ルバーブは、特にイギリスなど欧米諸国では広く利用されている野菜です。日本ではあまりなじみのない食材ですが、砂糖との相性がよいことから、海外ではジャムやお菓子などによく使われているんですよ。今回は、そんなルバーブの効能や栄養、副作用などのリスク、花言葉についてご紹介します。
ルバーブの花の色や別名は?
- 学名
- Rheum rhabarbarum
- 科・属名
- タデ科・ダイオウ属
- 英名
- Rhubarb
Pie plant
- 原産地
- シベリア
- 開花期
- 5~7月
- 花の色
- 黄、白
- 別名
- 食用大黄(ショクヨウダイオウ)
丸葉大黄(マルバダイオウ)
スイートラウンドリーブドドッグ
ルバーブとは?どんな花を咲かせる?
ルバーブは、シベリア南部を原産とする多年草で、ヨーロッパでは食卓にもよく上る野菜の1つです。中国原産で、日本でも古くから漢方薬として使われていた薬用大黄(Rheum.palmatum)が、欧米で食用として改良されたものになります。
ギリシャやローマでは、紀元前から栽培されていたとされています。日本へは「食用大黄(ショクヨウダイオウ)」という和名とともに明治時代に渡来しました。
草丈は1~2mに生長し、フキに似た草姿をしています。茎が赤または緑色をしており、晩春から夏にかけて茎の先に白や黄色の小さな花を咲かせます。
ルバーブの効能や栄養、副作用は?
ルバーブは、太い茎を料理に使って楽しみます。生で食べると酸味と渋みが強いことから、ジャムや砂糖漬けに加工されるのが一般的です。
ビタミンCをはじめとしたビタミン群が豊富なほか、カリウム、葉酸、食物繊維などをたっぷりと含んでいます。特に100g当たりのカリウムの含有量がきゅうりやナスの2倍と多いことが特徴です。カリウムには余分な塩分を体外へと排出する働きがあり、高血圧や動脈硬化、むくみの改善・予防に効果的です。
また、根には下剤としての薬用成分があることから、茎にもわずかにその成分が含まれており、便秘を改善する効能も期待できます。ただ、子宮収縮を促進する作用もあるので、妊婦さんや産後の女性に摂取はしないように注意してください。
ルバーブの葉には毒があるの?
茎にはうれしい効能がいっぱいのルバーブですが、葉には高濃度のシュウ酸やシュウ酸塩、アントラキノンなどの有毒成分を含んでいます。生で摂取すると中毒症状によって、胃痛や下痢、吐き気、王都などの症状が現れ、欧米では子供が死亡した例も報告されています。そのため、食品安全委員会からは注意勧告が出されています。
食品安全委員会 参考文献:ルバーブの種類や品種は?
ルバーブには約40種の品種がありますが、主には茎が赤く色づく「赤系」と、茎が緑色をした「緑系」の2種に大きく分かれます。日本国内で栽培されるルバーブはほぼ緑系で、赤系は希少な品種とされています。
ルバーブの花言葉とは?
『迅速』『忠告』
はっきりとは分かっていませんが、茎は食べることができる一方で、葉っぱには有毒成分が含まれていることから、「忠告」という花言葉が付けられたとされています。
ルバーブは効能や栄養がたくさん
ルバーブは、独特の酸味がある野菜ですが、その茎には効能や栄養が期待できます。日本では見かける機会が少ないですが、欧米では旬の時期になると、スーパーにたくさんの赤いルバーブが並んでいますよね。ぜひ、パイやケーキに加えてさわやかな酸味を味わってみてください。
更新日: 2020年02月27日
初回公開日: 2016年01月07日