敷くと空間に清潔感が出せる玉砂利。玄関先のアプローチや和風庭園の演出などさまざまな用途に使われます。種類によっては価格が安く気軽に取り入れられることからも、手軽にできるガーデニングやDIYの資材としても人気となっています。今回は、そんな玉砂利について、種類や敷き方、洗い出しの方法などをご紹介していきます。
玉砂利とは?効果は?
玉砂利とは、庭や外構に多く敷いて使われる丸く小さな石粒ことです。植え込みや玄関先、庭のアプローチの装飾としてや、雑草対策や和風庭園を演出する資材として使われます。
ガーデニングを楽しむためのインテリアイテムとしてだけではなく、玉砂利の上を歩くとジャリジャリと鳴るので、不審者が近づきにくくする防犯効果があります。
白や黒、五色石と色や形は様々。1つの石のサイズは、7厘(2~3mm)、3分(7~9mm)、5分(12~17mm)といった日本伝統の寸法規格で分けられており、7厘以下サイズの石は「砂利」と区別されます。
白や黒など玉砂利の種類は?
玉砂利は、採取される地域や形、加工のされ方によってたくさんの種類があります。以下に、その中でもよくガーデニングに使われる種類をいくつかご紹介します。
白玉砂利
白玉砂利は、白い石灰岩の原石を砕いて加工した玉砂利です。単に玉砂利というと多くが白玉砂利を指し、和風・洋風のどちらの庭造りにも利用されます。
鉢植えやインテリアの一部として利用できるほか、洋風ではモダンな雰囲気になり、和風では静寂な景観を演出するのに欠かせないガーデニングアイテムです。他の玉砂利に比べて手に入れやすいことも人気の理由となっています。
那智黒石(なちぐろいし)
那智黒石は、乾いた状態ではグレーですが、雨に濡れると黒色になるのが特徴の変化が楽しめる玉砂利です。碁石の黒石の材料としても知られています。アジアンガーデンや和風ガーデンとの組み合わせにぴったりです。
新那智黒石
那智黒石は、表面が磨かれているため、常に水に濡れているような質感のある黒い玉砂利です。アジアンガーデンや和風ガーデンとの組み合わせに適しているほか、洗い出しにも使われます。
大磯
大磯は、グレー系や青系のナチュラルで素朴な雰囲気を持つ玉砂利です。昔から園芸、造園、水槽用、洗い出しの骨材など、幅広い用途に使われてきました。神社の敷き砂利としても人気があります。
南部
南部は、茶系の控えめで落ち着いた色彩をした玉砂利です。わびさびの世界観を表現し、洗い出しや樹脂舗装などに使われます。
五色石
五色石は、赤や白、青系などの豊かな色彩を持つ玉砂利です。鮮やかなので、明るく華美な雰囲気を演出してくれます。鯉や金魚の池の底石としてよく使われますよ。
玉砂利の敷き方は?
用意するもの
- 玉砂利
- 防草シート
- 防草シート専用の止めピン
- ハサミ(防草シートのカット用)
- カッター
- スケール
- 角スコップ
- 軍手
手順
- 砂利を敷く場所を決める
- 雑草や小石を手やスコップを使ってていねいに取り除く
- 地面を平らにならし、しっかり下地を固める
- 玉砂利の沈み込みや雑草防止のために、遮光シートや防草シートを敷く
- シート専用のピンを地面に打ち込み、ずれないように固定する
- シートが見えなくなるくらいに砂利を敷き詰める
- 玉砂利を平らにならす
玉砂利を敷くときの注意点は?
玉砂利は、直接地面に敷くのではなく、除草を取り除いて平らにした地面に防草シートを敷いてから敷き詰めるようにしてください、これによって、雑草によって玉砂利が盛り上がるのを防ぐだけでなく、新たに雑草が生えるのを抑えてくれます。
防草シートはぴったりとサイズを測って敷くのではなく、シートどうしが少しずつ重なるようにすると間から新しい雑草が生えてきませんよ。
玉砂利の価格は?
玉砂利は、種類によって価格が違ってきます。人気の白玉砂利は20kg辺り1,800~2,500円前後が価格の相場。昔から使われてきた大磯は20kg辺り2,000~2,500円、五色石は20kg辺り2,200~2,400円、新那智黒石のような磨かれた種類は20kg辺り4,000円ほどです。
サイズによって価格が違うこともありますし、種類によっては高価な玉砂利もあるので、あらかじめ使う量や場所を考えてから購入しましょう。
白や黒の玉砂利を庭作りに活用しよう
玉砂利は庭の外観を整えてくれるや防草だけでなく、防犯対策としても有効です。敷いてある玉砂利の上を歩く音は76.5dbほどあり、掃除機や電話のベル音と同等の音量とされています。
家の周囲に敷いておしゃれな空間作りができるほか、防犯と防草とうれしい効果のある玉砂利を庭作りに活用してみてください。タイルやレンガと組み合わせると、庭が一気におしゃれになりますよ。
更新日: 2020年04月04日
初回公開日: 2016年08月05日