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フェンネルの育て方|種まきや苗植えの栽培、収穫の時期や方法は?

甘くさわやかな香りを持つハーブ、フェンネル。全草を利用して楽しめることから、自分で育ててみたいという方も多いのではないでしょうか。多年草なので、地上部が枯れてしまっても毎年また生長して花を咲かせてくれますよ。ただ、草丈が高いことから、広いスペースを確保しなければなりません。今回は、そんなフェンネルの育て方について、栽培のポイントや苗植えの方法などをご紹介します。

フェンネルの育て方のポイントは?

植え付ける前に土をきちんと耕しておくことがポイントです。太い根を地面に垂直に伸ばす直根性なので、植え替えなどで根が傷むと枯れてしまいます。また、トマトやコリアンダー、豆類との相性が悪く、生長を妨げてしまうので、近くに植えないようにしてください。

フェンネルの種まき、苗植えでの栽培方法は?

フェンネル

種まき

発芽適温は18~22度で、3~5月か9~10月が種まきの適期です。株同士の間隔が30~60cm空くよう、畑やプランターに指で穴を空け、8~10粒ずつ植えていきます。発芽したら生育がよいものをそれぞれの穴に2~3株、本葉が5~6枚になったら1株になるよう間引きます。

根が傷つくと枯れてしまうため、植え替えを嫌います。早めに鉢を変えるために植え替えたい場合は、3号ポットに種を4~5粒種をまきましょう。土が乾かないよう管理し、本葉が2~3枚になったら1株になるよう間引き、苗植えの手順で鉢や地面に植え替えてください。

苗植え

3~5月か9~10月に、苗を鉢か地面に植え付けていきます。鉢植えは、苗よりも1周り大きな鉢で、深さがあるものを選び、根についた土は落とさないようていねいに植え付けていきます。地植えは、植え付ける2週間前から日当たりのよい場所を選んで土作りをはじめ、株同士の間隔を30~60cm空けて植え付けてください。

フェンネルの土作り、水やり、肥料の与え方

土作り

中性~弱アルカリ性の、水はけのよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土か、市販のハーブ用培養土を利用するのがおすすめです。地植えは、植え付ける2週間前に土を深さ30cmほど耕し、苦土石灰を混ぜておきます。そして、1週間前に堆肥や腐葉土を2~3割混ぜて寝かせておきます。

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。地植えは、よほど乾燥しているとき以外、水を与える必要はありません。地上部が枯れてなくなってからも、水やりは適度に行いましょう。

肥料

生育がよくなる3~4月と9~10月に、1回ずつゆっくりと効く緩効性化成肥料を株元に施します。

フェンネルの手入れ!支柱立てや土寄せの時期と方法は?

フェンネル 地植え

支柱立て

草丈が80~2mと大きく生長するので、花芽が伸びる前に支柱を立てて株を支えます。5月中には支柱立てをしておくと安心です。

土寄せ

フェンネルの株元は肥大します。この部分に土を盛ると、ネギのように白く柔らかくなり、収穫して食べることができます。葉っぱを分けて株元がこんもりとしてきたら、土を持っておきましょう。

フェンネルの収穫の時期と方法は?

フェンネル 地植え 花

春に植えた株は7月上旬、秋に植えた株は11月上旬が収穫の適期です。草丈が20cmほどに生長したら、柔らかい葉っぱを適時収穫していきましょう。あまり株が茂りすぎると、株が蒸れて病気や害虫の被害にあいやすくなります。

また、花が咲き終わり、茎が枯れてきたら、株元から切り取って種を収穫します。風通しのよい日陰で花を逆さにつるして乾燥させた後、軽く揺すると種が自然と落ちてきますよ。

フェンネルの植え替えの時期と方法は?

フェンネルは、直根性で植え替えを嫌います。そのため、鉢植えは鉢に根が回っているとき以外は、植え替えをしない方が懸命です。根についた土を落とさず株をていねいに掘り起こし、植え付け時と同じ手順で植え替えます。

フェンネルの増やし方は種まき

フェンネルは種まきで数を増やすことができます。花が咲いた後に自然と種がこぼれ、どんどん株が増えてきますよ。収穫した種は、種まきと同じ手順で植え付けていきましょう。

フェンネルの栽培で注意する病害虫は?

カメムシ

新芽や茎葉に寄生し、栄養を吸い取る害虫です。また、触ると独特の悪臭を放ちます。見つけたときは、カメムシ忌避剤などの薬剤を使って、防除していきましょう。

フェンネルの育て方を楽しもう

フェンネル 地植え 花

フェンネルは、古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録があり、歴史上もっとも古い作物の1つとされています。日本には平安時代に中国から渡来しました。世界中の人たちから、何千年にもわたって愛され親しまれているハーブなんですよ。

株元や葉っぱ、種は魚料理などに利用できるので、育ててその甘くさわやかな香りを楽しんでみてくださいね。

更新日: 2022年02月16日

初回公開日: 2015年12月19日

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