ビタミンとミネラルが豊富な野菜として親しまれている明日葉。生命力も強く、古くから不老長寿の妙薬とされてきました。今回は、そんな明日葉の効果効能や栄養、花言葉などについてご紹介します。
明日葉(あしたば)の花言葉や意味・由来は?
『旺盛な活動力』『未来への希望』
繁殖力が高いことにちなんで、「旺盛な活動力」という花言葉が付けられました。「未来への希望」は、摘まれても次の日にはすぐに伸びだす葉っぱのたとえからきています。
明日葉(あしたば)の学名・原産国・英語
- 学名
- Angelica keiskei
- 科・属名
- セリ科・シシウド属
- 英名
- Angelica
- 原産地
- 日本
- 開花期
- 8~10月
- 花の色
- 黄緑、白
- 別名
- 八丈草(ハチジョウソウ)
明日穂(アシタボ)
明日葉(あしたば)とは?どんな花を咲かせる植物?
明日葉は、房総半島や八丈島、三浦半島といった太平洋沿岸の暖かい地域に自生する多年草です。深い切れ込みの入った羽状の葉っぱをたくさん茂らせながら、50~120cmほどの草丈に生長します。茎を切ると淡い黄色の乳液を出ることが特徴です。晩夏~秋にかけて長い茎を伸ばし、小さな花を放射状に広げて咲かせます。
名前の由来
葉っぱを摘んでしまっても、次の日には若葉が伸びだすほど生長が早く、繁殖力が強いことから「明日葉」と名付けられました。Angelicaは、ラテン語の「angelus(天使)」が語源となっており、強心剤のような効き目のある植物がAngelica属の中にあることから、死者を蘇らせることができるかもしれないということで付けられました。
明日葉(あしたば)の効果・効能は?
明日葉は、江戸時代から滋養強壮によい薬草として知られ、根は朝鮮人参の代用として利用されてきました。アミノ酸をはじめに、β-カロチンやビタミンB群、ビタミンCなどの「ビタミン類」、カリウムやゲルマニウム、鉄分といった「ミネラル類」、食物繊維や葉緑素などの栄養素を含んだバランスのよい野菜です。青汁の原料としても親しまれており、優れた健康食品として近年注目されています。以下に、主な栄養素とその効果・効能をご紹介します。
カルコン
明日葉の主成分です。ポリフェノールの1種で、アンチエイジングやむくみ防止、セルライトの解消といった女性にうれしい作用があります。また、動脈硬化、糖尿病、高血圧といった成人病の予防や抗菌作用によるアレルギーの抑制など、さまざまな効果が期待できます。
クマリン
カルコン同様ポリフェノールの1種です。抗菌作用や抗酸化作用が期待できるほか、血流改善やアルツハイマーの予防効果があります。
ルテオリン
利尿作用によるむくみの改善やガン予防の効果が期待できます。
β-カロチン
体内でビタミンAに変換される物質で、含有量はトマトの10倍ほどあります。美肌や免疫力アップや発ガン抑制などの効果があるほか、視力アップや風邪予防、乾燥肌の予防改善、動脈硬化やガンを予防の効果も期待できます。
食物繊維
含有量はレタスの5倍もあり、便秘や肥満予防、コレステロール値抑制などの効果があります。
ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、銅、リン)
骨粗しょう症予防や骨の強化、貧血予防改善、心疾患予防、疲労回復や二日酔い防止などさまざまな効果が期待できます。
明日葉(あしたば)を栽培してみよう
健康によいとされ、青汁にも用いられる明日葉。生育旺盛なことから、家庭菜園のビギナーでも簡単に育てられる野菜です。おひたしや天ぷらなどにして食べることもできますよ。家庭で育て、健康とガーデニングの両方を楽しめたらすてきですね。ぜひ、栽培してみてください。
更新日: 2016年01月22日
初回公開日: 2016年01月22日