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スペアミントの育て方|種や苗からの栽培方法は?

丈夫で生育旺盛なスペアミントは、育て方が簡単なうえに、すぐに増やせるので、ガーデニング初心者におすすめのハーブです。ただ、あまりに繁殖力が強いことから、雑草すら駆逐してしまうことも。今回は、そんなスペアミントの種や苗からの栽培方法など育て方や注意点をご紹介します。

スペアミントの育て方のポイントは?

育つ場所をきちんと区切ることが、上手に育てるコツです。生育が旺盛で育てやすい反面、どんどん色々な方向に茎を伸ばしていきます。広がり過ぎると、他の植物を枯らしてしまう恐れがあることから、地植えは地中にブロックや板を立てて根の広がるスペースを制限しましょう。

スペアミントの種や苗からの栽培時期や方法は?

スペアミント

種まき

3~6月か9~11月が種まきの適期です。初めての種まきは、冬を越さなくてもよいように春にまくのがよいですよ。

1. 育苗ポットに赤玉土やバーミキュライトなどの種まき用の土を入れる
2. 水で土を湿らせ、種をばらまく
3. 種に薄く土を被せ、霧吹きでたっぷりと水を与える
4. 土の表面をラップで多い、乾燥を防ぐ
5. 土が乾かないよう水やりをして管理し、発芽したらラップを取る
6. 発芽した芽のうち、発育が遅く弱そうな種は間引く
7. 本葉が4~6枚になったら、鉢や地面に植え替える

苗植え

種まきと同じ時期に苗を購入し、鉢植えか地植えで育てることができます。鉢植えは、5~6合鉢に1株が適当です。プランター植えや地植えの場合は、株同士の間隔を15~20cm空けて植え付けましょう。地植えは、深さ20~30cmのところにブロックや板を入れ、生育できる範囲を区切ります。

スペアミントの土作り、水やり、肥料の与え方は?

土作り

水持ちと水はけのよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2の割合で混ぜたものか、ハーブ用培養土が使います。地植えは、植え穴を掘った土に腐葉土や堆肥を2~3割混ぜておきます。

水やり

乾燥を嫌うので、鉢植えは土の表面が乾きはじめたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合、特に水やりの必要はありません。

肥料

地植え、鉢植えともに植え付けるときにゆっくり効く緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。そして、3~9月の間、3ヶ月に1回同じ肥料を少量施します。

スペアミントの剪定の時期と方法は?

葉っぱの収穫量を増やすために、草丈が15~20cmほどに生長したら、先端の新芽を摘み取っていきます。そこから新しい茎が左右に生えて、株がこんもりと茂ります。そして、8月頃草丈30cmほどになったら、株元から10~20cmのところで切り戻しましょう。

スペアミントの植え替えの時期と方法は?

生育が旺盛なので、根詰まりを防ぐために鉢植えは毎年植え替えをします。時期は7~8月でなければいつでもかまいません。植え替えの手順は、苗の植え付け時と同じです。

スペアミントの増やし方!挿し木や株分けの時期と方法は?

スペアミント

スペアミントは、種まきか挿し木、株分けで数を増やすことができます。種まきは、植え付け時と同じ手順です。挿し木や株分けは、4~5月か9~10月が適期です。

挿し木

10~15cmの長さに茎を切り取り、切り口を1時間ほど水につけてから土に挿します。葉っぱは先端のものを2~3枚残し、他は切り落としてください。日陰で、土が乾かないよう水やりをして管理すると、10~14日くらいで発根します。

株分け

株分けをする前に、水やりを控えて土を乾かし気味にし、草丈を15~20cmになるよう剪定をしておきます。そして、株を掘り起こしたら、それぞれに茎が3~4本になるよう、手かナイフで分けていきます。

スペアミントの栽培で注意する病害虫は?

サビ病

株が蒸れると発生するカビが原因の病気で、葉っぱに茶色の斑点が現れます。病気にかかった場所は回復しないので切り取り、薬剤を散布して拡大を防ぎます。また、茎を適度に剪定し、風通しをよくすると予防できます。

スペアミントは栽培しやすいハーブ

スペアミント 地植え

スペアミントは、繁殖力が強く、育てやすいハーブの代表です。ただ、植え方を間違えると他の植物の生育をおびやかしてしまいます。また、ミントは簡単に交雑してしまうので、ペパーミントやアップルミントなど他の種類の近くには植えないようにしてください。ちょっとしたポイントにさえ気をつければ、栽培がしやすく、初心者の方にもおすすめです。

更新日: 2021年03月05日

初回公開日: 2015年12月09日

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