シンプルな花でブーケによく使われるカラー。凛々しく上品な美しさを感じさせてくれますよね。今回は、そんなカラーの花言葉やブーケにおすすめの理由、見頃の季節、種類についてご紹介します。
カラーの花言葉は?
『乙女のしとやかさ』『華麗なる美』『清浄』『清純』
● 色別の花言葉
ピンク:情熱
黄色:壮大な美
紫:夢見る美しさ
「乙女のしとやかさ」「華麗なる美」など、カラーは女性の美しさを表す花言葉をもっています。これに加えて、真っ白な花やシンプルな形が花嫁を引き立たせることから、ウェディングブーケによく用いられます。白以外にもピンクや黄色、赤などもあるので、カラードレスの雰囲気に合わせてブーケを作る方もいます。
カラーの花の色や別名は?
- 学名
- Zantedeschia aethiopica
- 科・属名
- サトイモ科オランダカイウ属
- 英名
- Calla lily
Arum lily
- 原産地
- 南アフリカ
- 開花期
- 4~7月
- 花の色
- 白、ピンク、赤、黄、オレンジ、紫など
- 別名
- 海芋(カイウ)
カラーの語源は、ギリシア語で美しいを意味する「カロス」に由来するという説や、修道女の襟(カラー)に花の形が似ているという説、シャツの襟(collar)に似ていることにちなんでいる説など、諸説あります。ユリのような白く美しい花を咲かせることから、英語では「カラーリリー」とも呼ばれています。
また、別名の「海芋(カイウ)」とは、「海を渡ってきた芋」という意味で、江戸時代の終わりにオランダから渡来したことに由来しています。
カラーってどんな花?
くるりと巻いたラッパのような花をつけます。この花の部分は、「仏焔苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉が変化したもので、花の本体は中心の黄色い棒状の部分です。
草丈は30~100cmに生長し、葉楕円形や三角形、ハート型など葉の形は種類によって異なります。中には葉に斑が入る種類もあります。まっすぐに伸びた茎が美しく、見栄えもいいことから、切り花やアレンジメント、鉢植えに人気です。
カラーの開花時期と見頃の季節は?
カラーは3月頃から市場に出回り、6月に見頃を迎えます。初夏の花として知られていますが、近年は花束への需要が高まっていることから、温室で育てられたものを冬でも見かけます。花持ちが1週間ほどと長いことも好まれる理由です。
カラーの種類や品種は?
カラーは南アフリカに6~8種ほど自生する球根植物です。園芸上は、育てる場所によって「湿地性」と「畑地性」の2種に大別できます。日本で育てる場合は、育てやすい畑地性のものがよく使われます。以下に代表的な品種をいくつか紹介します。
オランダカイウ
湿地性の代表品種で、草丈は90cmほどに育ちます。耐寒性があり、強くて丈夫なことから、多くの園芸品種の元となっています。花は白く、先端から大きく広がっていい香りがします。
シロボシカイウ(白星海芋)
畑地性の品種で、葉に白斑があります。本種を元に交配させたものがハイブリッドカラーとして知られ、園芸品種が豊富にあります。
キバナカイウ
葉に白い斑点が入り、オランダカイウよりも少し小さい黄色の仏炎苞をつけます。「エリオッティアナ」や「ゴールデンカラー」とも呼ばれます。
モモイロカイウ
名前の通り、桃色の仏炎苞をつけます。赤やオレンジのものなど、桃色以外にも様々な色の仏炎苞があるのが特徴です。「ザンテデスキア・レーマニー」とも呼ばれます。
カラーの花は個性的でインテリアにぴったり
カラーは、原種は8種程度と少ないですが、園芸品種は100種類ぐらいあるとされ、色や形、大きさも様々です。凛とした個性的な花姿は、個性的ですよね。インテリアとして、お部屋に飾ってみてはいかがでしょうか。
更新日: 2022年05月18日
初回公開日: 2015年08月27日