レモングラスは、レモンのようなさわやかな香りが特徴のハーブです。これは、シトラールというレモンと同じ香り成分を含まれているから。料理やハーブティーに使われ、育てやすいので初心者からベテランまで多くの方に人気です。今回は、そんなレモングラスの育て方について、種や苗からの栽培方法や、株分けの増やし方などをご紹介します。
レモングラスの育て方!種まきの時期と方法は?
発芽温度は20~25度で、4~6月が種まきの適期です。
1. 赤玉土などの種まき用土を育苗ポットに入れて湿らせる
2. 深さ1cmほどの穴を掘り、種を2~3粒まく
3. 軽く土をかぶせ、水を与える
4. 土が乾かないようにしながら、明るい日陰で管理する
5. 草丈が5~6cmほどになったら、元気な芽を1本残して、他を間引く
6. 草丈が10cm以上になったら鉢や庭に植え替える
レモングラスの苗植え!地植え、鉢植えの時期や栽培方法は?
地植え
4~9月が植え付けの時期です。日当たり、風通し、水はけのよい場所を選んで、苗よりも一回り大きな植え穴を掘ります。そして根についた土は崩さず、苗を植えてください。横に広がって育つので、株間を50cm以上空けるといいですよ。
鉢植え
4~9月頃に7~10号の深鉢に苗を1つ植えていきます。苗の根についた土を崩さないよう水はけのいい土に植え付け、日なたで管理します。秋の終わり頃から春のはじめは、室内の日当たりのよい場所で育てると冬を越せます。
レモングラスの育て方!土作り、水やり、肥料の与え方は?
土作り
酸性の土壌が苦手で、水はけのいい土を好みます。市販のハーブ用の土を使うか、赤玉土(小粒)7:腐葉土2:川砂1、赤玉土(小粒)7:ピートモス3の割合で混ぜた土を使いましょう。地植えにするときは、植え付ける1~2週間前に苦土石灰を掘りあげた土に混ぜておきましょう。
水やり
地植えは、植え付けてから根をしっかりとはるまでは土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。しっかり根付いた後は、特に水やりの必要はありません。鉢植えは、土の表面が乾いたときにたっぷりと水を与えましょう。極端な乾燥を嫌うので注意してください。
肥料の与え方
植え付けるとき、土にゆっくりと効く緩効性化成肥料か、堆肥を混ぜ込んでおきます。そして、成長期の4~10月は、月1回液体肥料を与えます。肥料が不足すると、葉が黄色く変色したり、細くなったりします。
レモングラスの育て方!植え替えの時期と方法は?
鉢植えは、根が鉢いっぱいに回ったら4~9月に植え替えをします。植え替えの方法は植え付け時と同様です。地植えは、特に植え替えの必要はありませんが、冬越しさせるときは鉢に植え替えましょう。
レモングラスの増やし方!株分けの時期方法は?
花が咲きにくく、種の収穫が難しいので株分けで増やします。5~9月頃が適期です。状態のよい株を選び、1つの株に根が3~5本でつくように株を分けていきます。それぞれを植え付け時と同様の手順で植えていきます。植え付け後は、根をしっかりはるまで水をたっぷり与えてください。
レモングラスの冬越しの時期と方法は?
レモングラスは、霜が当たると枯れてしまいます。10月頃に株が茂り、葉が黄色くなってきたら、株元から10cmほどのところでバッサリと刈り取ってしまいます。そして、ワラや腐葉土で株を覆い、霜が当たらないようにします。心配な方は、株を掘り起こして鉢に植え替え、屋内で管理してもいいですよ。
レモングラスの育て方で注意が必要な病害虫は?
病気や害虫などの心配がほとんどなく、安心して育てることができます。ただ、湿気の多い環境が苦手で、水はけの悪い場所や水のやりすぎ、雨が多いと根腐れを起こすことがあるので注意してください。
レモングラスの育て方のポイントは?
熱帯が原産の植物なので、寒さにはとても弱いです。本来は多年草ですが、関東より北の地植えでは冬を越せずに枯れてしまいます。関東より南の地域なら寒さ対策をすれば冬を越すこともできますが、何年も育てたいときは鉢植えで育てるのがおすすめです。
レモングラスの栽培を楽しもう!
レモングラスは、一度根がはれば手間がかからず、育てやすい植物です。夏にはどんどん育っていきますよ。料理やハーブティー、ハーブバス、ポプリなどさまざまな用途に使え、収穫が楽しみですね。
健康や美容、リラックス効果があるので、ぜひ育てて自分好みの方法で楽しんでみてください。
更新日: 2021年03月05日
初回公開日: 2015年09月22日