ホルティ by GreenSnap 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け

ライムの育て方|苗木の植え付け、剪定、収穫の時期や方法は?庭で栽培もできる?

ライムは丸く緑色をした果実をたくさんつけるミカン科の果樹で、地植えでは樹高2~3mほどに、鉢植えでも1〜2mくらいまでに生長します。寒さに比較的強いことから、おうちでも気軽に育てることができます。また、年に3回咲く白い花もかわいらしく、実とは違った味わいがあります。今回は、そんなライムの育て方について、栽培のポイントや苗植えの時期と方法などをご紹介します。

ライムの木の育て方!栽培する場所は?

ライムの木を栽培するときは、冷たい風が当たらず、日当たりのよい場所を選び、生育に十分なスペースを確保することが大切です。耐寒性はレモンよりは劣りますが、関東より北の地域で地植えにするときは、冬に株元を腐葉土で覆い、家の中に入れるなど防寒対策を施しておくと安心です。

また、ライムは耐暑性もあり、比較的乾燥にも強いのが特徴です。樹高は2~3mで、幅3mほど枝を伸ばしますので、苗木を複数植え付けるときは、株同士の間隔を4mほどとれる場所を選びましょう。

ライムの育て方!土作り、水やり、肥料の与え方は?

土作り 耕す 土壌改良

土作り

ライムを栽培するときは、水はけがよく、栄養分を豊富に含んだ土を用いましょう。鉢植えなら、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土か、市販の柑橘専用培養土を使います。

地植えは、植え穴を掘った土に、腐葉土や堆肥(牛糞など)と川砂を1~2割ほど混ぜたものを植え穴の半分ほどまで入れ、その上に苗をおき、少しずつ混ぜた土を入れながら苗を固定していき、土が固定するまでしっかり水やりを上穴にたっぷりとあげましょう。

水やりが十分にできたら、地面の高さまで土を戻すようにします。

水やり

鉢植え栽培するライムへは、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。花後の5~8月は水をたくさん必要とするので、地植えの場合にはしばらく雨が降らず乾燥しているときは、水やりをしましょう。特に真夏は、朝夕の2回水やりをすると良いでしょう。

肥料の与え方

ライムを栽培するときは、3月・6月・10~11月の年3回、市販の固形肥料や有機肥料、速効性化成肥料のいずれかを与えます。

ライムの木の育て方!苗木の植え付け(植え方・時期)は?

ライム 苗

ライムの苗木の植え付け時期は、3~4月が適期です。鉢植え栽培の場合は、深さのある7~8号鉢に1株が植え付けの目安です。地植え栽培のは、日当たりのよい場所を選び、直径と深さが40cmほどの植え穴を掘って植え付けていきましょう。

棒苗の場合には、半分に切り詰めておくと、その後枝をよく伸ばすようになります。苗木を植える前には、根にしっかりと灌水をしておくと、植え付けた際の苗が受けるストレスを軽減できます。また、風に備えて支柱も立てておきましょう。

ライムの木の手入れ!剪定の時期・方法は?

ライム

ライムの木の剪定時期は、芽吹く前の3~4月が適期です。樹形が完成するまでに、2~3年かかりますが、剪定することによって、幹から2本の太い枝を左右に生やす「開心自然形」か、幹から互い違いに3本の太い枝を生やす「模様木風」に仕立てられます。

ライムを植え付けから2年目は、仕立てたい樹形に必要な枝以外は、付け根から切り落としてしまいます。植え付けから3年目は、伸ばした枝の先にある不要な細い枝を間引いていきましょう。前年に結実した枝には花芽をつけないので、その後はすでに実がなった枝を軽く間引いていくようにします。


ライムの育て方!収穫の時期・方法は?

ライム 枝

ライムは植え付けから3~4年たつと、実をつけるようになります。9月下旬頃からが収穫時期です。6月ごろに自然に余分な実は落下するので、摘果を行う必要はありません。実は緑色のうちに、ヘタのあたりから切り取って収穫していきましょう。

そのまま置いていくと完熟して次第にレモン色になってきますので、ライム独特の青い果実を楽しむためには青いうちに収穫すると良いでしょう。

ライムの木の増やし方!挿し木の時期・方法は?

ライムの木の増やし方には「挿し木」という方法を用います。

ライムの挿し木時期は、6~7月頃の梅雨時が適期です。丈夫な枝を先端から10~15cmほどの長さに切り取り、切り口を0.5~1時間ほど水に浸けた後、赤玉土(小粒)など清潔な土に挿していきます。土が乾かないよう水やりをして管理し、十分に根が生えたら、鉢や地面に植え替えます。

生育して果実が収穫できるまでには、少し時間を要するのでご注意ください。


ライムの育て方!注意すべき病気・害虫は?

ライムは新芽の芽吹く3~4月頃を中心に、アオムシやアブラムシ、カイガラムシといった害虫の被害を受けやすくなっています。いずれの虫も、葉っぱを食べたり、樹液を吸い取ったりして株を弱らせてしまうので、見つけたらすぐに柑橘類の適合のある薬剤を散布して駆除していきます。


ライムの木を地植えや鉢植えで栽培してみよう!

ライム 木

ライムは耐寒性があり、摘果などの手間もかからない、育てやすい果樹の1つです。剪定もこまめに行う必要がなく、きちんと樹形を仕立てれば、3~4年で実をつけるようになりますよ。

酸味はレモンよりマイルド。独特な香りは、エスニック料理や魚介類、鶏肉な土に合いますね。またサイダーやお酒に絞って入れても楽しめます。抵抗力を高め、疲れを癒やす効果のある実を収穫して、色々なレシピにアレンジして楽しんでみてくださいね。

更新日: 2021年02月09日

初回公開日: 2016年01月28日

関連コンテンツ