ホルティ by GreenSnap 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け

マツバボタン(松葉牡丹)の花言葉と育て方|種まきの時期と方法は?

真夏の暑さにもめげずに咲くマツバボタン。松を思わせる葉っぱに牡丹のような花を咲かせることから名付けられました。一年草ですが、自然とこぼれ落ちた種から芽が出て、どんどん増えていきますよ。今回は、そんなマツバボタンの花言葉と、種まきの時期と方法など育て方についてご紹介します。

マツバボタン(松葉牡丹)の花言葉とは?

マツバボタン 松葉牡丹

『無邪気』『忍耐』『可憐』

「無邪気」「忍耐」の花言葉は、短気な青年が友人とケンカをして銃を抜いたとき、足元に咲くマツバボタンの花を見て思わず下ろしたというエピソードに由来します。

マツバボタン(松葉牡丹)の花の色や別名は?

学名
Portulaca grandiflora
科・属名
スベリヒユ科・スベリヒユ属
英名
shaggy purslane
Rose moss
Moss rose purslane
原産地
南アメリカ
開花期
5~10月
花の色
白、赤、黄、ピンク、オレンジなど
別名
日照草(ヒデリソウ)
爪切草(ツメキリソウ)
不亡草(ホロビンソウ)

マツバボタン(松葉牡丹)とは?どんな花を咲かせる植物?

マツバボタン 松葉牡丹

マツバボタンは、ブラジルなど南アメリカを原産とする春まき一年草です。線状の葉っぱは多肉質で、互い違いに生え、草丈は10~25cmまで生長します。

はうようにして横に生えるたくさんの茎の先に、一重もしくは八重咲きの花を咲かせます。花びらは、日中に咲いて、夜にはしぼむのが特徴です。暑さや乾燥に強いことから、夏のガーデニングによく利用される植物です。

マツバボタン(松葉牡丹)の育て方のポイントは?

マツバボタン 松葉牡丹
日当たりのよい場所に植え付けることと、茎が伸びたら摘心をすることがきれいに育てるコツです。夏暑さに強く、日当たりがよい場所の方が、花をたくさん咲かせますよ。また、摘心をすることで左右に脇芽が生え、株が充実します。

マツバボタン(松葉牡丹)の種まき、苗植えの時期と方法は?

種まき

発芽適温は20~25度なので、4~5月が種まきの適期です。種がとても小さく、育苗箱で苗を育てるか、花壇やプランターに直接ばらまきにします。いずれの場合も、種をまいた後に土は被せないようにします。

本葉が3~4枚になったら、育苗ポットに仮植えするか、葉っぱ同士が触れ合わないように間引きましょう。本葉が6~8枚になったら、鉢や地面に植え付けます。

苗植え

5~8月に鉢植えか地植えにします。鉢植えは、苗よりも1回り大きな鉢が最適です。地植えは、日当たりのよい場所を選び、株同士の間隔を20~40cm空けて植え付けてください。一年草なので、その後の植え替えは必要ありません。

マツバボタン(松葉牡丹)の土作り、水やり、肥料の与え方

土作り

水はけのよい土であれば、土質は選びません。鉢植えは、鉢底石を多めに入れた上に、草花用培養土7~8:軽石か腐葉土2~3の割合で混ぜた土を入れて植え付けます。地植えは、水はけが悪いようなら腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで耕しておきます。少し痩せた土の方がよく育ちますよ。

水やり

乾燥気味に育てることがポイントです。地植えの場合は、特に水やりの必要はありません。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。水をやりすぎると根腐れの原因となるので注意してください。

肥料の与え方

開花期の5~9月の間、2ヶ月に1回ゆっくりと効く緩効性化成肥料を置き肥するか、10~30日に1回液体肥料を与える程度で十分です。肥料を施しすぎると茎葉が伸びすぎてしまいます。

マツバボタン(松葉牡丹)の剪定の時期と方法は?

松葉牡丹 マツバボタン

摘心

7月頃、適度に茎が伸びてきたら先端を摘み取っていきます。そこから左右に脇芽が生え、横に茎が広がってバランスのよい株に仕上がります。茎の本数が増えるので、花数も増えますよ。

花がら摘み

枯れた花をそのままにしておくと、株が蒸れて病気や害虫を引き寄せてしまいます。また、種がついて株の栄養が奪われるので、種を採取するとき以外は、しぼんだ花をこまめに摘み取っていきます。

マツバボタン(松葉牡丹)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

松葉牡丹 マツバボタン

マツバボタンは、種まきと挿し木で数を増やすことができます。種まきは、花が咲き終わった後につく実から採取したものを使います。手順や時期は、植え付け時と同じです。挿し木は、5~8月が適期です。

挿し木

1. 茎を10~15cmほどの長さに切り取る
2. 下半分の葉っぱを取り除く
3. 切り口を水に30分ほどつける
4. 赤玉土(小粒)など挿し木用の土に切り口を挿す
5. 土が乾かないよう水やりをして管理する
6. 3週間ほどたって根が十分に生えたら、鉢や地面に植え替える

マツバボタン(松葉牡丹)の育て方で注意する病気や害虫は?

病気や害虫の心配はほとんどありません。

マツバボタン(松葉牡丹)の花で夏のガーデニングを楽しもう!

真夏の庭をカラフルに彩るマツバボタンには、太陽の光がよく似合います。直射日光にあたっても枯れることなく元気に生長するので、花壇の縁取りに活躍してくれますよ。

また、ハンギングに仕立てて、玄関先に飾っておくのもおすすめです。自分なりのアレンジで、マツバボタンの花を楽しんでみてくださいね。

更新日: 2021年03月05日

初回公開日: 2016年01月12日

関連コンテンツ