ジンチョウゲの育て方!挿し木や剪定の時期と方法は?

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ジンチョウゲ
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ジンチョウゲ(沈丁花)は、甘い香りで春の訪れを告げてくれる常緑樹です。丈夫で育てやすいのでガーデニングを始めて間もない方にでも育てられます。

今回は、鉢植えでコンパクトに育てられるジンチョウゲについて、挿し木や剪定の方法など育て方をご紹介します。

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ジンチョウゲとはどんな花?

ジンチョウゲ(沈丁花)とは、春に白色やピンク色に染まった花を咲かせる植物で、香りのよい樹木を指す三大香木の1つとして知られています。

1年中緑の葉っぱをつけている常緑樹なので、庭木や観葉植物として楽しめますよ。

ジンチョウゲの苗を植えよう!鉢植えの時期と方法は?

ジンチョウゲ

ジンチョウゲの鉢植えは、3月下旬~5月上旬か9~10月頃が適期です。根がはりやすいよう苗よりも1回り大きな鉢に植え付けるようにしてください。

また土については、水はけと水もちがよければ、土の酸性度合いは特に選びません。赤玉土(中粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使うか、市販の花木用培養土がおすすめです。

根に付いた土を崩すときは、細い根を切らないよう注意しましょう。

  1. 鉢の底に軽石を敷く
  2. 土を鉢の1/3ほど入れる
  3. 苗の根に付いた土を手や割り箸でやさしくほぐす
  4. 鉢の中心に根を広げながら苗を置く
  5. 根元の周りに土を入れて軽く押し固める
  6. 根元がぐらつかないくらい土を入れたら完成

ジンチョウゲのお手入れ!水と肥料の与え方は?

地植え 土作り 畑

水やり

鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

根が乾燥すると植物本体が弱ってしまいますよ。特に生育期の春~秋は、朝と夕方の2回、土の状態を確認するようにしましょう。

肥料の与え方

翌年の春に伸びる新芽を育てるために、花が終わった4月に油かすと骨粉を同量混ぜた有機肥料か、緩効性の化成肥料を施します。

また、植物本体を元気にするために、9月にも同様の肥料を与えてください。生育がよくないときは、1~2月に有機肥料を施してもよいですよ。

ジンチョウゲの栽培で注意したい病気や害虫は?

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白紋羽病

白紋羽病は、樹木に発生する病気で、小枝や樹皮などを栄養にして繁殖します。菌が付くと、葉が黄色く変色し、根は褐色になります。

治療ができない病気なので、発病したときは植物の根っこごと土から抜き取り、焼却処分するしかありません。

周囲への感染を防ぐため、土は消毒しましょう。苗を植え付ける前に、根をベントレー水和剤など殺菌剤で消毒し、清潔な土を使うことで予防できますよ。

アブラムシ

アブラムシは、春先に発生する害虫です。寄生されると、新芽や葉、茎から栄養を吸い取り、植物本体が弱っていきます。

また、すす病などほかのウイルス病を誘発するので、発見したらすぐに薬剤を使って駆除しましょう。

ジンチョウゲの花が咲き終わったら剪定をしよう

沈丁花 剪定

ジンチョウゲは、自然と半球型の樹形にまとまるので、剪定をする必要はほとんどありません。むしろ枝を切りすぎると、木が弱ってしまいます。

枝が茂って混み合い、風通しが悪くなって病害虫が発生するときだけ、花が終わった4~5月頃に剪定をしていきましょう。長くなった枝や混み合っている枝を付け根から切ってください。

ジンチョウゲの増やし方!挿し木の時期と方法は?

ジンチョウゲは、4月か7~8月に挿し木で数を増やすことができます。

前の年に伸びた若い枝を10~15cmほど切り取り、先端の方に付いた葉を2~3枚残して、他の葉っぱを切り取りましょう。

そして、水の吸収面積を広くとるために、土へ挿しこむ切り口を斜めに切ったら、湿らせた赤玉土に枝を挿してください。

あとは、10cmほど発根するまで、土が乾かないように水やりをして管理します。2~3ヶ月して十分に根が生えたら、1つずつ鉢に植え替えて通常通り育てていきましょう。

ジンチョウゲの鉢植えは数年ごとに植え替えが必要

植え替え プランター 鉢

ジンチョウゲの根は、水を吸収する細根が出にくいことに加え、やわらかく傷つきやすくなっています。そのため、もしもお庭に植えた時には基本的に植え替えをしないようにしてください。

ただ、鉢植えの場合は、根が生長して鉢と根っこのバランスが悪くなってしまうと、根詰まりを起こしてしまいます。

水が土へしみこみにくい、根が鉢の底から出ているなど根詰まりのサインがあれば、6~7月に1回り大きな鉢へ植え替えましょう。

根を傷めないよう鉢からやさしく取り出し、古い土は軽く落としてから植えてくださいね。

ジンチョウゲの育て方のポイントは?

? 疑問 クエスチョン

ジンチョウゲは、根を傷めないように植え付け、日当たりのよい場所に植えることがポイントです。ジンチョウゲは、水を吸収するための細い根が少なく、乾燥に弱い性質があります。

日光を好む反面、根元に直射日光が当たると傷んでしまうので、根元に他の植物を植えて日よけを作りましょう。

また、寒さで弱ってしまうので、霜が降りる前に根元を腐葉土で覆うなど防寒対策を施してください。関東より北の地域は、鉢植えで育てた方が安心ですよ。

香り豊かなジンチョウゲを育てよう

沈丁花 花 アップ

ジンチョウゲは、金木犀、梔子と並んで三大香木の1つとされています。早春の季節がやってくると、香りのよい花を咲かせてくれますよ。この香りを楽しみたくて、庭に植えたという人もいるほど。

生長が遅い樹木なので、じっくり育てて、花の香りを毎年楽しめたらすてきですよね。

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