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カリフラワーの栽培|育て方のコツ、種まき・苗植えの時期と方法は?

お弁当のおかずに、スープに、サラダに、ミネラル・ビタミン・食物繊維たっぷりの野菜「カリフラワー」。自分で栽培して育てると、また一段と美味しく感じますよ。今回は、カリフラワーの栽培方法についてご紹介します。

カリフラワーってどんな野菜?

カリフラワー

カリフラワーは、アブラナ科の植物で、キャベツや白菜の仲間です。どちらも大きな葉っぱから丸い実をつけるという特徴がありますよね。

原産地は地中海沿岸地域で、もともとは「温暖」な地域で生まれた植物です。そのため、「寒さ」に弱かったのですが、現在では品種改良によって「温暖」「寒冷」など、様々な地域で栽培可能に。

国内の生産量トップは徳島県、次いで茨城県、長野県と続き、北海道や沖縄県など全国各地で育てられています。

ビタミンや食物繊維を多く含んでいて、サラダやスープなど様々な料理の食材として使われています。

カリフラワーの栽培に必要な道具は?プランターでも育てられる?

カリフラワーを自宅で栽培したいと思ったときは、「土」「肥料」「種・苗」を準備します。地植えだけでなく、プランターでも育てられますよ。

「土」は市販の培養土を用意します。自分で土を配合する場合は、「赤玉土6、腐葉土3、バーミキュライト1」の割合で混ぜます。

「種・苗」は、初心者であれば「中生種」の表記があるもの、また「苗」から育てるのが望ましいです。「中生種(ちゅうせいしゅ)」というのは生長スピードが速くも遅くもない中間のことです。種から育てるよりも苗まで育ったものをホームセンターで買う方がかんたんです。慣れてきたら「早生種」「晩生種」で育ててみたり、種から育てたりしてもよいかもしれません。

また、種・苗は通常のものよりもサイズの小さく育つ「ミニタイプ」がおすすめです。

カリフラワーの栽培方法!植え付けの時期は?

カリフラワーには1年に「春まき」と「夏まき」の2回の種まきの機会があります。その種まきの時期は「天候・地域」で決まります。まずは下記の区分でどこに属するか確認してください。

●中間地 関東甲信越、中部、東海、近畿、中国地方、石川県と富山県を除く北陸地方
●寒冷地 北海道、東北地方、新潟県、富山県、石川県と高冷地
●温暖地 四国、九州、沖縄県

この「天候・地域」によって植え付けの時期が微妙にずれてきます。中間地から順番に時期をご紹介します。

中間地

苗からの植え付けは3月中、7月末~8月末の2回です。種から育てる場合はそれぞれの1ヵ月前である2月、7月が目途です。その後は肥料をあげながら育てて、5月末~6月末、11月中旬~12月中旬に収穫できます。

寒冷地

寒冷地の場合は1年に1度、4月中旬~5月中旬ころまでに植え付けを行い、収穫は6月末~8月末にできます。夏まきは向いていません。

温暖地

11月末~3月末、8月中旬~9月初旬に苗を植え、5月初旬~6月初旬、10月中旬~1月中旬に収穫できます。

育てる環境を見極めて、収穫時期を見越し、「春まき」か「夏まき」を検討しましょう。

カリフラワーの栽培!植え方や育て方のポイントは?

種まきは、9cmポットに培養土を8〜9分目(淵から2−3センチ)まで詰め入れます。1.5cm程の深さの穴を指であけ、種を一箇所に一粒、合計5~6粒まいて土をかぶせましょう。

たっぷりと水をあげ、風通しの良い涼しい日陰に置き、発芽するのを促します。数日で芽が出たら、直射日光に気をつけ日が当たる場所に移します。

間引きの仕方は、本葉が2枚の時に2本になる様間引きを、本葉が3~4枚になる頃にまた間引きをして最後に1本にします。その1本の本葉が5〜6枚になったら畑に植え替えます(定植)。

苗植えから始める場合は、3月頃または8月頃、園芸店やホームセンターなどで出回りますので、必要な分だけ購入しましょう。栽培場所と通路の区別をして、野菜の生育管理がしやすくなるように、水はけを良くし、畑の土を細長く盛り上げた栽培床を作ることを「畝立て(うねたて)」といます。この畝立てを定植1ヶ月前から作っておきましょう。

堆肥と土を混ぜ合わせしっかり馴染ませておくことが大切なので、畑はしっかりと深く耕し、25㎝程度の高畝にすることが大事です。床幅約90㎝の畝を作ります。稲と稲の間(株間)は35cm程度、列の間(条間)50㎝程度で2列(2条栽培)で作りましょう。

畝立てをした一ヶ月後、子葉が見えるくらいの深さになる様、苗の入ったカップを優しく外して、植えていきます。

株鉢が隠れるまでしっかりと土をかぶせ押さえます。苗が根付く(活着)までの約10日間は乾燥させないように、まめに様子を見ながら水やりをします。

畝の向きは、平地では光が当たる面積を増やす目的で冬の寒い気候には、東西へ。冬以外の気候には南北へ横に細長くつくるのが一般的です。

カリフラワーの栽培のポイントは?

大きく育てるには、完熟堆肥などの有機物を使いしっかり栄養を与え、外葉を大きく成長させましょう。やや冷涼な気候を好むので、春または夏以降に植え付けます。直射日光は避けましょう。

根腐れしないように、水はけを良くし、栄養が行き渡るよう畑に植える一ヶ月前に畝立てを行います。

花蕾は大きくなる頃太陽に直接当たると日焼けするので、花蕾が6〜7cm程に育ったら、外側の葉で包むようにして ヒモや洗濯バサミで止めおくと、傷が少なく綺麗な白いカリフラワーに育ちます。

カリフラワーの栽培方法!土作り・水やり・肥料の時期と方法は?

発芽までは、乾燥させないように水やりしましょう。植えつけ後は、乾燥が激しい場合のみ、たっぷりと水やりします。

さて、いよいよここからが株の大きさを決める大事なところ。花蕾が芯葉の中から小さく見えてきたら追肥をし、花蕾の肥大を促しましょう。

本葉が10枚程度になったら、液体肥料 を水で500倍に薄めて、1週間毎に2~3回与え、同時に少し混ぜ合わせてからに株元へ軽く土寄せをします。また、3週間ほどしたら同様に肥料を与えて追肥し、土寄せしておきます。

カリフラワーの栽培で注意する病害虫は?

青虫、ヨウトムシ、コガネ虫等害虫がつきやすい植物です。夏に苗を植えた場合、育苗期が比較的暖かくなるため、苗立ち枯れ病や軟腐病にかかる恐れがあります。

肥料が少なくなると、べと病が出やすくなるので注意が必要です。防虫ネットをする。見つけたらすぐに駆除をして対応しましょう。また、虫に葉を全部食べられても復活することがあるので、根気強く育ててくださいね。

カリフラワーを栽培しよう

花蕾が大きく、固く締まって真っ白な美味しいカリフラワーができる作り方をご紹介しました。苗を植える前の畑の準備、肥料を十分にあげることが美味しさの秘密です。

たくさん愛情をかけて育ててあげてくださいね。少し慣れてきたらオレンジ、紫、黄色などのカリフラワー作りにも是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

更新日: 2022年08月24日

初回公開日: 2022年08月24日

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