ルバーブは、シベリアが原産の野菜です。酸味が強く、砂糖との相性がよいことから、茎を使ったジャムや砂糖漬けは欧米ではポピュラーな食べ方となっています。また、お腹にもよく、便秘などの解消にも有効なんですよ。今回は、種や苗からの栽培方法など、ルバーブの育て方をご紹介します。
ルバーブの育て方のポイントは?
株を充実させるために、植え付け2年目以降から収穫しましょう。1年目は茎が細く、刈り取ると株が弱って枯れてしまいます。また、シベリア原産なので寒さに強い反面、暑さには弱くなっています。株同士の間隔を十分に空けて植え付けてください。
ルバーブの種まきや苗植え!時期と方法は?
種まき
発芽適温が20~22度と高いので、3~5月が適期です。
1. 育苗ポットや育苗箱に赤玉土(小粒)など種まき用の土を入れ、種をばらまく
2. 土が乾燥しないよう水やりをして管理する
3. 2週間ほどで発芽したら、葉っぱが触れ合わない程度に間引く
4. 本葉が2~3枚になったら、生育のよいものを必要な分だけ選んで育苗ポットに仮植えする
5. 本葉が3~4枚になったら、地面に植え付ける
苗植え
3~6月が植え付けの適期です。鉢植えなら、8号以上の鉢に1株が目安です。地植えは、日当たりのよい場所を選んで土作りをすませた土に、株同士の間隔を0.5~1mほど空けて植え付けてください。泥が株に跳ねると病気や害虫の原因となるので、株元に敷きワラをしておくと安心です。
ルバーブの土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
水はけがよく、栄養の多い土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土がおすすめです。地植えは、庭土に腐葉土や堆肥を2~3割混ぜ、幅80cm、高さ10cmほどの畝を作っておきます。
水やり
水を与えすぎると根腐れを起こしてしまいます。鉢植え、地植えともに土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
肥料の与え方
植え付けるとき、野菜用のゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。そして、毎月1回、同様の肥料を株元にまきましょう。2年目以降は、毎月の肥料を半分以下に減らして毎月1回与えます。
ルバーブの収穫の時期と方法は?
ルバーブは植え付けから1年間、株の充実を図るために収穫しません。冬になると枯れてしまいますが、多年草で根が生きていれば翌年も新しい芽を出します。2年目以降は、茎が30cmほどに伸びたタイミングで株元からナイフで刈り取っていきます。茎をある程度土に埋めて柔らかくしたものの方が発色や味がよくなります。芽を出す前に10cmほど盛り土をし、地表から20cmほどに生長したら、収穫するとよいですよ。
ルバーブの増やし方!株分けの時期と方法は?
ルバーブは、種まきと株分けで数を増やすことができます。種まきは、植え付け時にご紹介した方法で行います。株分けは、3~5月が適期です。4年以上育てた株を掘り上げ、根元の芽が1つ以上付くように根を手やナイフで切り分けていきます。
ルバーブの栽培で注意する病害虫は?
うどんこ病
春と秋に発生しやすいカビによる病気で、葉っぱの表面が白い粉を吹いたようになります。株全体が白くなると、枯れてしまうので、病気にかかった箇所は早めに切り取り、殺菌剤をまいて拡大を防いでください。
アブラムシ
新芽や葉っぱに針を刺して寄生し、株の栄養を吸い取って弱らせる害虫です。みつけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除していきましょう。
ルバーブを栽培して収穫しよう
茎を加工してスイーツに利用するルバーブ。特にイギリスでは各家庭で常備しているほどポピュラーな食べ物です。大きく育つまでには2年と、育てる時間はかかりますが、その分収穫が楽しみになる野菜ですね。
お腹の調子も整えてくれるルバーブを元気に育てて、ぜひ食材としていろいろなレシピに活用してみてください。
更新日: 2020年02月27日
初回公開日: 2016年01月07日