細い葉をつけた茎の先に、たくさんの花を咲かせるリナリア。同じ科の金魚草よりも花が小さいことから、「姫金魚草」という別名でも知られています。パステルカラーの花色が、花壇を明るく彩ってくれますよ。今回は、リナリアの花言葉や種類・品種についてご紹介します。
リナリア(姫金魚草)の花言葉は?
『この恋に気がついて』『乱れる乙女心』『幻想』
小さな花が、恋する少女のような繊細さとかわいらしさがあることにちなんで、「この恋に気がついて」という花言葉がつけられました。
リナリア(姫金魚草)の花の色や別名は?
- 学名
- Linaria
- 科・属名
- オオバコ科(ゴマノハグサ科)・ウンラン属
- 英名
- Linaria
Clovenlip toadflax
- 原産地
- ヨーロッパ、北アフリカ
- 開花期
- 一年草:3~7月/11~12月
多年草(宿根草):5~7月
- 花の色
- 赤、ピンク、黄、紫、オレンジ、白
- 別名
- 姫金魚草(ヒメキンギョソウ)
紫雲蘭(ムラサキウンラン)
リナリア(姫金魚草)とはどんな花?名前の由来は?
リナリアは、ヨーロッパを中心に、北半球の温帯に自生する一年草もしくは宿根草です。日本へは明治時代の末期に渡来しました。
草丈は20~60cmと小さく、小さな葉っぱを密に茂らせ、茎の先にたくさんの花が連なって咲きます。暑さや寒さに強く、株同士の感覚を狭くして植え付けると、ボリュームが出て、他の植物との寄せ植えにも向いています。
名前の由来
「リナリア」とは、ギリシャ語で亜麻を意味する「Linon」が語源で、葉っぱが亜麻のものに似ていることに由来します。別名の「姫金魚草(ヒメキンギョソウ)」は、草姿や花が金魚草にしていることにちなみます。
リナリア(姫金魚草)の開花時期や見頃の季節は?
一年草
3~7月頃、11~12月頃が開花時期です。春に種をまくことで春から夏に開花した花を楽しむことができます。また、秋頃に苗を購入して植え付ければ、冬の11~12月頃に開花した姿が見られます。
また、矮性種と高性種の2パターンがあり宿根草よりも花つきがよく鮮やかでな花姿をするのが特徴です。
多年草(宿根草)
5~7月頃が開花時期です。一年草よりも開花期間が短く、種まきから育てた場合3年ほど時間がかかります。ただ、こぼれ種でも花を咲かせるほど丈夫で、生命力が強いのが特徴です。
リナリア(姫金魚草)の花の種類や品種は?
リナリアの仲間は、150種ほど存在するとされ、一年草と宿根草の2種類に分けられます。一般的に一年草のものの方が草丈のバリエーションがあり、花つきがよいとされています。以下に、よく知られる種類や品種をいくつかご紹介します。
リナリア・ビパルティア
「リナリア」というと、本種を指すリナリアの一年草の代表的な品種です。ビバルティアとは、2つに深く分かれていることを意味するギリシャ語で、花姿にちなんでいます。
リナリア・マロッカナ
モロッコが原産の一年草の品種で、たくさんの園芸品種の親となっています。草丈50cmほどに生長し、鮮やかな花色が特徴です。
リナリア・プルプレア
宿根草の品種で、野性的な草姿が特徴です。草丈は60~70cmほどと高く、一度植え付けると3~4年は花を楽しめます。
リナリア・アルバ
花色が白の人気品種です。宿根草で、草丈60~80cmに生長します。群生させるとその美しさが映え、イングリッシュガーデンやナチュラルガーデンに向いています。
リナリア・リップルストーン
草丈10~20cmの小型な品種で、本来は宿根草ですが、日本では一年草扱いになります。シルバーリーフで、横に広がるようにして生長します。
リナリア(姫金魚草)の花言葉は「幻想」
「幻想」という花言葉を持つリナリア。控えめでかわいらしく、どんな花とも合わせやすいことからガーデニングに人気の花の1つです。
草丈や開花時期も品種によって異なることから、いろいろな季節に花壇や鉢に植えて楽しむことができますよ。花持ちもよいので、育てた花を切り花に利用するのもおすすめです。
更新日: 2021年05月19日
初回公開日: 2015年10月18日