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【サザンカ(山茶花)の育て方】剪定や植え替えの時期と方法は?

サザンカは、ピンクなどの色鮮やかな花を咲かせる花木で、庭木や生垣として利用されてきました。古くから育てられているため日本の気候になじんでおり、とても育てやすいですよ。今回は、そんなサザンカの育て方をまとめました。

サザンカ(山茶花)の種まき、苗の植え付け時期と方法は?

サザンカは、種と苗から育てることができます。ただ、種から花を咲かせるまでに4~7年と時間がかかるため、すぐに花を見たい場合は苗から育てるようにしてください。

種まき

サザンカの種は、10月以降に採取したものをまいていきます。ただし、種子は乾燥すると発芽しなくなるので、採取したものを植え付ける場合は、できるだけ早く、遅くとも11月上旬までにまいていきましょう。

もしくは、採種した種を湿らせた砂や水苔と一緒にポリ袋などに入れて密封し、冷蔵庫や土中などの冷暗所で管理して3月に植え付けることも可能です。

ポットや小さめの鉢に赤玉土などの種まき用土を準備します。そして、種を重ならないようにまき、1cmほど覆土します。その後は、日陰の風通しがいい室内で、土が乾燥しないよう管理すると3~4月頃に芽が出てきます。発芽して、苗が十分に育ったら、鉢上げや庭に定植してください。

苗植え

サザンカの苗は、3~4月か、9~10月の気候が穏やかな時期が植え付けの適期です。

鉢植えにする場合は、苗よりも1~2回りほど大きな鉢を準備します。用土は、水はけと水もちのいいものであれば土質を選ばないので、赤玉土(中粒)1:腐葉土1の比率で混ぜあわせたものか、市販の培養土を用います。

鉢底に有機肥料や緩効性の化成肥料を入れ、根をほぐして広げてから植え付けていきましょう。

地植えの場合は、日当たりと風通しの場所を選んで植え付けます。庭土は1株当たり深さと直径が30cmほどの大きさの植え穴を掘り、底に有機肥料や緩効性の化成肥料を入れておきます。

庭土が粘土質な場合は、腐葉土を掘り起こした土に混ぜ込んでおきましょう。そして、苗の根を広げながら、浅く植え付けていきます。根が浅いうちは強風で倒れることがあるので、支柱を立てておくと安心です。

サザンカ(山茶花)の育て方!水やり、肥料の与え方は?

水やり

庭植えの場合は、一度根付くと乾燥している日が続かないかぎり水やりの心配はありません。ただ、植え付け直後の1週間は水を与えてください。鉢植えの場合は、土が乾いたら水をたっぷりと与えます。水をやるときは鉢底から水が染み出すくらいがちょうどいいですよ。

肥料の与え方

植え付け時に元肥を施したら、地植えの場合は2月に有機肥料を株元に施します。鉢植えの場合は、3月に化成肥料を根元に追肥します。

ただし、花が咲き終わってから追肥するようにしてください。
肥料が足りなくなると、下の方から葉っぱが枯れやすくなってきます。枝も十分に育つことができず花つきも悪くなるのでしっかりと施してください。

サザンカ(山茶花)の剪定は必要?時期は?

サザンカは、放っておいてもある程度樹形がまとまります。ただ、花が新しく伸びた枝の先に咲く性質があるため、剪定を行うことで花の咲く位置を調節することができます。剪定は、花が終わった後から新しい花芽が形成されるまでの3~4月に行います。

サザンカ(山茶花)の剪定の方法は?

剪定は、最終的な樹形を意識しながら、枝の先端に葉が残るよう葉のすぐ上を切り取ります。このとき、強い剪定を行うと、翌年花が咲かなくなることがあるので、伸びすぎている枝や、混み合っている枝を切り取る程度でかまいません。

また、椿に比べて枝が密生することから、チャドクガの幼虫が発生しやすくなります。背中に黒い斑点のある幼虫で、触るとかぶれることがあるので気をつけてください。

サザンカ(山茶花)の増やし方!挿し木や取り木の方法は?

サザンカは、種まき・挿し木・取り木で増やすことができます。種まきの時期や方法は上述の通りです。

挿し木は6~8月に行うのが適しています。春に新しく伸びた枝を10~20cmほど切り取って、挿し穂をつくります。挿し穂は、切り口を斜めに切って1時間ほど水につけ、水揚げしたらルートンなどの植物成長剤を切り口に塗ります。

そして、赤玉土(小粒)などの清潔な用土を入れた容器に挿していきましょう。容器は、穴をあけた透明なビニールで覆い、明るい日陰で管理していくと発根するので、ある程度苗が育ったら鉢上げをしていきましょう。生育がいい場合は、挿し木をした年の9月には鉢に植え替えられますよ。

取り木は、3~6月に行います。枝の樹皮を3cm幅に一周はぎ取ります。そして、たっぷり湿らせた水苔で、はぎ取った部分を包みビニールで覆って乾燥を防ぎます。その後は、水苔が乾燥しないように適度に水やりをしながら管理すると、1~3ヶ月後には発根して鉢上げできる状態になります。

サザンカ(山茶花)の植え替え時期と方法は?

サザンカは根詰まりを起こすと花つきが悪くなってしまうので、鉢植えは2~3年に一度植え替えを行います。3~4月か、9~10月に、一回り大きな鉢に植え替えていきましょう。土と肥料は、植え付け時と同様のものでかまいません。

サザンカ(山茶花)の冬の防寒対策は?

サザンカは耐寒性があまりないので、冬の乾いた風に当たると弱ってしまいます。鉢植えなら、室内で管理しましょう。庭植えの場合は、不織布やビニールマルチを木全体に巻きつけて防寒していきます。

このとき、酸素が木に届くよう、ビニールマルチには1cmほどの穴をいくつかあけておいてください。翌春に覆っていた布を外し、枯れている枝がある場合は、根元から切り落とします。

サザンカ(山茶花)が注意する病害虫は?

サザンカは、もち病とチャドクガの幼虫に注意が必要です。

もち病は、焼いた餅のように葉が変形する病気です。ツバキ類は感染しやすく、もち病にかかると膨れた葉に白いカビが生え、枯れてしまいます。

4~6月に発生しやすいですが、病気が広がるステップは遅いので、病変のある葉を取り除けば被害を拡大させずにすみます。もし、被害が深刻になってしまった場合は、薬剤を散布して対処しましょう。

チャドクガの幼虫は、5~6月と8~9月に発生しやすい害虫で、葉を食害して木を弱らせます。また、チャドクガの幼虫の毛が皮膚に触れると、かぶれや発疹、かゆみを引き起こします。発生時期に葉の裏に黄色の卵を産みつけるので、見つけ次第取り除きましょう。

卵の状態で発見できなかった場合は、見つけ次第早めに捕殺するか、殺虫剤を散布して駆除します。発生時期と剪定する時期が重なるため、春は特に注意してくださいね。

サザンカ(山茶花)の育て方のポイントは?

サザンカを育てるポイントは、日当たりのよい場所に植え付けることです。日光の当たる環境さえ整えてあげれば、庭植えなら降雨だけでも元気に育ってくれますよ。ただ、耐寒性があまりないので、冬の乾いた風には当たらないようにし、冬には防寒対策を施してあげましょう。

サザンカ(山茶花)は庭木におすすめ

サザンカは、花が少なくなる秋から冬にかけて、ピンクや赤、白の美しい花を咲かせます。ちょっと庭が寂しくなったと感じたときに、山茶花の花が咲くと元気がもらえそうですね。花の姿も一重や八重など様々なので、自分の庭のテイストにあった山茶花の木を育ててみてください。

初回公開日: 2015年08月14日