツの原産国や花言葉、栄養、味、効能などをご紹介します。
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)の花言葉は?
『燃える心』『永遠の星』
白く大きな花が一夜で枯れてしまうことから、「燃える心」という花言葉がつきました。「永遠の星」は、大人の手のひらほど大きな白い花が夜に咲く姿に由来しています。
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)の学名・原産国・英語は?
- 学名
- Hylocereusundatus
- 科・属名
- サボテン科・ヒモサボテン属
- 英名
- Dragon fruit
Pitaya
- 原産地
- メキシコ、中南米
- 開花期
- 6~9月
- 花の色
- 白
- 別名
- ピタヤ
ピタハヤ
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)は何科?どんな植物?
ドラゴンフルーツは、サボテン科ヒモサボテン属の常緑性多肉植物です。メキシコや中南米が原産の植物で、6~9月に白い花を咲かせた後、実をつけます。30cmほどの白い花は、20~21時頃に咲き始め、翌朝には枯れるほど開花期間が短いです。
果実はピンクや黄色で、鱗のような突起をつけた表面が特徴です。植物や花よりも、実=ドラゴンフルーツという印象がありますが、元々はピタヤという名前で流通し、2000年代に沖縄や九州で栽培されるようになりました。
日本では、実だけが食用として流通していますが、原産国メキシコでは花、つぼみ、葉も食べます。近年は、サボテンの人気が高まっていることから、園芸用としても人気。強靭で育てやすいのですが、育て続けると10m以上に生長することから、狭い場所には不向きです。
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)の種類は?
品種改良が活発で、20種以上は作り出されています。日本では、まだ正確に分類されていないため、正式な品種名や数は把握されていないとも…。
基本的には、果実の色によって、白肉種、赤肉種、桃肉種、橙色皮種、黄皮白肉種などに大別されます。今回は、その代表品種をご紹介します。
ミニドラゴンフルーツ
本来は別属のサボテンですが、ドラゴンフルーツの小型品種といわれています。20~40cmほどに生長し、7~11月に収穫できるピンポン球ほどの果実は、メロンのような味がします。
ホワイトピタヤ(ホワイトドラゴン)
皮が赤く、白い果肉をもつ品種です。ドラゴンフルーツの中で最も生産量が多く、アメリカや台湾で盛んに品種改良が行われています。
レッドピタヤ(レッドドラゴン)
赤い皮に、赤い果肉をもつ品種です。ホワイトピタヤよりも若干、甘みがあります。実の大きさもホワイトピタヤに比べて若干小さめです。
ピンクピタヤ(ピンクドラゴン)
赤い皮に淡いピンク色の果肉をもつ品種で、さっぱりとした味がします。中でも沖縄で栽培されている「ちゅらみやらび」は、ジューシーで甘みがあり、日本産の品種として注目されています。
イエローピタヤ(イエロードラゴン/ゴールデンピタヤ)
黄色い皮に白い果肉をもち、収穫量が少ないため希少価値が高い品種です。他の品種よりも皮がゴツゴツしていますが、ドラゴンフルーツの中で一番おいしいといわれることも。
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)の収穫の時期と方法は?
6~9月頃、花が咲いてから50日前後で実をつけます。最初はアーティチョークのような形をしていますが、徐々に赤く色づきます。実のほとんどが赤くなったら、付け根から切り取りましょう。表面に亀裂が入って裂けそうな実は、よく熟していて甘みがあります。
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)の味や栄養・効能は?
味
実を縦に割ると、白い果肉にゴマのような種子がたくさん入っています。完熟した実は甘みがあり、キウイフルーツに味が似ています。ただ、「味がしない」といわれることも。これは、元々味が薄めで、流通しているもののほとんどが未熟な状態で輸入しているからです。
栄養・効能
体のナトリウムの排出を促し、高血圧予防に効果があるカリウムを多く含んでいます。また、種には植物繊維が多く含まれ、腸内細菌の働きをよくし、便通を促してくれます。葉酸も比較的多いので、妊婦さんや貧血気味の方におすすめです。
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)の食べ方はさまざま
ドラゴンフルーツを縦に切って、種ごとスプーンですくって食べるのが一番簡単です。他にもサラダやカクテルに加えたりして楽しめます。初めて食べる方は、ジュースがおすすめです。牛乳とハチミツ、氷をジューサーにかけると、生臭さが消えて香りがよくなりますよ。
更新日: 2020年04月08日
初回公開日: 2015年09月06日