春になるとたくさんの木々が新芽を芽吹かせ、色とりどりの花を咲かせます。樹木は背丈が高くスケールが大きいことから、枝いっぱいに花が咲くと迫力がありますよね。今回は、黄色やピンク、白の花を咲かせる春を代表する花木を10種ご紹介します。
春の黄色・ピンク色・白色の花木は?
1. 桜
桜は、日本の春を代表する花木として知らない人はいないですよね。淡いピンクや白の花は、咲く姿も、散る姿も美しいです。
全国の名所へお花見に出かける方も多いと思いますが、豆桜などの品種であれば庭で育てることもできますよ。
種類によっても花言葉も違うので、自分好みのものをガーデニングに取り入れるのもすてきですね。
花言葉 | 『精神の美』『優美の女性』 |
開花期 | 3~4月 |
花色 | 白、ピンク、黄、黄緑 |
2. 山吹(ヤマブキ)
ヤマブキは、木全体を覆うように黄色い花を咲かせる落葉性の低木です。日本から中国にかけて自生し、平安時代の古くから人々の観賞の対象となってきました。
寒さにも暑さにも強く、日本全国どこでも栽培できることから、春の庭の彩りに利用しやすいのがポイント。特に八重咲きの品種は、花にボリュームがあり見応えがありますよ。
花言葉 | 『気品』『崇高』『金運』 |
開花期 | 4~5月 |
花色 | 黄 |
3. 木蓮(マグノリア)、白木蓮
桜よりも一足早く、卵型の花を空に向かって咲かせる木蓮や白木蓮。花びらの外側が紫色で、内側が白いものが木蓮、そして、白く大きな花を咲かせるのが白木蓮の特徴です。
いずれも春の花木の代表的な存在で、住宅街を歩いていると庭先にみかけることも多いですよね。花からは、華やかでさわやかな香りがただよってきますよ。
花名 | 木蓮 | 白木蓮 |
花言葉 | 『自然への愛』『崇高』『持続性』 | 『気高さ』『高潔な心』『荘厳』 |
開花期 | 3~5月 | 3~4月 |
花色 | 紫 | 白 |
4. コデマリ(小手毬)
コデマリは、満開の時期になると枝や葉っぱが見えなくなるほどたくさんの白い花を咲かせる花木です。花の重みで枝が垂れる姿はとても優雅で庭木としてだけでなく、花束や生け花の花材としても人気があります。
見た目のかわいらしさから鉢植えで育てる方も多いですが、本来は1m以上に生長する落葉樹なので、大きい株は庭のシンボルツリーにするのがおすすめです。
花言葉 | 『優雅』『上品』『友情』『努力』 |
開花期 | 4~5月 |
花色 | 白、紫 |
5. 桃(モモ)
古くから女性を表す花とされ、ひな祭りには欠かせない花木である桃。実を収穫して楽しむ「実桃」もありますが、ガーデニングでは花を楽しめる「花桃」の品種がたくさん取り入れられます。
「桃色」という色の呼び名にもなっている通り、やさしいピンク色の花がかわいらしく、見ている人を温かい気持ちにさせてくれますよ。
放射状に枝を広げて生長するので、広いスペースで育ててあげてくださいね。
花言葉 | 『私はあなたのとりこ』『天下無敵』『チャーミング』『気立てのよさ』『恋のとりこ』 |
開花期 | 3~4月 |
花色 | 白、赤、ピンク |
6. 芍薬(シャクヤク)
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉もあるように、芍薬は美人を表す花として古くから日本人に愛されている花木の1つです。
幾重にも花びらが重なる大きな花は、ボリュームがあり、エレガントな雰囲気を持つことから、花束やウェディングブーケによく利用されます。
樹高も50~100cmと程よく、日当たりのよい場所に植え付ければ元気に育ってくれますよ。
花言葉 | 『恥じらい』『はにかみ』『謙遜』 |
開花期 | 5~6月 |
花色 | 赤、ピンク、白、黄 |
7. ギンヨウアカシア(ミモザアカシア)
黄色のふわふわとした小さな花を、枝いっぱいに咲かせるギンヨウアカシア。シルバーリーフの葉っぱを1年中茂らせており、目隠しやシンボルツリーとして利用することができます。
生長が早く、幹が伸びるスピードに対して根が浅いので、風で倒れないよう毎年春~夏の間に剪定をしてあげると安心です。
花言葉 | 『秘密の恋』『友情』『神秘』『感受性』『思いやり』『エレガンス』『堅実』 |
開花期 | 2~4月 |
花色 | 黄 |
8. ドウダンツツジ
ドウダンツツジは、白く小さなベル型の花を咲かせる落葉性の低木です。春の開花期だけでなく、秋に葉っぱが真っ赤に紅葉する姿も魅力的。
その後冬の間、葉っぱは枯れ落ちてしまいますが、細い枝を密に生やすことから、住宅に生垣に人気となっています。
日本原産の花木で、暑さにも寒さにも強いので、はじめて樹木を栽培する人でも気軽に植えて楽しめますよ。
花言葉 | 『節制』『上品』『私の思いを受けて』『返礼』 |
開花期 | 3~6月 |
花色 | 白 |
9. ライラック(リラ)
4~5月に淡い紫色の小さな花が房のように集まって咲くライラック。花からただよう甘い香りには、リラックス効果があり、香料が香水やアルマオイルに利用されています。
生長が早く、手入れの手間はそれほどかかりません。ただ、樹高1.5~6mと背丈が高く、直射日光に弱いので、西日の当たらない家の影に植え付けるとよいですよ。
花言葉 | 『思い出』『友情』『謙虚』『純潔』『大切な友達』 |
開花期 | 4~6月 |
花色 | 紫、白 |
10. 沈丁花(ジンチョウゲ)
沈丁花は、クチナシや金木犀と並んで世界三大香木に数えられる香りのよい花木です。1年中濃い緑色の葉っぱを茂らせ、春の訪れとともに外側が濃いピンク、内側が淡いピンクの美しい花を咲かせます。
この花は葉っぱが変化したもので、花びらに比べて肉厚で枯れにくいことから、花持ちがよいとされているんですよ。高い樹木の下の彩りとしてや、玄関先に植えられることが多いです。
花言葉 | 『栄光』『不死』『不滅』『永遠』 |
開花期 | 2~3月 |
花色 | 白、ピンク |
ピンクや白、黄色の花木で春の庭を彩ろう
春に花を咲かせる樹木には、ピンクや黄色、白とやさしい雰囲気のものが多いですよね。春のあざやかな空の下、淡く美しい花はよく映えます。
花木というと、庭がないと育てられないと思われがちですが、背丈の低いものもあり、鉢植えで楽しめるものもたくさんありますよ。
花の栽培とは違った魅力があるので、ぜひベランダや庭のガーデニングに取り入れてみてください。
更新日: 2021年12月05日
初回公開日: 2016年04月01日