節のある青々とした茎を空に向かってまっすぐ伸ばす竹。生育旺盛で、1日に1mほど生長するときもあるんですよ。ただ、丈夫で育てやすいこともあって、放っておくと知らない間に5~10mになってしまうことも。そんな竹について今回は、苗植えの時期と方法など育て方をご紹介します。
竹の育て方のポイントは?
竹は、育てるスペースをきちんと区切ることが大切です。寒さにも強く、これといった手間はかかりません。ただ、地下茎を四方八方に伸ばし、放っておくといたるところに生えて収拾がつかないことがあります。
育てるスペースを決め、トタン板を地面に埋めたり、株の回りに深さ30cmほどの溝を掘ったりして、地下茎が広がりすぎないよう対策を施しましょう。また、乾燥や直射日光には弱いので、半日陰で育てるとよいですよ。
竹の苗植え!鉢植え、地植え、植え替えの時期と方法は?
竹の植え付け時期は種類によって異なり、タケノコの出る1ヶ月前ほどが適期となっています。だいたい春か秋に出ることが多いので、事前に調べておきましょう。また、根が乾くと弱ってしまうので、ポットから取り出したらすぐに植え付けましょう。
鉢植えにするときは、苗よりも2~3回り大きな、深さのある鉢に植え付けます。ただ、ものすごい速さで地下茎が生長し、根詰まりを起こしたり、鉢が割れてしまったりすることがあるので注意しましょう。1年に1回は、植え付けたのと同じ時期に、1回り大きな鉢に植え替えるのがおすすめです。ある程度の大きさになったら、地植えに切り替えるのもよいですよ。地植えは、半日陰で湿り気のある土に植え付けましょう。
竹の土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
竹は、水はけと水もちのバランスがよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)8:腐葉土2の割合で混ぜた土か、そこへ川砂を2割ほど加えたものがおすすめです。地植えは、植え付ける前に土を掘り起こし、腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおくとよいですよ。
水やり
鉢植え、地植えともに、根付くまではたっぷりと水を与え、乾燥を防ぎます。一度根付いてしまえば、地植えは水やりをしなくて大丈夫です。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
肥料の与え方
竹の苗を植え付けるとき、腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んでおけば、追加の肥料は必要ありません。
竹の剪定の時期と方法は?
植え付けてから2〜3年たったら、10月に根元から切り取って新しい芽を伸ばし、株を更新させます。株立ちに仕立てるなら、5本や7本など、株元から生える茎の本数を奇数にすると美しく仕上がりますよ。
また、竹は枝を切ってしまうとそこからは新しい枝が生えてこなくなります。枝を間引くときは、古くなった枝や太くなった枝を選ぶことがポイントです。
栽培が簡単な竹の育ち過ぎに注意
生育が旺盛で、どんどん茎を伸ばす竹。生長したぶ分だけ、その美しさが増していきます。ただ、自宅の庭や鉢に植えるには少し育ちすぎることがあり、手を焼いてしまう人もいます。
地下茎を伸ばして色々なところからタケノコを生やすので、きちんとスペースを区切ってから植え付けてくださいね。環境さえ整えば、病気や害虫の心配も少なく、放っておいても元気に育ってくれますよ。
更新日: 2022年02月09日
初回公開日: 2016年02月10日