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ケールの栽培|育て方のポイントや種まきの方法は?

ケールとは、キャベツの原種といわれる地中海沿岸が原産の野菜です。ビタミン類やミネラルなどをバランスよく含み、栄養価が高いことから「野菜の王様」とも呼ばれます。青汁の原料として広く知られていますよね。今回は、そんなケールの栽培について、育て方のポイントや種まきの方法などをごしょうかいします。

ケールの種まきの時期と方法は?

ケール

ケールの種まきは、3月上旬~4月頃が適しています。発芽の適温は10~30度です。

  1. 3号の育苗ポットに赤玉土(小粒)など種まき用の土を入れる
  2. 4~5粒ほどの種をまき、薄く土を被せる
  3. たっぷり水やりをする
  4. 発芽するまで土が乾かないように管理する
  5. 発芽したら、3本ほどになるよう生育の悪いものを間引く
    6. 本葉が2~3枚になったら1本に間引く
    7. 本葉が5~6枚になったら鉢や地面に植え替える

ケールの苗植えの時期と方法は?

苗植えの適期は、寒冷地で5月中旬~8月中旬、暖地で4~5月中旬または7月中旬~10月中旬、中間地で5月か7月中旬~9月上旬です。株同士の間隔は、20~30cm空けてください。

鉢・プランター

9~10号鉢に1株、60cmプランターで2~3株が植え付けの目安です。容器の底に鉢底石を敷き、土を容器の縁から下2~3cmのところまで入れていきます。土は、市販の野菜用培養土か、赤玉土(小粒)7:腐葉土2:バーミキュライトに苦土石灰と化成肥料を混ぜ合わせたものを使います。

地植え

ケールは、中性に近い弱酸性の土が栽培に適しています。植え付けの2週間前には1㎡あたりコップ1杯(100~150g)の苦土石灰をまいてよく耕し、1週間ほど前になったら完熟堆肥と有機配合肥料を施していきます。

そして、幅60~90cm、高さ10~15cmほどの畝を立て、株同士の間隔を30~50cmほどとって、根についた土を崩さないように苗を植えてください。

ケールの水やり、肥料の与え方は?

水やり

苗の植え付けが完了したら、たっぷりと水を与えます。その後、地植えであれば水やりの必要はありません。鉢やプランター植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

肥料の与え方

ケールの株が疲れないよう、定期的に肥料を与えることがポイントです。苗植えから1ヶ月ほどたち、本葉が10枚くらいになったら株元に土を寄せ、野菜用の化成肥料を大さじ1杯(10gくらい)施します。

その後は、2週間に1回同じ肥料を施すか、週に1回ほど液体肥料を水やりの代わりに与えてください。

ケールの収穫の時期と方法は?

ケール

ケールの収穫は、種をまいてから80~90日後、苗植え後では50~60日後くらいが目安です。外葉が30~40cmほどに伸び、完全に葉っぱが開いて緑が濃くなったら栄養価はピークに達しています。下の方の葉っぱから順番にかき取って収穫していきます。

収穫の間も2週間に1回ほど追加で肥料を施し、株を疲れないようにすると何度も葉っぱを刈り取れますよ。

ケールの栽培で注意する病気や害虫は?

ケールも分類されるアブラナ科の植物は、アオムシやコナガによる食害を受けやすくなっています。これらの害虫は、見つけ次第に駆除するほか、予防として防虫ネットをかけて飛来を防ぐと効果的ですよ。

また、連作をすると根こぶ病や萎黄病が発生することがあるので、過去にアブラナ科の植物を育てた土は使わないようにしてください。

ケールの育て方のポイントは?

以前にアブラナ科の植物を育てた場所に植えず、肥料を定期的に施すことが、ケールを育てるポイントです。

ケールはキャベツと同じく冷涼な気候を好みますが、耐乾性、耐暑性に優れており、5~25度の間なら安心して育てることができます。ただ、根こぶ病などの連作障害があるため、最低でも1年、できれば2~3年は同じ場所で栽培しないようにすることが大切です。

ケールは栄養豊富な野菜

ケールは、β-カロテンはトマトの5倍、カルシウムは牛乳の2倍以上もあるほか、目の健康によいルテインなど、体によい栄養素を豊富に含んでいます。美肌やアンチエイジングの効果も期待でき、ガン予防や生活習慣病、安眠効果などうれしい効能があるのもポイント。

ただ、味にクセがあるので、青汁として楽しむほかは、カレーやスープ、パン生地に練り込むなど食べやすい方法で楽しめるとすてきですね。

更新日: 2022年08月24日

初回公開日: 2016年05月28日

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