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5月に植える野菜と果物!初心者の家庭菜園におすすめの種類は?

5月からは夏野菜の植え付けが本格的に始まります。トマトやキュウリなど実もの野菜が多いので初心者の方が家庭菜園を始めるのにもおすすめの時期です。5月初旬と下旬頃、お庭やベランダの日当たり具合によって育ちやすい野菜が変わってきますのでそちらも参考にしてみてください。育て方については植付けの部分をざっくりとですがご紹介しています。

5月に植える野菜と果物の特徴

野菜

5月になると園芸用品店やホームセンターなどでいろんな種類の野菜の苗が並ぶのを見かけます。この記事を読んでいただいている方の中には、野菜を育てるのは初めてだけど挑戦して見ようと思われた方もいらっしゃるかもしれません。

5月に植える野菜は7月頃に収穫最盛期を迎える「夏野菜」が多いのも特徴です。夏野菜の苗を植付けて育てるなら5月がおすすめです。

5月上旬から植付けを始められる野菜

5月に植付けを始められる野菜といってもたくさんありますので、まずはGWに入る5月上旬頃からのものをご紹介します。

・トマト(ミニトマト)
・ナス
・ピーマン
・トウガラシ
・キュウリ
・インゲン

などがあります。夏野菜の定番とも言えるような種類が勢ぞろいです。

5月中旬~5月下旬頃に植付けをおすすめする野菜

トウモロコシ
生姜など

トウモロコシは5月上旬からでも育てることができますが、生育期間が大体80日~90日程度と短いので、5月上旬と中旬で時期をずらして種まきor植付けすると長い収穫期が期待できます。

長い日照時間が必要な野菜

トマトやナスなどの夏野菜は強い光を好み、かつ6時間以上の長い日照時間を必要とします。周りにさえぎるものが何もない畑がベストですが、南向きのお庭やベランダなどでも栽培は可能です。できるだけ日当たりのよい環境を選んで育てましょう。

多少日当たりが悪くても大丈夫な野菜

ベランダや栽培スペースが北側にあるなど日照時間を確保しづらいこともあるかもしれません。柔らかい日差しや日陰にも耐える「半陰性植物」と「陰性植物」と言われる野菜がこちらです。

・イチゴ(四季なりタイプがおすすめ)
・シソ
・ミョウガ
・ミツバ
・ネギ

などは多少の日陰にも耐えられる性質を持ち合わせています。どちらかというと地味な野菜ではありますが、野菜を植えておくとそうめんやお蕎麦などの薬味としても重宝します。

5月に植える野菜!おすすめは?

野菜

では上記でご紹介した野菜の一部をピックアップし、植付けと収穫について簡単にご説明いたします。今回ご紹介する野菜はトウモロコシ以外は苗を植付けて育てる場合です。

トマト

トマト

・植付け

【畑や露地植え】
1.定植予定の2週間前に苦土石灰を撒き畑を深く耕し、1週間前に堆肥と化成肥料やリン酸質肥料を撒いてよく耕す。

2.定植までに畝を作り、植え付ける(植付け前に株元にマルチをすると地温が上がり、藁などを敷いて覆うと根焼けしにくい)

【プランター】
・容器の底に鉢底石を2cmほど敷き、土を入れて植え付ける。(野菜用培養土やトマト専用土を用いると便利。)
・露地植え、プランターともに定植後は支柱に誘引する。
・誘引する際は、支柱と主枝の間にひもを通し、8の字になるよう絡めてくくりつけする。
・苗が伸びるごとに20cm~30cm間隔で誘引する。

・収穫期
赤く熟したものを、まだ涼しい早朝にハサミで切り取る。

ナス

ナス

・植付け

【畑や露地植え】
1.定植2週間以上前から苦土石灰を散布して耕し、1週間前に堆肥や元肥を施して再度耕す。

2.定植2~3日前に畝作りを行い、植付けの際は根鉢が地面よりも2~3cm高くなるように浅植する(株間は40~50cm)

誘引の際は3本仕立てにする。(主枝に1本支柱を沿わせ、あとの2本は交差させて左右の枝に沿わせる)

【プランター】
鉢底石を敷いた上から野菜培養土を入れ、地植えと同様植付ける。
深さ30cm以上の長方形のものが望ましい。

・収穫期
開花後20~25cmぐらいで収穫する。皮につやと張りがあるうちが食べ頃。

ピーマン

ピーマン
・植付け

【畑や露地植え】
1.定植の2週間前以上前に苦土石灰、1週間前に堆肥を施す(定植予定の2~3日前に畝立てをする。(加湿に弱いため高畝にし水はけを良くする)

2.苗に本葉が13枚以上つき、1番花が咲き始めた頃に定植し支柱を立てて誘引します(ナス同様に3本立て)植付けは晴天の日の午前中がベスト

その後2~3週間おきに追肥する。

【プランター】
プランターに植え付ける際は直径30cm以上もしくは幅65cm以上の深型長方形プランターに植える。

・収穫期
開花から15~20日ぐらいで収穫できます。枝が弱く折れやすいのでハサミで切って収穫しましょう。

トウモロコシ

トウモロコシ

・植付け

【畑や露地植え】
1.定植の2週間前以上前に苦土石灰、1週間前に堆肥を施す(定植予定の2~3日前に畝立てをする。(加湿に弱いため高畝にし水はけを良くする)

2.幅90cm以上の畝を立てる。2~3列で筋を作り30cm間隔で穴を掘り、そこへ3~4粒種を蒔いて土をかぶせる。

・収穫期
トウモロコシのめしべの絹糸が見えてきてから20日~25日頃が収穫適期。絹糸が茶色になったころ、皮をむいて中の実がそろっているかを見てから収穫します。手前に下げるようにして引っ張ってもぎ取る。

【プランター】
深型で幅60cm、奥行30~40㎝以上の大型プランターを用意し、鉢底石を敷き、野菜の培養土を入れて20~30cmほど間隔をあけて
2列で植える。

シソ

シソ

・植付け

【畑や露地植え】
1.定植の2週間前以上前に苦土石灰、1週間前に堆肥を施し、畝を立てる。

2.株間15cm~30cmで苗を植え付ける。

【プランター】
シソはハーブに近い植物なので、ハーブ用用土もしくは、以下の4種類の土と配分で作る。
・赤玉土…6
・腐葉土…3
・バーミキュライト…1
・苦土石灰…1㎡につき一握り(プランターの場合ですと12リットルにつき20g程度)
・肥料…(10リットルあたり窒素3~5gの割合)

・収穫期
植付けから35~40日後にハサミで切り取って収穫する。
シソの葉が枯れるまでに収穫しましょう。

ミョウガ

ミョウガ

※球根は2月~4月初旬の間に出回るので、その間に購入する必要があります。

・植付け

【畑や露地植え】
1.他の野菜と同様、適期に苦土石灰や堆肥を施す。

2.ミョウガの球根(地下茎)を深さ5cmぐらいのところに埋めたら、球根の上に被せた土のうえに堆肥を施す

【プランター】
深さ30cmぐらいの大きめのプランターを用意して球根を植え付ける。(土は野菜用培養土でOK)

・収穫期
花の根元をつかんでねじりながら引っ張るようにして採る。

※収穫までに約半年と、他の野菜に比べて少し時間がかかります。
特に植えた年は収穫の時期が安定せず、その年は収穫できない場合もあります。

5月に植える果物!おすすめは?

スイカ

ここでは細かくいうと野菜に分類されていますが、果物として扱われているものをご紹介します。

スイカ・メロン

・植付け
【畑や露地植え】
1.植付け2週間前までに苦土石灰を、1週間前までに堆肥と元肥を施しておく。

2.穴を掘る(40cm四方、深さ約30cm程度、その中に堆肥を2kgほど入れる)

3.周りの土を寄せ集めて苗床(縦×横60cm、高さ10cm程度)を作る

その上から黒マルチをし、苗を定植する

【プランター】
20リットル~30リットル以上の大型野菜プランターに野菜用培養土を入れ植え付ける。

・収穫期
開花後45~50日(小玉なら35~40日)を目安に収穫する。
※開花ラベルを付けておくとわかりやすい。
その他見極め方は、手のひらで叩くと鈍い音がする、着果節の巻きひげが半分枯れるなどがある。

メロンの場合は、開花後40日前後が目安。熟すと果茎のつけ根に亀裂が入り茎と実が自然と離れるようになる。

5月に植える野菜と果物はおいしい

野菜
この他にも5月に植付けできる野菜はたくさんあります。皆さんのご自宅や畑のスペースや日当たり具合を考慮し、育てやすそうな野菜を選んでくださいね。

今回植付けや収穫については簡単な説明だけになっていますが、実際育てる際は苗や種を購入したときに付属するラベルやパッケージにも栽培方法が書かれています。それらもぜひ参考にしてみてください。

更新日: 2023年05月24日

初回公開日: 2020年05月26日

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