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サトイモ(里芋)の種類!花や葉の特徴は?

貯蔵できる期間が長いので、1年中出回っているサトイモ。秋~冬にかけて周を迎え、煮物や揚げ物、汁物、コロッケ、衣かつぎなど、さまざまな料理に使えるほか、サトイモ特有のぬめりには、胃腸の粘膜を保護してくれる働きがありますよ。今回は、種類、花や葉っぱの特徴、開花時期と見頃の季節などサトイモとはどんな野菜なのかについてご紹介します。

サトイモ(里芋)の花言葉と意味や由来は?

『繁栄』『愛のきらめき』『無垢の喜び』

サトイモは子孫繁栄を表す縁起物として、古くから祝い事に用いられてきました。親芋の周りに子芋、孫芋、ひ孫芋と、1つの種芋からたくさんのサトイモができることに由来して「繁栄」という花言葉が付けられました。

サトイモ(里芋)の学名・原産国・英語

学名
Colocasia esculenta
科・属名
サトイモ科・サトイモ属
英名
Eddoe
原産地
東南アジア
収穫期
10~11月
開花期
8~9月
花色
別名
小芋(コイモ)
タロイモ
タイモ

サトイモ(里芋)とは?花や葉の特徴は?

サトイモとは、サトイモ科・サトイモ属に分類される多年草の根菜です。サトイモ科の植物の塊茎や、太った地下茎の総称が「サトイモ」となっています。インド東部~マレーシアにかけての、東南アジアが原産とされており、縄文時代にはすでに日本へ伝わってきたとされます。江戸時代までは、ただ単に「イモ」といえばサトイモのことを指すほどポピュラーだったんです。その後、海外からサツマイモやジャガイモなど新しいイモ類が伝わったことで、サトイモと呼ぶようになりました。

草丈は120~150cmほどに生長し、30~50cmほどの葉を生やします。水を弾くことが葉っぱの特徴です。雌雄同株で、夏の終わりになると長さ30cmほどの茎の先に直径2cmほどの黄色い花を咲かせます。

サトイモは、中心に親芋ができ、その周囲に子芋、孫芋、ひ孫芋とたくさんのイモが1つの種芋からできます。スーパーなどに並ぶのは、主に子芋と孫芋で、種類によっては親芋だけを食べるものや、親芋、子芋の両方を食べるものもあります。

サトイモ(里芋)の栄養素や効果・効能は?

栄養素

デンプン、タンパク質、ビタミンB群、カリウム、食物繊維などが豊富な栄養を含みます。その一方で、イモ類の中では特にカロリーが低くなっています。

ガンの予防

サトイモのぬめりは、「ガラクタン」という成分によるものです。このぬめりは、免疫力を高めるほか、ガン細胞の増加を抑える効果が期待できます。また、潰瘍の予防にもなります。

高血圧の改善

サトイモに含まれるカリウムは、余分な塩分を排出する働きがあります。その結果体の血流がよくなり、高血圧やむくみの予防・改善につながります。

サトイモ(里芋)の種類や品種は?

土垂(どだれ)

子芋と孫芋を利用する、最もポピュラーなサトイモの品種です。貯蔵性が高く、主に関東で栽培されています。芋は楕円形で、やわらかくねっとりとした食感が楽しめます。煮崩れしにくいので煮物におすすめです。

石川早生

土垂と並ぶサトイモの代表的な品種です。8月頃から子芋を収穫する極早生種で、土垂よりも小さく、コロッとした丸い形をしています。口当たりがやわらかく、強い粘りをもち、煮物以外にも「衣かつぎ」という皮付きのまま蒸し、皮をむいて食べる料理に使われます。

海老芋

エビのように曲がった形と表面の縞模様が特徴的な品種です。ねっとりとし粘りがあり、ホクホクした食感が味わえます。200~300gの子芋は、料亭で使われることが多い反面、孫芋は50g程度で値段も手頃。京都の伝統野菜の1つではありますが、生産量は静岡県がトップです。

八ツ頭

親芋と子芋が結合して、400~600gほどのかたまりとなった品種です。末広がりの「八」に、子孫繁栄や人の「頭」になるようにと、縁起物としておせち料理に利用されます。食味は粉質でホクホクとした食感と、少しの甘みをもっています。

サトイモ(里芋)は栄養豊富でダイエット効果の高いイモ類

ダイエット中は、高カロリーだからとイモ類は避けてしまいがち。でも、サトイモなら低カロリーで栄養も豊富で取り入れやすいですよ。また、食物繊維が豊富で胃や腸を整えてくれるうえ、食事中の糖や油の吸収を抑えてくれる働きもあるんですよ。腹持ちもよく、ダイエット中はサトイモが心強い味方になってくれるかもしれませんね。ぜひ、自分で栽培したものを料理に活用して楽しんでみてください。

更新日: 2018年10月17日

初回公開日: 2016年07月07日

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