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【松(マツ)の剪定時期や方法まとめ】手入れのやり方やポイントは?

美しく整えられた樹形を鑑賞するのは、松を楽しむ醍醐味の1つです。しかし、手間がかかる、剪定のやり方がよくわからないなどの理由から、松は庭木として敬遠されがちな樹木でもあります。そこで今回は、コツさえ掴めば楽しんで育てられる、松の剪定時期や手入れの方法についてまとめました。

松(マツ)の剪定のポイントは?

松の剪定で大切なことは、剪定の方向、方法、枝の残し方の3つです。ポイントを抑えつつ、一度に剪定しきるのではなく、少しずつ進めていきましょう。失敗しにくく、松への負担も少なく済みます。

1. 剪定は上から下へ、奥から手前へ

剪定後の枝や葉っぱが落ちて、ぶつかったり、引っかかったりして枝や葉っぱが折れて、整えた樹形を乱す可能性があります。手間と奥の関係も同じで、奥を剪定するとき、手や体、ハサミが手前の枝や葉っぱを傷つけることがあるため、奥から手前に向かって剪定します。

2. 葉っぱは手でむしる、ハサミで切らない

松の葉っぱは、あの細く尖った針のような部分のことをいいます。葉っぱは、手でむしり取ったほうが根本からしっかり取るのが大切です。

よく剪定のときに、枝と一緒に切り落としてしまいますが、葉っぱを切ると樹形が崩れるのと、手でむしり取りにくくなるため、できるだけ最初から手で取り除くようにしましょう。松の上の葉っぱは短くむしり、下に向かうにつれて長い葉っぱを残しておくときれいに整いますよ。

3. 枝はY字になるように残す

複数の枝や新芽が生えている場合、植物は中心部分の枝に養分を集中させようとします。放っておくと周りの枝よりも中心部分の生長が早く、ボリューム感のある樹形ができません。3本あれば、真ん中の新芽や枝を切り取ることで、左右の枝の生長が促され庭木らしいボリューム感が作り出せます。

■ 春の剪定

松(マツ)の緑芽摘みの時期と方法は?

マツ 松 緑芽 マツの緑芽

4~6月初旬、芽が伸びる方向を決めて、秋の剪定(もみあげ)を楽にする目的で「緑芽摘み」という剪定をします。時間のない方は、秋の剪定だけでもかまいません。

1. 枝を見て、黄色い新芽を根元から手で折る。
2. 芽が1本のみなら、根元から2~3cmほど残して枝を折る。
3. 茶色く粒状の花芽はすべて取り除く。

■ 秋の剪定

松(マツ)の透かし剪定ともみあげの時期と方法は?

10~1月上旬頃、枝を切りながら、手で葉っぱをむしり取ります。寒いと枝が傷んでしまうので、冬までにはすませておきましょう。

透かし剪定

枝の数を減らし、幹への日当たりをよくするための剪定です。樹形を整えるだけでなく、マツケムシなどの害虫の被害を減らす効果もあります。

1. 木の上から枝の向きを、下から枝の重なりを確認する。
2. 木から離れ、最終的な樹形をイメージする。
3. 上から下に向かって枝を根元から切り落とす。
4. 奥から手前に向かって、枝を根元から切り落とす。

※切る枝や新芽:Y字の真ん中、重なりあっている、勢いがよく太い、直線的に伸びている、下向き、伸ばしたくない方向に生えている。

もみあげ(葉むしり)

夏に伸びた枝を減らし、古い葉っぱを手でむしり取る、松特有の剪定です。古い葉や余計な葉を取ってしまうことで、枝に日が当たるようにし、生育を促します。

枯れた葉っぱや量が多い余分な葉っぱを手でむしり取ります。枝の先端の芽から生えている葉っぱは、1/2~1/3ほどまで減らし、芽の下から生えている葉っぱはすべて取り除きましょう。

松(マツ)の剪定で準備するものは?

  • 剪定バサミ:太い枝や不要な芽を切り落とし、樹形を整える。
  • 植木バサミ(木バサミ):枝先や細かい枝、細い枝を切る、木全体の輪郭を整える。
  • 剪定ノコギリ:ハサミで切れない太い枝を切る。
  • 脚立:高い位置の枝を剪定する。
  • 汚れてもよい服装:「松ヤニ」と呼ばれる樹液が服につくと、洗濯しても落ちないため。

松(マツ)の剪定を楽しもう!

松の剪定は、様々な角度から何度も木を確認し、最終的な樹形をつくっていきます。そのため、通常の樹木よりも剪定に手間がかかります。

ただ、自分で思うように仕上げることができ、和風の庭を演出できるという楽しみがあるので、どんな樹形がよいかわからないという方は、色々なインターネットサイトや書籍を参考にしてみてください。イメージがふくらんで、剪定が楽しみになりますよ。

初回公開日: 2015年10月22日