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苗床とは?良い土の作り方や容器の選び方は?

園芸をはじめると、普段は聞き慣れない言葉を耳にすることがあります。「苗床(なえどこ)」もその1つです。苗と関わりがあることは想像できますが、どんな役割があるのかや、作り方についてはガーデニングの経験を積んでいかないとわからないものです。そこで今回は、苗床とはなんなのか、よい土の作り方、容器の選び方についてまとめました。

苗床とは?

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苗床とは、種を育てる土と容器のことをいいます。園芸やガーデニングでは、種からある程度の大きさまで苗床で育てた後、大きな鉢や庭に植え替えていきます。種や苗が小さいときは、害虫や病気に弱いため、植物の好みに合わせたよい苗床で育てることが丈夫で元気に育てるポイントです。

良い苗床とは?保水性の高い土と植え替えやすい容器

苗床に求められるのは、高い保水性(水もち)と清潔さです。種や発芽したばかりの幼い苗(幼苗)は、ほとんど肥料分が不要で、病害虫の被害にあいやすい状態です。

つまり、水もちがよい粒度の細かい清潔な土と、大きな鉢や庭に植え替えるときに作業しやすい容器に植えておくと後からの作業が楽になります。

粒の大きい土や使用済みの土は使わない

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土の粒が大きいと、水が足りずに枯れてしまい、せっかく発芽したとしても根をはることができません。過去に植物を育てた土には、病気や害虫が潜んでいる可能性があり、種や苗が感染して枯れてしまうことがあるので、使用は避けましょう。

使用済みの土を使う場合は、土の再生材などを混ぜて日光にあて、消毒してから利用しましょう。

苗床におすすめの土は?

1. 種まき用土(専用培養土)

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市販の培養土は無菌で、種に合った土の状態に調節されているので、すぐに使うことができます。知識がなくても簡単に種まきができるので、ガーデニング初心者の方におすすめです。

2. 赤玉土(小粒)、ピートモス、バーミキュライト

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どれも雑菌や虫が好む肥料分を含んでいないため、清潔なことが特徴の土です。それぞれを単用で使用したり、混ぜ合わせたりすることで適度な水はけや水もちの土が作れます。育てる植物によっては、川砂やパーライトなども加えて水はけをよくすることもあります。

● 配合例)赤玉土(小粒)5:ピートモス2~3:バーミキュライト2~3

3. ピートバン

ピートバン ピートモス 土 種まき用土

酸性度を調節した無菌のピートモスを、平たい板状に圧縮して、乾燥させたものです。吸水すると膨張し、水もちがよく根をはりやすい土壌になります。種まき用土として扱われ、デイジーやビオラ、ポピーなど小さな種を育てるのに向いています。ピートバンよりも大きな入れ物に水をため、給水させた後に種をまいて使います。

苗の作り方は?どんな容器がおすすめ?

苗床に使う容器にはさまざまな種類があります。また、種のまき方にも1ポットの1粒の種類があれば、2~3粒まく植物もあります。根をはる深さや横への広がりなど、植物の性質に合った容器を使いましょう。今回は、苗床の代表となる容器の種類をいくつかご紹介します。

1. 育苗ポット(ポリポット)

育苗箱 苗 苗床

ビニールでできた柔軟性のある鉢で、指でつまめるくらいの大きさの種をまくのに最適です。容器から苗を取り出しやすく、そのまま植え付けられるため、根が弱い直根性の植物の苗床に最適です。

2. 平鉢(浅鉢)

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直径よりも高さが低い、平たい鉢のことです。種まきだけでなく、盆栽や山野草の栽培にも用いられます。根を深くまで伸ばさない植物や、土を被せないもの、細かい種をばらまくときなどに使われます。

3. 育苗箱

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底が浅く長方形の樹脂製容器です。大きい種をまくときや、種をたくさんまきたいとき、異なる品種を一緒にまきたいときに利用されます。種まき以外にも挿し木や苗を植えた小鉢をまとめておくなど用途が幅広いので、園芸をはじめるなら1つ持っておくと安心です。

4. セルトレイ・プラグレイ(育苗トレイ)

種まき セルトレイ 育生 育苗箱

小さなスペースで区切られた容器で、少ないスペースでも育つ苗や、若いうちに植え替えてしまう苗を育てるときに使います。ただ、土が少ない分、水が足りなかったり、根詰まりを起こしたりして、苗が枯れてしまうこともあります。

5. ジフィーポット

ジフィーポット 容器 鉢 土に返る

ピートモスを圧縮したもので、容器ごと土に植えられます。根の弱い植物の種まき容器として、高い人気を誇ります。

6. ジフィーセブン(種まき専用ジフィーポット)

ジフィーセブン 種まき用土

種まき初心者におすすめの土入りポットです。吸水すると縦に長くなり、種まきポットのように丸く膨らみます。発芽後の肥料分なども含んでいるので、これ1つで苗まで育てられ、そのまま庭や鉢に植え替えられる特徴があります。

良い苗床で丈夫な株を育てよう!

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苗床で種から苗を育て、地面や鉢に植え替えるまでには数週間から数ヶ月かかることがあります。最初は手間に感じるかもしれませんが、植物に合った苗床で育てると、地面に直接種をまくよりも元気で病気にかかっていない苗を育てることができますよ。また、種から育った植物には、愛着がわいてくるものです。種まきにチャレンジするときは、土や容器にこだわった苗床を作ってみてくださいね。

初回公開日: 2015年11月02日