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【ライラックの育て方】剪定や挿し木、苗木の鉢植えの時期と方法は?

ライラックは、房状に花が集まる美しい姿と豊かな香りを楽しめる花木です。寒さに強いことから、北海道など北部の地域で人気の高い花木となっています。

見頃の季節になると、甘くやさしい香りがお部屋や庭を満たしてくれますよ。今回はそんなライラックの育て方について、苗木の鉢植えや剪定の時期と方法などをご紹介します。

 

ライラックの育て方の流れは?

ライラック 紫
  1. 苗を購入する
  2. 10~12月か3月に苗を植える(1〜2月は避ける)
  3. 3月と6月に肥料を追加で施す
  4. 1~2月もしくは5~6月に必要があれば剪定をする
  5. 4~5月に花が咲く

 

ライラックの育て方!苗植えの前に土を用意しよう

土作り 土壌改良 再生

ライラックの苗木を植える前に、鉢植えなら市販の土と容器をし、地植えなら1〜2週間かけて自作で土作りをしておく必要があります。水はけのよい土に植えれば、ライラックはきれいな花を咲かせてくれますよ。

鉢植えは、市販の花木用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6〜7:腐葉土3:黒土かパーライト1の割合で混ぜ、さらに化成肥料を少量加えた混合土を自作します。

地植えは、苗植えの1〜2週間前に土を掘りあげて、腐葉土を3割ほど混ぜ、化成肥料を加えて寝かせておきます。水はけが悪いなら川砂を1割ほど混ぜて調整しておくと安心です。

ライラックの苗木の鉢植え!おすすめの植木鉢や方法は?

ライラックの苗木は、10~3月が鉢植えするのに適した時期です。ただし、1〜2月の真冬の期間は避けてください。植木鉢は苗木よりも一回り大きな、素焼鉢がおすすめです。

土が乾燥している方がよく育つので、プラスチックよりも土の乾燥が早いテラコッタ製や素焼鉢を好みます。苗植えが終わったら、直射日光の当たらない明るい日陰で管理しましょう。

  1. 鉢の底に軽石を敷き、土を1/3ほど入れる
  2. 苗を中心に置き、周りに土を入れる
  3. 割り箸などの棒で土をつつき、根と土をなじませる
  4. たっぷりと水やりをする

※地植えは、午前中に日が当たる場所を選んで土作りをします。苗よりも一回り大きな植え穴を掘って苗を植え、土で周りを埋めて苗を固定しましょう。最後に水やりをして完成です。

ライラックの手入れ!水やり、追加の肥料の与え方は?

水やり ジョウロ

水やり

ライラックは過湿を嫌います。鉢植えなら土の表面が乾いたのを確認して、鉢底から流れ出るくらい水やりをしてください。特に水分の蒸発しやすい夏は、朝方や夕方の涼しい時間に水やりを済ませましょう。

地植えに水やりは不要です。最初の1ヶ月くらいは、夏は鉢植え同様土が乾きやすいので、株元にワラや腐葉土を敷いて乾燥を防ぐようにしましょう。

肥料

ライラックは、たくさんの肥料を必要としません。

土作りのときに肥料を混ぜておけば、鉢植えなら花が咲き終わった5~6月に1回、地植えなら葉っぱが枯れ落ちる1~2月に1回、油かすや骨粉といった有機質肥料を与えましょう。

ライラックの剪定の時期と方法は?

挿し木 増やし方 剪定 切り戻し (1)

ライラックは、5~6月頃に枝を切って形を整えたり、根への負担を減らします。切り取るのは、枯れたり伸びすぎたりした枝が中心です。

ただし、剪定で枝を切り過ぎると生長力が弱まって枯れてしまう恐れがあります。花が咲き終わったら、花穂のすぐ下の部分から切り落としていきます。

枝を中途半端に残してしまうと、残った部分が枯れてしまうので、根本か枝分かれ部分の近くにある新芽の少し上を切り取ってあげましょう。

ライラックの栽培で注意する病気や害虫は?

虫除け 水やり 防虫 葉水 霧吹き スプレー

ライラックに寄ってくる害虫は、アブラムシやカイガラムシ、テッポウムシなどです。アブラムシは新芽に寄ってきて、風通しが悪くなったり、植物が弱ったりするとカイガラムシが発生しやすくなります。

さらにカイガラムシがすす病の呼び水になるので、見つけたら早めに薬剤を散布して駆除してください。ただ、カイガラムシの成虫は薬が効きにくいので、見つけたらブラシなどで株からこすり落としましょう。

テッポウムシは、幹の内部を食い荒らす虫で、温かい土地でよく感染します。枝が弱っているなと感じたときは、枝や茎、幹に穴が空いていないかを確認しましょう。薬剤を幹に塗る、穴から殺虫剤をまいて退治するなどして対処してください。

ライラックの植え替え時期や方法は?

ライラック 紫

ライラックは生長が早く根詰まりを起こしやすいので、鉢植えや地植えに関係なく2~3年に1回、10~3月に植え替えが必要です。

鉢植えは、一回りから二回り大きい鉢に植え替えます。大きな鉢を用意できないときや株を大きくしたくないときは、根を1/4~1/3ほどもみほぐして植え替えてもかまいません。このとき、枝の高さや量が1/3になるよう剪定し、根への負担を減らしましょう。

ライラックの増やし方!挿し木、株分け、接ぎ木、取り木、種まきの時期と方法は?

ライラックは、挿し木や株分け、接ぎ木、取り木や種まきなどで繁殖させて数を増やします。以下にそれぞれの時期と方法をご紹介します。

挿し木

挿し木

ライラックの挿し木は、切り取った枝を土に挿して根を出させ、新しい苗として育てる方法です。気温が上がる3~5月に行います。

葉っぱを2~3枚以上つけた枝を15cmほどに切り取り、発根剤や活力剤をつけて土に差し込みましょう。

  1. 切り口を斜めに切り落とす
  2. 赤玉土(小粒)やパーライト、鹿沼土を鉢やプランターに用意する
  3. 土が乾かないよう水やりをして管理する
  4. 十分根が生えたら鉢や地面に植え直す
  5. 花が咲くまで2~3年かかる

接ぎ木

接ぎ木

接ぎ木とは、植物の茎や枝同士の切り口を重ねあわせて1つの植物として育てる繁殖方法です。生命力が強く、病害虫に強い植物が根っこに選ばれて「台木」と呼ばれます。

花を咲かせたり、実をつけさせたりしたい部分を接ぎ穂(つぎほ)と呼びます。ライラックを接ぎ穂にした、接ぎ木は3~5月頃が適期です。

イボタの木を台木使うのが一般的ですが、ライラックの枝を使ってもかまいません。

  1. 株元から5cm程度のところでイボタの木を切り落とす
  2. 切り口に数cmの切れ目を垂直方向に入れる
  3. ライラックの枝は、差し込む先の表皮を削り取って中の組織を出した状態にする
  4. イボタの木へ挿し込む
  5. 接ぎ木部分をテープで巻いて固定する
  6. 接ぎ木をしている部分が隠れるまで10cmほど土を高めに盛る
  7. 根を出しやすい環境にしてあげると生長がよくなる

取り木

取り木 増やし方 ウンベラータ

取り木は、枝や茎をわざと傷つけて発根させ、新しい株を作る増やし方です。ライラックの取り木は、3~5月の間が適期です。上下にカッターで1cmほどの切れ込みを1周入れて、手で丁寧に皮を剥ぎとっていきます。

そして表皮がなくなった部分に湿らせた水ゴケをたくさん巻き、ビニールやラップなどではがれないようにフタをします。紐でビニールやラップの上下を縛って湿らせた状態を約2ヶ月保つと、根が出てきますよ。

その後は根の下の枝を切り取って、新しい株として植えていきましょう。

株分け

株分け 植え替え

株分けは、3~5月か9~11月頃に行います。まず、大きくなった株の根についた土を傷つけないよう手で取り除いていきます。

土が硬いときは、マイナスドライバーなどを使ってくずしていきましょう。土を取り除いた後は、根を傷つけないように手で株を分けていきます。

株を分けられない場合は、マイナスドライバーやハサミを使って切り分けてください。後は分けた株を苗植えと同じように植えていけば完了です。

種まき

種まき 植物 生長 間引き 時期

種が発芽するのは15~20度ほどなので、夏から秋にかけての気温が落ち着く時期か、冬から春にかけての温かくなる時期に種まきをします。

まずは、種を水に一晩浸してきます。その間に、パーライト5:赤玉土(中粒)5、あるいはどちらか単体の土をセルトレーや小さなポットに入れ、水で湿らせておきます。

種は重ならないよう1粒ずつ土の上にまき、種が見える程度に土を被せます。後は、日陰で土が乾燥しないようにしながら本葉が育つまで管理していきましょう。

新芽が出てきら徐々に日の当たる場所へ移していき、本葉が3~4枚まで育って根が回ってきたら鉢や庭に植え替えます。

ライラックの育て方のポイント!鉢植えはヒメライラックがおすすめ

ライラック 種類

枝を切り過ぎると枯れる

ライラックは芽吹く力がそれほど強くないので、枝を切り過ぎると剪定してしまうと弱って枯れてしまいます。

木全体を見て、枝が絡まっていたり、伸びすぎたりしていなければ剪定の必要はありません。

強い日差しの当たる場所には植えない

ライラックは寒さにとても強い反面、暑さや蒸れた環境を苦手としています。

強い日差しに当たると葉っぱや枝が傷んでしまうので、半日陰といった適度に日の光が入る場所で育てましょう。

スペースに合った品種を選ぶ

ライラックは一般的に苗から育てます。種類によって樹高が低かったり、高く育ったりと性質が違うので、自宅のスペースにあった種類を選びましょう。

鉢植えなら、ヒメライラックなど1mほどの樹高のものがおすすめです。

ライラックは環境によって育て方が違う

ライラック 白

ライラックは、それほど手間をかけることなく育てられる花木です。ただ、関東以南で育てるときは暑さによって弱ってしまうので注意が必要。

北国の場合は地植えでかまいませんが、南の場合は鉢植えにした方が、ライラックにとって快適な環境を用意してあげられますよ。

春にライラックの花が咲くと、甘くさわやかな香りに癒やされること間違いなしです。

初回公開日: 2015年06月10日