黄緑色の果実が、お酒や料理の香り付けに利用されるライム。柔らかな酸味と少しの苦味が特徴です。見た目はレモンに似ていますが、全く別の植物なんですよ。今回は、ライムとはどんな植物なのか、効果効能や栄養、花言葉などについてご紹介します。
ライムの花言葉とは?
『あなたを見守る』
ライムは、原産地では悪魔を払う木として信じられており、とても大切にされてきました。この風習から、「あなたを見守る」という花言葉が付けられました。
ライムの花の色や開花時期は?
- 学名
- Citrus aurantifolia
- 科・属名
- ミカン科・ミカン属
- 英名
- Lime
- 原産地
- インド、ミャンマー、マレーシアなどの熱帯地域
- 開花期
- 5~10月
- 花の色
- 白
- 別名
- ー
ライムとは?どんな花を咲かせる木
ライムは、インドなどの熱帯地域を原産とする常緑性の低木です。樹高は2~3mに生長し、トゲのある細い枝から、楕円形のツヤのある葉っぱを互い違いに生やします。
そして、春~秋の間、3回に分けて柑橘類特有の白い花を咲かせます。花びらは5枚で、中心の雄しべと雌しべが突き出ているのが特徴です。花が結実すると、レモンよりも小ぶりな緑色の果実を付けます。
ライムとレモンの違いは?
ライムとレモンは同じミカン属に分類される果樹で、果実の見た目もよく似ています。以下に、それぞれの違いをまとめました。
ライム | レモン | |
果実の色 | 黄緑 | 黄色 |
果実の大きさ | 5~8cm | 10cm前後 |
果実の形 | 突起がなく、丸い | 突起があり、楕円形 |
味 | 酸味が強く、苦味がある | 酸味が強い |
ライムの栄養や効能は?
栄養
ライムには、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群といったビタミン類や、カリウムやマグネシウムなどのミネラル類を多く含んでいます。
効果・効能
酸味成分であるクエン酸は、糖や脂質、タンパク質を燃焼させ、エネルギーに変換する働きがあります。このことから、疲労回復の効果が期待できます。また、クエン酸の弱アルカリ性に体質を保つ効果とビタミンCによって、風邪などのウィルスに対する抵抗力を高めてくれます。
ほかにも、香り成分「テルペン」には気持ちをリフレッシュや鎮静作用、ストレス軽減の効果があり、アロマオイルやコロンに利用されています。
ライムの種類は?
メキシカンライム
インドが原産ですが、メキシコで多く栽培されることから名付けられた種類です。日本に輸入されるライムのほとんどは本種になります。実の大きさは30~50gも小さめで、皮は濃い緑色をしています。
タヒチライム
メキシカンライムとともに日本に多く輸入される、タヒチ原産の種類です。今ではアメリカのカリフォルニア州で盛んに栽培されています。実が100gと大きく、果肉に種がないことが特徴です。
ライムの花言葉は「あなたを見守る」
「あなたを見守る」という素敵な花言葉を持つライム。ライムには免疫力や疲労回復に効果がある成分が豊富に含まれています。酸味が強いことから、一度にたくさんの量を摂取することはむずかしいですが、絞った果汁を水やソーダと混ぜてライムジュースにすると、取り入れやすいですよ。
カクテルや料理の付け合せなど、自分なりのアレンジを加えながらライムを味わってみてくださいね。
更新日: 2021年04月28日
初回公開日: 2016年01月28日